写真:木村 優光
地図を見る「信貴山朝護孫子寺」の境内へアクセスするには、公共の交通機関だろうと自家用車だろうと、赤門を潜らなければなりません。赤門とは上の写真で言うところの左中央の門で、三ツ矢を模った家紋の白い垂れ幕が特徴的です。「信貴山朝護孫子寺」にとっては入口のようなもので、ここから聖徳太子の世界へと続いていると言っても過言ではありません。
正月になると赤門の手前には破魔矢などを売る出店が軒を連ね、賑やかになります。そんなシーンを一目見れば正月気分を実感できるでしょう。実はこの場所から毘沙門天と称される本堂が右上に見え、結構な高低差と距離があることがバレてしまいますが、参道には様々な建造物があるので、あちこちに目を向けながら進むと気がつけば本堂?なんてことも。
写真:木村 優光
地図を見る赤門をくぐったあとは、しばらく参道を歩くことになります。夜のお寺の参道は怖いと思う方も多いでしょうが、「信貴山朝護孫子寺」は正月以外でもライトアップされていて、それほど怖い印象を受けずに本堂へ向かうことができます。しかし、写真のように明かりが灯された石灯籠がいくつも連なっていると、逆にどこか遠い国へ導かれるようで、少々不安になってしまうかもしれませんね。
ただ、正月は夜でもお参りする人がいますので、石灯籠の明かりが普段の慌ただしい生活を癒やしてくれるように見えるかもしれませんね。写真を撮る人はこの光景をインスタ映えとして撮影するのも良いでしょう。光量が少ないので、可能であれば三脚を立ててスローシャッターで撮ってみましょう。
写真:木村 優光
地図を見る「信貴山朝護孫子寺」は境内が非常に広いため、塔頭と呼ばれる小院もたくさん存在します。特に赤門から参道を通って本堂へ向かう途中には、宿坊としても定評がある「成福院」があります。石灯籠がずらりと並ぶ参道の突き当りに、真っ赤な門が堂々と立ちはだかる「融通殿」は、「成福院」の山門とも言える存在で、つい立ち寄ってみなくなるほど!
写真:木村 優光
地図を見る夜間はその真っ赤な姿を闇夜に浮かび上がらせるほど、非常に目立つ存在の「融通殿」。そんな姿にも関わらず、堂内にはお願い事を叶えてくれると伝わる「如意宝珠」が祀られているため、訪問したからには手を合わせておきたいですね。なお、「融通殿」の左には不動明王、右には弘法大師も祀られています。
写真:木村 優光
地図を見る「成福院」にて手を合わせたあとは、「成福院」の横をすり抜けてさらに境内の奥へ進むと、真正面に多宝塔が見えます。夜間は高台に立ちはだかる姿がライトアップされているため、非常に見応えがあるとともに、存在感は抜群!なお、多宝塔には大日如来が祀られています。本堂からさらに境内の奥地へアクセスする多宝塔、時間に余裕があれば立ち寄ってみるのも良いでしょう。
写真:木村 優光
地図を見る多宝塔を左上に見つつ、しばらく参道を進むと、やっとのことで本堂にたどり着くことができます。本道の入口は広々とした階段で構成されていて、さすがと言わんばかりの大きさに圧倒されます。なお、本堂は毘沙門天や信貴山寺などに称され、大和七福八宝巡りの一つに数え上げられます。
写真:木村 優光
地図を見る本堂の階段を上がり振り返ってみると、結構な高低差を上ってきたことにびっくり!赤門からここまでの参道も高低差はかなりありますが、この本堂入口の階段もかなりの高低差!そんな本堂ですが、創建は飛鳥時代に聖徳太子、再建は安土桃山時代に豊臣勢との説があり、どちらも偉大なる歴史上人物の手によって加えられたことに凄さを感じます。
写真:木村 優光
地図を見るまずは本堂にて初詣のお参りをすることが最優先!1年の計は元旦にありということわざもあるように、しっかりとお参りをしましょう。お参りをしたあとは真っ赤な欄干が目印の舞台からの眺めを堪能してみましょう。
写真:木村 優光
地図を見る本堂の舞台を東側へアクセスしてみると、目の前にはきらびやかに輝く夜景が広がっています。この夜景、大和平野(奈良県)のもので、主に斑鳩町を中心とした眺めになっています。信貴山周辺からは大阪平野の夜景も見ることができますが、それと比較すると落ち着いた光量が特徴的。しかし、それがかえって舞台の真っ赤な欄干を引き立てているようで、舞台と併せて見てみると素晴らしい構図!
そして、この夜景が見える方角は東のため、元旦の早朝に初詣目的で訪問すれば初日の出も拝むことができるという素晴らしいおまけ付!つまり、初詣と初日の出が同時に見ることが可能!これは「信貴山朝護孫子寺」が信貴山山頂付近に位置することから実現してしまうわけで、初詣と初日の出を同時に拝むことができる寺院はあまり類を見ません。そのため、初詣は日の出の時刻に合わせて余裕を持って訪問することをオススメします。
写真:木村 優光
地図を見る本堂の舞台からは、「信貴山朝護孫子寺」の広々とした境内の様子も見下ろすことができます。今まで歩いてきた参道がライトアップされているため、どこをどのように歩いてきたのか見ることができるのも面白いところ。本堂でお参り後に時間があれば、この舞台から見える境内を眺めてみて、上ってきた参道とは異なるルートで下るのも良いかもしれませんよ。
なお、大晦日の夜から正月三が日は周辺道路が混雑します。そのため車での訪問の場合はかなり余裕を持つようにしましょう。もしくは、大晦日から元旦にかけては西信貴ケーブルが終夜運転されますので、そちらの利用も良いでしょう。
住所:奈良県生駒郡平群町信貴山
電話番号:0745-72-2277
アクセス:車で国道25号線三室交差点より県道236号線へ入り約10分
※2017年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/18更新)
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