1895年創業の「度小月擔仔麺」は、現在まで100年以上の伝統を守り続けている老舗で現在四代目のお店です。台北や中国にも店舗がありますが、「台南中正路」店が本店です。台南には二店舗あります。ホームページなどで「原始店本舗」と書かれているのがこちらのお店です。
台南の沿海に住む住民が漁業を生業としていた昔、毎年7、8月の台風のシーズンになると漁に出ることができず、これを「小月」と称していました。これは生活が苦しい閑散期のことです。この「小月」の時期を乗り越える為に、売り始めたのが「擔仔麺(dan zai mian)」でした。(「擔仔麺」は「担仔麺」とも書きます。)中国語の「度」には「過ごす」という意味があるので、「小月」の時期を乗り越えるという意味で「度小月」と呼ばれるようになったのです。「擔仔麺」は、天秤棒の麺などの材料と荷物をつるして売っていたことからつけられた名前です。
店内には、以前使われていた道具などレトロな物が飾られています。
台南生まれの名物で、今や台湾料理の代表として海外でも知られるようになった「擔仔麺」の材料は、小麦粉ににがりを加えて少し黄色に色づいた「油麺」と豚のそぼろ肉、海老、香菜、魯蛋(煮卵)。ご飯茶碗位の小さなお碗にスープ入りの麺が入ったあっさりとした麺です。外の低い屋台のようなところで低い椅子に腰掛けて食べるのが一般的ですが、「度小月擔仔麺」は冷房が効いていてリニューアルされたきれいな店内でいただけます。店頭では、屋台をイメージした場所で実際に「擔仔麺」が作られています。席でオーダーすれば、席まで持ってきてもらえますのでご心配なく。
「度小月擔仔麺」の「擔仔麺」は、見た目も美しく、第四代目のお碗である台南の名所旧跡などが描かれたステキなお碗にきれいに盛られて出されてくるハイクラスの「擔仔麺」。特製の「肉燥(豚肉のそぼろ)」が格別で、一度食べると、また食べたい!と思う深い味わいが特徴。缶詰としても販売されているので、買って帰れば、日本でも「度小月擔仔麺」の味が楽しめます。
ニンニクとパクチーを入れたくない方は、オーダーの際にお店の方に伝えてくださいね。
メインの「擔仔麺」が中心となったオリジナルのセットの「山珍海味套餐(280元)」はこの店舗だけでしか味わえないのでおススメです!「山珍」とは、先祖代々伝わる「肉燥」と「香腸(台湾ソーセージ)」で、「海味」とは「擔仔麺」の蝦スープと「蝦捲(エビの揚げ春巻き)」。最後には、お店で手作りの「阿里山愛玉(オーギョーチ)」がデザート。台湾そして台南の料理を十分に楽しめる豪華な一人前のセットです。
「龍蝦卵河粉巻」は、お米で作った麺である「粄條」を春巻きの皮のように巻いた創作中華料理。ベトナムの生春巻きにヒントを得て作り出されたんだそうです。中にはアスパラやロブスターの卵などが入っています。色鮮やかで見た目もきれいです!
ヤシ科の植物ビンロウの花を使った珍しい料理もあります。甘くて酸っぱいタイ風の味に和えたもので、口当たりはシャキシャキ、ピリッと辛い味が前菜にピッタリです。
台南を代表する魚の「虱目魚(サバヒー)」。「サバヒー」は、英語ではミルクフィッシュと呼ばれている白身で淡白な味の魚です。骨がたくさんある魚ですが、きれいに取り除いた物を焼いているので、本当に骨があるの?と思うほど。お店で調合した塩コショウを振りかけていただきます。「度小月擔仔麺」では、厳選された台南七股のサバヒーを使っているので、あわせてオーダーしてみてくださいね!
住所:台南市中西区中正路16号
電話:06-2231744
営業時間:11:00〜21:30(最終入店:20:50)
定休日:旧正月(除夕)
2017年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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