写真:島塚 渓
地図を見る京都の中心部、四条通のすぐそばにあるのが「京都ゑびす神社」。もともとは歴史の教科書でもお馴染みの栄西が、建仁寺を創建するにあたって周りの土地の神様を鎮めるために建てられた神社とされています。ご祭神には八代言代主大神(やえことしろぬしのおおかみ:別名えびす様)やそのお父さんの大国主大神(おおくにむしのおおかみ)、さらに大国主といっしょに国造りに貢献した少彦名神(すくなひこなのかみ)が祀られています。なかでもえびす様への信仰はひときわ厚く、福男選びで知られる兵庫県の西宮神社や大阪の今宮戎神社とともに、日本三大ゑびすと称される神社なんです。
写真:島塚 渓
地図を見る京都ゑびす神社が最も盛り上がりをみせるのが、1月8日から12日にかけて開催される「十日ゑびす」。この祭りはえびす様の誕生日が1月10日だということにちなみ、商売繁盛や家運隆昌などを願って参拝する習わしになっています。なかでも9日の「宵えびす」、10日の「初えびす」、そして11日の「残り福」と呼ばれる3日間は、最も賑わいをみせることから夜(9日と10日)も閉門することなく、一日中参拝することができるんです!
写真:島塚 渓
地図を見る十日ゑびすの目玉イベントと言えるのが「福笹(吉兆笹)」の授与。いまではお正月飾りとして知られる福笹ですが、もともとは京都ゑびす神社のお札として利用されていたもの。笹は一年中枯れることなく青々と茂る生命力の強さや節目正しくまっすぐ伸びる姿から縁起物の象徴とされているんです。
写真:島塚 渓
地図を見る本殿でお賽銭をしたあと、すぐに足を運びたいのが神楽殿。ここでは御守りなど3つの縁起物がついた福笹(2017年12月現在3000円)を受け取ることができます。この福笹は目の前で神楽にあわせて舞う巫女さんによって祈祷された特別なものなんですよ。
さらに、10日「初えびす」の午前11時〜12時と午後1時〜2時半には東映女優さんが、翌日11日の「残り福」には京都の花街として名高い祇園町と宮川町の舞妓さんが福笹を渡してくれます。(祇園町の舞妓さん:午後2時〜4時 宮川町の舞妓さん:午後8時〜10時となっています)京都に観光に行ってもなかなか本物の舞妓さんに会えることはないので、ぜひこの機会を逃さないようにしてくださいね。
写真:島塚 渓
地図を見る受け取った福笹にはいろいろな飾りをつけ加えていって、自分なりのカスタムを楽しめるのも魅力の1つ。俵や宝船、熊手に鯛といったさまざまな縁起物が売られており、それぞれに開運の願いが込められています。例えば、俵は豊作の縁起物として、熊手は福をかき集めるといった意味があるんです。これらの縁起物は1つ1000円前後で売られているので、ぜひ自分の気に入ったものを探し出してみてください!
写真:島塚 渓
地図を見る京都ゑびす神社が接する大和大路通りは、十日ゑびすの時期になると歩行者天国へと様変わり。両側には出店が並び、多くの参拝者で熱気に包まれます。この神社は四条通りにほど近い京都の中心部にあるため、車でのアクセスはかなり困難。京阪の祇園四条駅や阪急の河原町などから歩いても数分の距離なので、公共交通機関を利用されることをお勧めします!
写真:島塚 渓
地図を見る出店にはベビーカステラやりんご飴といったお馴染みの商品がズラリ。これだけでもお祭りの雰囲気を感じて、テンションが上がる人もいるのではないでしょうか!?
さらに境内に入ると「人気笠」という縁起物も売られています。これは商売繁昌の願いが込められており、店の隅などに吊り下げておくことでお客さんがたくさん入るようになると言われています。ただし人気笠は「初えびす」の時にしか手に入らないので、注意が必要ですよ!
開催場所:京都ゑびす神社
住所 :東山区大和大路通四条下ル小松町125
開催日時:1月8日〜1月12日(9日と10日は夜通し開門)
2017年12月現在の情報です。最新の情報などは公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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