品格溢れる名家の住宅の魅力!宮崎県串間市「旧吉松家住宅」

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品格溢れる名家の住宅の魅力!宮崎県串間市「旧吉松家住宅」

品格溢れる名家の住宅の魅力!宮崎県串間市「旧吉松家住宅」

更新日:2017/12/14 09:21

沢原 馨のプロフィール写真 沢原 馨

宮崎県串間市の中心部、市役所のすぐ近くに、大正期に造られたという名建築が残っています。地元の名家である吉松家の住宅として建てられた「旧吉松家住宅」です。昭和60年頃まで実際に住まいとして使われていましたが、今は串間市の所有となり、資料館として一般公開がなされています。素材と技法に費用を惜しまず造られた建物や建具類は必見です。「旧吉松家住宅」の魅力をご紹介しましょう。

築百年でも状態は良好、今も人が暮らしていそう

築百年でも状態は良好、今も人が暮らしていそう

写真:沢原 馨

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吉松家は串間市の名家です。幕末、吉松卓蔵が市木川北郷の庄屋となり、その後、明治22年(1889年)に発足した福島村(現在の串間市中心部)の初代村長を務めました。卓蔵の長男、吉松忠敬は北方村や福島村の村長、県議会議員や衆議院議員を歴任、孫の吉松忠俊は大正15年(1926年)に発足した福島町の町長や県議会議員などを務めました。材木商としても成功し、地域の政財界をリードする家柄だったのです。

築百年でも状態は良好、今も人が暮らしていそう

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「旧吉松家住宅」は、その吉松家の住宅として、吉松家の全盛期だった大正期に建てられました。昭和60年(1985年)頃まで実際に住居として使われていましたが、その後空き家となり、平成15年(2003年)に串間市が購入、その4年後から資料館として一般公開されています。空き家時代に少し荒れてしまったらしいのですが、建物は良好な状態で残っており、まるで今でも人の暮らしが営まれているかのようです。

築百年でも状態は良好、今も人が暮らしていそう

写真:沢原 馨

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良質の素材を使用し、技巧にも凝り、意匠も洗練されていて価値が高いとのことで、主屋、内蔵、物置、外風呂、外蔵が「旧吉松家住宅」として国の重要文化財にも指定されています。近代の建築物に興味のある人なら必見の建物ですが、一般的な観光として訪れても充分に楽しめます。

建物内部も無料で見学可能!じっくりと見学しよう

建物内部も無料で見学可能!じっくりと見学しよう

写真:沢原 馨

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「旧吉松家住宅」は資料館として一般公開されており、内部も無料で自由に見学することができます(一部非公開部分もあります)。まずは入館して内部の様子をじっくりと見学してみましょう。ボランティアスタッフの方々が常駐してらっしゃるので、案内をお願いすることもできます。受付で聞いてみましょう。

建物内部も無料で見学可能!じっくりと見学しよう

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吉松家が最も繁栄を誇っていた時代に建てられたことを物語るように、建材や建築技法には贅が尽くされています。しかし、その佇まいは華美に過ぎず、虚飾を排し、品格を保って良質に造られているという印象を与えてくれます。吉松家の家柄、当主の人柄が顕れているのかもしれませんね。

建物内部も無料で見学可能!じっくりと見学しよう

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建物内部をゆっくりと見学して回っていると、吉松家の人たちがここで暮らしを営んでいた当時の様子が目に浮かぶようです。広々とした大広間や洋風に仕立てられた応接間、凝った造りの踊り場が設けられた階段、土間に竈(かまど)を設けた台所など、見所はたくさん! じっくりと時間をかけて見学していきたいものです。

手間と費用を惜しまずに作り込まれた細部にも注目!

手間と費用を惜しまずに作り込まれた細部にも注目!

写真:沢原 馨

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廊下を歩きながら窓外を眺めると、ガラス越しの庭の景色が微妙に歪んでいることに気付きます。窓にはめ込まれた板ガラスが歪んでいるのです。この板ガラス、当時の職人の手作りで、そのため、完全な平面ではなく、歪みがあるのです。今では手に入れることのできない職人手作りの板ガラス、その歪みも風趣に富んだ味わいですね。

手間と費用を惜しまずに作り込まれた細部にも注目!

写真:沢原 馨

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一枚杉戸に竹林が描かれた玄関も必見! 竹林の絵は今も描かれた当時のまま、鮮やかな色彩で残っています。玄関は通常は使用されず、特別な来客の際にのみ使用されました。最後に玄関が使用されたのは、宮崎交通初代社長を務め、後に「宮崎観光の父」と呼ばれた、故・岩切章太郎氏が来訪されたときだったようです。

手間と費用を惜しまずに作り込まれた細部にも注目!

写真:沢原 馨

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他にも、10mを超える一本材を使った廊下の梁や、自然木の形状をそのままに使った柱とその形に合わせて削られた障子の枠、細緻な細工が施された欄間など、注意深く見ていくと興味深いものがたくさん! それらはなかなか気付きにくいので、予めスタッフの方に見所を教えてもらっておくといいですよ。

堂々とした風格を漂わせる外観も見ておこう!

堂々とした風格を漂わせる外観も見ておこう!

写真:沢原 馨

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建物内部と同様、その外観もぜひ見ておきましょう。特に旧街道に面して設けられた正面玄関は必見! 堂々とした風格を漂わせ、名家としての誇りが感じられる佇まいです。この玄関をくぐって入った先が、一枚杉戸に竹林の描かれた玄関の間というわけです。

堂々とした風格を漂わせる外観も見ておこう!

写真:沢原 馨

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建物を回り込んで中庭に歩を進め、建物の外観も見ておきたいですね。二段になった屋根は上段と下段で瓦の大きさが異なるという、こだわり抜かれた造りです。庭そのものもさまざまな樹木が植えられて風趣に富んだ景観を見せています。

堂々とした風格を漂わせる外観も見ておこう!

写真:沢原 馨

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母屋の北側には外蔵や物置が設けられています。白い外蔵も立派なものです。母屋の台所と物置との間にはしっかりと屋根が設けられています。雨の日でも濡れることなく行き来ができたのですね。

往時の様子を思い浮かべながら過ごすひととき

往時の様子を思い浮かべながら過ごすひととき

写真:沢原 馨

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「旧吉松家住宅」は、こうした建築物に興味のある人はもちろん、建築に詳しくなくても興味深く見学できるでしょう。かつて政財界で成功し、地域の有力者だった吉松家。残された住宅を見学しつつ、その暮らしぶりを思い浮かべてみましょう。

往時の様子を思い浮かべながら過ごすひととき

写真:沢原 馨

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保存状態が良く、建てられた当時の姿をほぼそのままに残す「旧吉松家住宅」は、今にも吉松家の人たちが姿を現しそうな錯覚を覚えるほど。母屋と物置を繋ぐ屋根の下に立つと、忙しく立ち働く使用人たちの声や姿が感じられるような気さえしてきます。そんな錯覚を楽しみながら、「旧吉松家住宅」でのひとときを楽しんでくださいね。

旧吉松家住宅の基本情報

住所:宮崎県串間市大字西方5509-イ
電話:0987-72-6511
アクセス:JR日南線串間駅から徒歩5分、車で来館した場合は市役所駐車場を利用
休館日:火曜日(火曜日祝日の場合は次の平日)、祝日の翌日、年末年始
開館時間:9:00〜17:00

2017年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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