写真:フルリーナ YOC
地図を見る「耳うどん」とは、悪魔の耳になぞらえた、耳の形のうどんのことで、佐野市葛生町仙波地方に伝わる料理です。この地方では昔から正月に「耳うどん」を食べる奇習があります。
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地図を見る「耳うどん」はもともとは、お正月に食べる料理。「悪魔の耳」になぞらえた「耳うどん」を食べてしまえば、家の話を悪魔に聞かれることがないから、 一年間悪いことが起こらない。また、耳を食べてしまえば悪口が聞こえないから、ご近所と円満にお付き合いができるという言い伝えも。
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地図を見るこの珍しい「耳うどん」を一年中おいしく提供しているお店が、佐野駅から徒歩8分の「野村屋本店」。創業明治40年の老舗で、TVなどのメディアでも多数紹介されています。
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地図を見る軽快に麺を打つ店主を見ながら店に入ると、招き猫2匹の暖簾。開運ムードが漂います。実は佐野には、関東の三大師「佐野厄除け大師」「佐野七福神」「出流原弁天池」「磯山弁財天」など多くのパワースポットが点在しています。そして、ここ「野村屋本店」は、食べる開運スポット!
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地図を見る江戸時代の終わり頃に出来た「耳うどん」は大正時代に魔除けとして食べられるようになり、野村屋本店先代の店主・信行さんの父親が、40年程前から店のメニューとして出し始めました。
そして現在の店主は4代目・野村信行さん。店の一角にある実演コーナーでは、時間にもよりますが、野村さんが耳うどんを打っている所を間近で見ることもできます。
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地図を見る耳うどんに使う粉は、様々な小麦粉を試した結果、もちもちっとした食感とふわふわ感・小麦粉の香りの良さからオーストラリア産のものを採用。打ち上がったうどん生地を長方形に切り、耳の形に形成して作ります。並べられた耳うどんの生地は、美しく壮観!
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地図を見る伝統の郷土食「耳うどん」は、おせち料理の残り物を入れて作られていた名残りから、伊達巻・なると・カニ蒲・蒲鉾・柚子などが添えられます。耳うどんは耳たぶを思わす、ふわふわでモッチモチの食感!柚子とシイタケの香りが関東風出汁を美味しさく引き立てます。
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地図を見る「野村屋本店」では、この耳うどんを様々にアレンジ!チャレンジャーなメニューもありますが、どれもグルメをうならせる美味しさ。こちらのカレーは「グリーンカレー耳うどん」。
タイカレーかと思いきや、ホウレンソウを使ったスパイシーなカレー。ぐつぐつ煮えたぎる緑の地獄池の中には、温泉卵と悪魔の耳が隠れんぼ。温泉卵をとろーりと崩して悪魔の耳に絡めて食べましょう!
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地図を見る耳うどんは他にも、けんちん汁の田舎風耳うどん、みそ味の煮込み耳うどん、カレー煮込み耳うどん、もち・チーズ入り耳うどん、もつ煮入り耳うどんなど、バラエティーに富んだアレンジメニューが!
そしてこちらの写真は、もう一つの佐野の開運郷土食“大根そば”も同時に楽しめる「佐野名物セット」。
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地図を見る「大根そば」は、食糧難の時代に、そばのカサを増すために大根を蕎麦のように切って乗せたと言われています。大根のシャキシャキ感がコシのある蕎麦と絶妙にマッチング。大根のまろやかな辛みと蕎麦の仄かな甘みの相性もバッチリ。
この「大根そば」も実は開運メニュー。地元では「蕎麦のように細く長く、白髪の生えるまで」という願いを込めて、大根そばを食べる文化が残っています。
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地図を見る開運メニューはまだ続きます。この「ソースカツ丼」も「野村屋本店」の看板開運メニューのひとつ。佐野には「月星ソース」「マドロスソース」「ミツハソース」という地元産の絶品ソースがあり、佐野名物「イモフライ」も、これらのソースがあってこそ生まれる佐野っ子たちのソウルフード。
“野村屋本店”の「ソースカツ丼」も、もちろんソースにこだわります。店主自ら独自にソースをブレンドし、サクサクのトンカツに、フルーティーで香り豊かなソースを絡めます。これを食べたら元気百倍!様々な困難にも勝てそうなパワフルメニューです。
魔除けの「耳うどん」、長寿祈願の「大根そば」、そして困難にうち勝つ「ソースかつ丼」・・・。<佐野厄除け大師>や<佐野七福神>の初詣や厄除けの後には、ぜひ佐野の開運フード、耳うどん・大根そば・ソースかつ丼を合わせて楽しんでくださいね!それでは皆さん、美味しい旅を!
住所:栃木県佐野市相生町2819
電話番号:0283-22-0396
アクセス:両毛線・東武佐野線の佐野駅より徒歩8分
定休日:木曜日
営業時間:通常11:00ー19:15、土曜日11:00ー19:30、日曜日11:00ー19:30、祝日 11:00ー19:30、第4水曜日11:00〜14:30
2017年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
フルリーナ YOC
『私が絵を描く本来の意義は、道端にも小さな奇跡が発見できると人に伝えることにある』 大好きなスイスの画家、アロイス・カリジェの言葉です。私も、この言葉のように、旅先や日常の中で発見した小さな奇跡や感動…
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