現役駅で唯一「幸福」がつく駅 熊本県くまがわ鉄道「おかどめ幸福」

現役駅で唯一「幸福」がつく駅 熊本県くまがわ鉄道「おかどめ幸福」

更新日:2018/03/30 16:51

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門 一人旅ブロガー
熊本県を流れる球磨川の上流、人吉盆地にある「あさぎり町」に国内で唯一「幸福」が付く、くまがわ鉄道の「おかどめ幸福」駅があります。
駅名の由来は駅の近くにある岡留熊野座神社が幸福神社と呼ばれるためで、駅の入り口には注連縄が飾られ、鳴らすと幸福が舞い込むといわれる大きな鈴が下がっています。
周囲の田園風景に溶け込む小さな田舎駅。訪れたら幸福が舞い込むという「おかどめ幸福」駅と幸福神社を紹介します。

田園の中に溶け込むようにあるおかどめ幸福駅

田園の中に溶け込むようにあるおかどめ幸福駅

写真:肥後 球磨門

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熊本県人吉市のひとよし温泉駅と球磨郡湯前町にある湯前駅を結ぶ、くまがわ鉄道湯前線にあるのが「おかどめ幸福」駅です。北海道の広尾線の廃線に伴い「幸福」駅が廃駅になったため、国内で唯一駅名に「幸福」がつく現役駅となりました。

田園の中に溶け込むようにあるおかどめ幸福駅

写真:肥後 球磨門

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おかどめ幸福駅は、球磨郡あさぎり町にある無人駅です。ホームには自由に入ることができるので、球磨地方ののどかな田園風景をホームから眺めてみてはいかがでしょうか。

田園の中を走る一本の線路と広い空からなる景色は、まるで絵画の中にいるような気分です。春になると辺り一面は菜の花の黄色に覆われて壮観。春を堪能するのにおすすめのスポットです。

鈴を鳴らして幸運を舞い込ませよう

鈴を鳴らして幸運を舞い込ませよう

写真:肥後 球磨門

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駅舎の入り口に紅白の紐につながれた鈴があります。この鈴は「幸福祈願鈴」と呼ばれ、鳴らせば“幸せが鈴なり”におとずれるそうなので、ここを訪れたらとにかく鳴らしてみましょう。たくさんの幸せが舞い込んでくるかもしれませんね。

鈴を鳴らして幸運を舞い込ませよう

写真:肥後 球磨門

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駅前には立派な「大絵馬」も飾られています。温かみを感じる大きな絵馬には“ここから幸せへの旅立ちがはじまります”という文言が書かれ、みるからに幸運が舞い込んできそうな絵馬です。このほのぼのとした絵馬の前で記念撮影すれば気持ちもほのぼの、幸せ気分まちがいなしではないでしょうか。

<おかどめ幸福駅の基本情報>
住所:熊本県球磨郡あさぎり町免田西1438-1
アクセス:九州自動車道 人吉ICから県道33号線利用でおよそ20分 人吉駅からくま川鉄道で6番目の駅

車より豪華列車「田園シンフォニー」でアクセスしませんか?

車より豪華列車「田園シンフォニー」でアクセスしませんか?

写真:肥後 球磨門

おかどめ幸福駅へは人吉駅から車でおよそ20分という近さですが、せっかくなので「くまがわ鉄道」を利用してはいかがでしょうか。

おすすめは、くまがわ鉄道の豪華列車「田園シンフォニー」の利用です。車内に入ると豪華な内装が目に飛び込んできます。イスや床、テーブルには木目の美しい人吉球磨産のヒノキが使用され、座席は、ボックスシートだけでなく一人旅でも楽しめる窓側のカウンター座席もあり、楽しい旅が満喫できる列車です。

また、各席にはテーブルが設けられているので、弁当や飲み物を持ち込んで食事をしながら球磨地方の田園風景を楽しむのもおすすめです。

車より豪華列車「田園シンフォニー」でアクセスしませんか?

写真:肥後 球磨門

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観光列車としての運行は土日祝日のみとなりますが、停車駅での「おもてなし隊」によるおもてなしや、絶景スポット、例えば写真のように球磨川と川辺川が合流する見所では速度を落として走行し、車内アナウンスで詳しい説明をしてくれます。さらに、おかどめ幸福駅での停車時間を長く取ってあるので、乗客が「幸福祈願鈴」を鳴らす時間も十分あります。

始発のひとよし温泉駅から終着駅の湯前まで、通常なら50分ほどの所要時間ですが、田園シンフォニーは1時間10分かけて球磨地方の田園地帯を旅することができます。くまがわ鉄道の豪華列車に乗って、おかどめ幸福駅で幸運をつかんではいかがでしょうか。

車より豪華列車「田園シンフォニー」でアクセスしませんか?

写真:肥後 球磨門

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田園シンフォニーに使用される車両は平日は1両編成の普通列車として運行されている時もあるので、豪華普通列車に乗車できる幸運が舞い込むかも。

<田園シンフォニーの基本情報>
運行会社:くまがわ鉄道株式会社
住所:熊本県人吉市中青井町265番地
電話番号:0966-23-5011
運行日:土日祝日(観光列車として)

幸運が舞い込む「おかどめ幸福神社」

幸運が舞い込む「おかどめ幸福神社」

写真:肥後 球磨門

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「おかどめ幸福」の駅名の由来は、駅から200メートル離れた場所にある岡留熊野座神社(おかどめくまのざじんじゃ)です。祭神は伊邪那岐神(いざなきのみこと)と、伊邪那美神(いざなみのみこと)で、弘安4年(1280年)に創建された神社です。

この神社は、球磨地方を治めていた相良頼俊(さがら よりとし)が弘安5年(1281年)に蒙古が来襲した「弘安の役」の際、神社に領民を集めて勝利を祈願したところ、いわゆる神風が吹いて蒙古軍に勝利し、幸福をもたらしたということで「幸福神社」と呼ばれるようになったと伝わっています。

幸運が舞い込む「おかどめ幸福神社」

写真:肥後 球磨門

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神社は小高い丘の上にあって周囲を見渡せるので、球磨地方の田園風景をゆっくりと楽しんでみてはいかがでしょうか。そして神社にお参りして、おかどめ幸福駅の「幸福祈願鈴」を鳴らせば幸運がどんどん舞い込んでくるかもしれないですね。

<おかどめ幸福神社の基本情報>
住所:熊本県球磨郡あさぎり町免田西1582
神社正式名称:岡留熊野座神社(おかどめくまのざじんじゃ)
アクセス:人吉ICより県道33号線経由でおよそ20分(おかどめ幸福駅そば)

日本で唯一「幸福」がつく現役の駅「おかどめ幸福駅」

周囲に田園地帯が広がる静かな土地に建つおかどめ幸福駅は、鳴らせば幸運が鈴なりに訪れる鈴やいかにも幸せが舞い込んできそうな絵馬が飾られ、そして駅名の由来になった幸福神社が近くにある幸福満載の駅です。

美人の湯で有名な人吉温泉まで車で20分、子守唄の里五木村までは40分、そしてくまがわ鉄道の終点湯前では湯前まんが美術館などもあり見所満載です。
おすすめの豪華列車「田園シンフォニー」に乗って、幸運をつかみに訪れてはいかがでしょうか。

2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/08/25 訪問

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