「うづい通信部」があるのは島根県の邑南町で、宇都井駅から県道292号線を南側へ少し歩いた場所。距離は100メートルもなく、歩いて1分もかかりません。三江線の旅で、駅近くに休憩に適した場所があるのはとても助かります。
この辺りは山間という場所であることから、飲食の施設はもちろん、自販機もまったくなし。もちろん、娯楽施設の類は皆無です。
そんな場所において、「うづい通信部」の存在は貴重なオアシスと言えるでしょう。
山間という自然あふれる立地と、落ち着いた日本家屋の佇まいは、古き良き日本の情緒に溢れており、田舎を味わうのにもってこい。
赤い屋根は石見地方で生産されてる石州瓦によるもので、この地方の特徴です。眺めていると、自分が中国地方にいることを実感させてくれます。
さて、宇都井駅近くの貴重な休憩場所である「うづい通信部」ですが、日中の時間帯が図書館利用タイムとなっています。少し利用料金はかかりますが、時間の使い道に迷っている方は、とても助かることでしょう。
居間は日本家屋ならではの魅力が詰まった空間で、木の温もりに溢れています。山間の田舎という土地柄もあって、のんびりとした時間が流れており、畳の上でうたた寝してしまいそうです。
図書館利用という形態とあって、居間の本棚にある本の数は、充分な量となっています。もちろん、宇都井駅に訪れる旅行客なら喜びそうな、鉄道関連の本もあり。
田舎にある日本家屋で、本の虫になってみてはいかがでしょうか?
ちなみに、ここでは昼食料理が体験可能で、11時30分〜13時00分において受付しています。あらかじめ予約しておくとスムーズにいくので、ここで昼食をしようと考えている方は、訪れる前にぜひ連絡しておきましょう。
また、地域の物産、古書の販売なども行っています。思い出の品として、ぜひ購入してみましょう。
この「うづい通信部」で外せない魅力と言えば、2階部屋からの眺めです。やや急な階段で2階へと上がり、進行方向右側の部屋へと入室。その畳部屋には襖で閉ざされた窓がありますので、それを開けてみます。
すると、窓の向こうに見えるのは宇都井駅の全景。そう、ここは絶好の鑑賞ポイントなのです。
山間をつなぐ鉄道の高架、宇都井駅の塔のような駅舎、そして駅ホームの様子、それら全てを余すことなく鑑賞できます。もちろん、駅ホームに列車が入ってくる様子もバッチリ。
上の写真は2017年11月の様子なので、2018年3月の時点では山々の光景などが若干異なります。
本来は廃線まで人で賑わうはずの三江線でしたが、2018年1月半ばに大雪が降るという災難に見舞われました。その影響で、列車の運転見合わせが続くという事態になり、廃線前の観光は打撃を受けることに。
その後の復旧作業により、江津駅側から徐々に運転が再開されるも、宇都井駅のある辺りはなかなか再開されず、2階部屋の窓から見た駅ホームに列車が来ない状態がしばらく続きました。
しかし、2018年2月24日においてついに、宇都井駅のある浜原駅〜口羽駅の区間の運転が再開されました。
三江線が廃線となる日まで、再び駅ホームに訪れる列車の姿を見ることが出来ます。
2018年4月1日に三江線は廃線となるのですが、その後に「うづい通信部」がどうなるかというと、4月以降も営業を続ける模様です。なので、今後も山間の田舎にある日本家屋で、穏やかな時間を過ごせます。
営業日については、まだ決まっていないとのこと。なので、今後については公式サイトの情報をお待ちください。
住所:島根県邑智郡邑南町 宇都井1053番地1
電話番号:090-8170-9894
アクセス:宇都井駅から徒歩1分以内
◇図書館利用(休憩)
営業時間:9時00分〜15時00分
利用料金:最初の1時間は500円、それ以降は1時間毎に100円、上限は1,000円
休日:木曜日、不定期
◇昼食体験
受付時間:11時30分〜13時00分
食事料金:800円
休日:木曜日、不定期
◇宿泊体験
宿泊料金:1泊4,000円(素泊まり) ※要予約
食事料金:500円(朝食、夕食)
休日:不定期
2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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