写真:Naoyuki 金井
地図を見る写真は、どこの神社でも見られる極めて普通の御朱印ですが、そこには「川口の秘境 安行鎮守」と書かれています。
荒川を超えれば東京都北区に隣接する川口市にあって、全国的にも“植木の町”としてしられる安行。およそ秘境とは程遠い街ですが、なぜ「秘境」と云っているのでしょうか。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るその理由は、この神社の場所が非常に分かりにくいという自虐ネタです。ナビで来る方の多くがたどり着けないというナビ泣かせの神社で、公式サイトには以下のように記述されています。
「ナビの通りに行くと迷う可能性アリ。
迷わない為のヒント:細い道に入った先、お墓が見えたら右に曲がってはいけません!そこでナビは終了してしまいます。お墓が見えたら左に進みましょう。」
よくよく頭に入れておいてくださいね。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る更に境内の奥には、安行で一番高い場所(海抜32メートル)の「御岳山」があり、筑波山や日光連山などの絶景が望めるという、自虐ネタその2的な立地でもあるからです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る九重神社の創建は江戸享保年間で、大宮の氷川神社から勧請されたことから、当初は氷川神社と称していました。明治になり周辺の各大字の村社が九社合併したことにより「九重神社」と改称しました。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る肝心のご神木は社殿を見守るようにそびえています。樹齢五百年以上のスダジイの大木が二本あり、川口市の保存樹木です。
その圧倒的な大きさは、記録されているシイの大木では埼玉県下第一の規模で、堂々たるご神木です。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る絵馬にも描かれているように、九重神社はこのご神木を信仰の中心に据え、地元から親しまれています。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る御朱印は社務所(氏子会館)でいただけます。
基本的に係りの方は奥にいらっしゃるので、呼び鈴ではなくラッパを鳴らすのですが、注意書きには「ためらわず、いきよいよく鳴らしてください」と明記されています。
実際に鳴らすと余りの大きさに自分自身が驚いてしまうほどです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るお持ちの朱印帳でももちろん良いのですが、せっかくなので神社オリジナル御朱印帳はいかがでしょうか。表紙はご神木のデザインで、裏面は平将門で名高い九曜紋があしらわれ、黒か赤の色違いが選べます。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るオリジナル御朱印帳には、裏表紙に氏名を入れていただけるのが、何ともうれしい心遣いです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る表紙の違いと共に、御朱印帳の中面の違いもあります。
一つは、九重神社御朱印帳スタンダードエディションで、あらかじめ通常の九重神社御朱印だけが押印されたもの。もう一つは、ご神木御朱印コンプリートエディションで、神社の御朱印の他、授与する期間中のご神木御朱印と、その他の期間中の幹部分が予め押印されています。
全てを集めるつもりなら、コンプリートエディションがおススメです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る写真は、「通常(常緑)」のご神木御朱印で、見開きで一つの御朱印です。この通常以外に季節ごとの7種類があります。
1月初旬〜1月末までの「冬」、安行桜開花〜東京ソメイヨシノ開花までの「幻の桜」、東京ソメイヨシノ開花宣言〜葉桜までの「春」。初夏の時期(木々が芽吹いてから)約2週間の「新緑」、関東梅雨入りから2〜3週間までの「梅雨」、夏の間の「夏」、そして例大祭翌日〜約2週間の「秋」と葉の色が変わります。
この8種類を集めるとコンプリートとしてプレミアム「ゴールド」のご神木御朱印がいただけ、全部で9種類になります。なお、「通常」の御朱印は上記期間以外でしかいただけないので要注意です。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るさらにこの御朱印は単なる御朱印ではなく、占いの要素も持ち合わせています。
葉の部分は自分自身を取り巻く環境をあらわし、木の幹は自分自身の健康状態を表しています。葉や幹は押印具合により一部色が抜けることがあり、その抜けた場所で占えるのです。
例えば、写真の様に葉の周辺が抜けた場合は、「旅行:思い切って遠くに旅行に行くと良いでしょう。旅の計画は良く練るようにして、下調べはしっかり行いましょう。」という意味になり、社務所にその占い内容が掲出されています。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るご神木パワーはこれだけではありません。
ご神木御朱印の他に「スダじい」の月替り御朱印があります。ご神木スダジイをマスコット化したもので、写真は12月の「しめ縄スダじいと年越しフクちゃん」で、色は常緑色です。
これが毎月季節に合わせたコスチュームと色に変わりますから、年間12種のスダじいが楽しめます。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るそして、ここ九重神社は川口市の安行周辺にある九つの神社で構成された「勾玉巡り」の一社になっています。勾玉の形に配置された九社を巡ると命の浄化・再生が得られるというご利益があります。
そのための専用朱印帳があり、これで九社コンプリートすると記念品がもらえます。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るこのように、本御朱印(1)、ご神木御朱印(9)、スダじい御朱印(12)、勾玉巡り御朱印(1)に加えて、兼務社である三ツ和氷川神社御朱印の全24種類の御朱印が存在しています。
御朱印ブームの便乗とも思えますが、「現在の氏子を大切にしつつ、新たな層を開拓したい」ときちんと表明していることが、境内にある神棚を祀った清潔な公衆トイレ同様、清く潔いところです。
御朱印ブームの決定版、川口の秘境九重神社にぜひご参拝してみてください。
住所:〒334-0057 埼玉県川口市安行原2042
電話番号:048-298-1199
アクセス:
◆JR京浜東北線 川口駅東口より
国際興業バス「峯八幡宮」行 「峯八幡宮」下車 徒歩10分
◆自動車の場合
首都高速川口線 安行ICから約7分
東京外環自動車道 草加ICから約10分
※駐車場4台:鳥居脇の坂を上ったところ。
●社務所開所時間
午前の部 10:00頃〜12:00
午後の部 13:00〜16:30
2017年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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