巡礼者が見た希望!熊野古道伊勢路最後の峠「松本峠」を越える

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巡礼者が見た希望!熊野古道伊勢路最後の峠「松本峠」を越える

巡礼者が見た希望!熊野古道伊勢路最後の峠「松本峠」を越える

更新日:2017/12/25 14:17

やた 香歩里のプロフィール写真 やた 香歩里 鈍足の旅人、地域の魅力発掘人、花火鑑賞士
熊野古道伊勢路は伊勢神宮から熊野三山に至る、約170qの巡礼の道。その最後の峠となる「松本峠」は、獅子岩や花の窟神社でも有名な熊野市にあります。峠越えというと命がけのハードなイメージがありますが、松本峠は高さ約135mと低めなのでハイキング気分で登れ、古道らしい石畳を楽しめる道です。峠では優しいお顔のお地蔵様が迎えてくれ、近くの東屋からは七里御浜の素晴らしい眺望が!
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巡礼者と同じく伊勢方面から登るなら

巡礼者と同じく伊勢方面から登るなら

写真:やた 香歩里

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「松本峠」は、峠越えをするだけなら1時間ほどで登り下りでき、手軽なハイキングコースです。巡礼者と同じく伊勢方面から入る場合は、東の大泊側から登ることになります。登り口は大泊駅から徒歩10分ほどの国道42号線沿いにあります。

巡礼者と同じく伊勢方面から登るなら

写真:やた 香歩里

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登り始めてすぐ、熊野古道らしい石畳の道が始まります。杉の樹林に囲まれて、道幅も広く歩きやすい道です。

熊野古道伊勢路に石畳道が多い理由は、その気候にあります。雨が多い東紀州では、土の道そのままでは雨で土が流されてしまい、道が失われてしまいます。それを避けるために、石を敷き詰め、土砂が流れないようにしているのです。先人の知恵が、現代にも美しい石畳道を残してくれました。

巡礼者と同じく伊勢方面から登るなら

写真:やた 香歩里

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石畳を包む樹林が孟宗竹に変わったら、頂上までもうすぐです。冬場でも美しい緑のトンネルが続きます。

お地蔵様の佇む峠はまるで「にっぽん昔ばなし」の世界

お地蔵様の佇む峠はまるで「にっぽん昔ばなし」の世界

写真:やた 香歩里

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30分ほどの登りで峠に到着します。ベンチがあり休憩できるほか、大きなお地蔵様が佇んでいます。

お地蔵様の佇む峠はまるで「にっぽん昔ばなし」の世界

写真:やた 香歩里

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全長170センチという、人の身長と同じほどもあるスレンダーなお地蔵様。江戸時代の元禄年間(1688〜1704年)に建てられたという古いお地蔵様ですが、建てられたその日に妖怪と間違われて鉄砲で撃たれてしまったという逸話があります。その左の足元には今でも傷が残っています。

いきなり災難にあったお気の毒なお地蔵様ですが、それからもこの地で静かに旅人を見守っています。優しく穏やかなお顔と、背景の竹林が相まって、まるで昔ばなしの世界に入り込んでしまったようです。

お地蔵様の佇む峠はまるで「にっぽん昔ばなし」の世界

写真:やた 香歩里

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さて、この松本峠ですが、実は峠からの眺望はありません。ここは「鬼ヶ城 城跡」と示された道標に従い、峠から分岐する道を歩いて行きましょう。

かつての巡礼者が見た希望の絶景が広がる

かつての巡礼者が見た希望の絶景が広がる

写真:やた 香歩里

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分岐の道を200mほど歩くと大きな東屋があり、和歌山県新宮市の方まで伸びる七里御浜と熊野灘が見渡せます。約30分の登りとは思えない、開放感のある絶景が!

かつての巡礼者が見た希望の絶景が広がる

写真:やた 香歩里

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熊野古道伊勢路170kmの間には、10を越える大小の峠があります。今でこそハイキング気分で越えられる峠も多いですが、往時は狼や猪、蛇やヤマビルなどの野生動物、また山賊などに怯えながら、飢餓や病気とも隣り合わせの、命がけの旅でした。熊野三山にたどり着くことなく命を落としたものも多く、峠道にはあちこちに供養塔が建てられています。

そんな苦難の道を越えて、この七里御浜を見た巡礼者は、熊野三山まであと一息という大きな安堵と喜びを感じたのではないでしょうか。

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鬼の見晴らし台からは太平洋も一望!

鬼の見晴らし台からは太平洋も一望!

写真:やた 香歩里

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東屋よりさらに先に道は伸びており、その道を500mほど進むと見晴らしのいい場所に出ます。ここは峠の東側(大泊側)が開けていて、複雑に入り組んだ入江とコバルトブルーの海が見下ろせます。

鬼の見晴らし台からは太平洋も一望!

写真:やた 香歩里

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岬の先端には「鬼の見晴らし台」があり太平洋を一望!沖に見えるふたこぶの島は魔見ヶ島(まみるがしま)で、ダイビングや釣りの人気スポットです。そしてこの下には、日本百景にも選ばれている国指定天然記念物の「鬼ヶ城」があります。

松本峠を降りてからも見どころあり!

松本峠を降りてからも見どころあり!

写真:やた 香歩里

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峠から西側(熊野市駅側)の登り口へも石畳の道が続きます。こちらも降りるだけなら30分もかかりません。ほとんどが歩きやすい道ですが、苔むした石畳は滑りやすいので、雨が降った後などは特に気をつけてください。西側の登り口から熊野市駅までは、徒歩約15分です。

松本峠を降りてからも見どころあり!

写真:やた 香歩里

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松本峠を登り下りするだけなら1時間程度、東屋で絶景を堪能し、鬼の見晴らし台まで歩いても、1時間30分みておけば歩けます。時間があるなら、この峠の下の海岸線の「鬼ヶ城」を歩いてみてはいかがでしょうか? 奇岩がおりなす絶景スポットです。

大泊側登り口近くに東口が、熊野市駅側の登り口近くに西口があり、どちらの入り口からも入れます。東口〜西口間をゆっくり歩いても1時間ほど。東口側には鬼ヶ城センターもあり、食事や買い物もできます。

また、鬼の見晴らし台近くから鬼ヶ城センターに降りる道もあります。桜並木があり、桜の名所としても知られています。

<鬼ヶ城の基本情報>
電話番号:0597-89-1502(鬼ヶ城センター)
アクセス:
〔東口〕熊野市駅よりバスで「鬼ヶ城東口」下車、徒歩約5分
または大泊駅から徒歩約25分
〔西口〕熊野市駅から徒歩約20分

松本峠を降りてからも見どころあり!

写真:やた 香歩里

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熊野市側の登り口から20分ほど海沿いに歩くと、海に向かって吠えているような巨岩があります。これが「獅子岩」。こちらも国指定天然記念物であり、世界遺産でもあります。この迫力あるフォトジェニックな姿は、よくパンフレットやポスターに取り上げられています。ここからさらに10分ほど歩けば、日本最古の神社ともいわれる「花の窟神社」へも参拝できます。

<獅子岩の基本情報>
アクセス:熊野市駅よりバスで「獅子岩」下車すぐ 
または熊野市駅より徒歩約10分

「松本峠」は古道歩きだけでなくハイキングにもおすすめ!

松本峠は、大泊駅から歩き始め、峠を越えて熊野市駅をゴールとしても、2時間程度で歩けます。「熊野古道を歩いてみたいけど、山歩きには自信がない…」という方にも歩きやすく、古道らしさを味わえるおすすめのコースです。単にハイキングとしても、手ごろな距離と難易度でありながら、素晴らしい眺望を楽しめます。

ただし、石畳は滑ることもありヒールやサンダルでは危険なので、スニーカーなどの歩きやすい靴を履いて行ってくださいね!

※2017年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/12/15 訪問

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