ドウロ川にかかるドン・ルイス1世橋を渡ると、南側にはたくさんのワイナリーが軒を連ねています。各ワイナリーでは試飲付きのワイナリー・ツアーや、ボートに乗ってドウロ川上流のブドウ畑にまで行くツアーも用意されています。
ポートワインの特徴は、とても甘みが強いこと。ただし、この甘さは砂糖を加えているからではなく、ブドウの発酵途中にアルコールを加えることによってブドウの発酵を止めているからなんです。発酵を途中で止めることにより、ブドウ本来の自然の甘さと果実味を残すことができるのです。
ドウロ川沿いにはたくさんのワイナリーが並んでいますが、今回は地元の方もお勧めするワイナリー「COCKBURN’S」をご紹介します。
「COCKBURN’S」は、ドン・ルイス1世橋から徒歩25分程の場所にある、1815年創業のワイナリーです。目印は、ワイナリー入り口のピンクのかわいらしい壁。
ワイナリーツアーは個人客でも対応しており、広い敷地内を丁寧に説明してくれます。
ポートワインは、ドウロ川の上流に位置するアルト・ドウロ地域に広がる段々畑で育てられたブドウから造られています。アルト・ドウロ地域は標高900mを越える山々に囲まれている為、大西洋から流れる湿気と冷たい風から守られた環境の中、豊かなブドウを作ることができます。ブドウ畑で収穫されたブドウは、昔はドウロ川を船で下ってポルト港まで運んでいましたが、現在は陸上交通も整備された為、トラックや鉄道などの陸上運送が主流です。
様々な大きさの樽が並んでいるワイナリー内は甘い香りが漂っています。アルコール度数20度のポートワインは樽や瓶での熟成期間によってランクが決められますが、収穫年や熟成年数、ブドウ畑の違い等によって、なんと十数種のタイプに分類されています。
ワインセラーには年代物から若い物まで、ポートワインが所狭しと積まれています。
実は、17世紀当時、ポルトガルで造られていたポートワインをイギリス人が発見したことにより、ポートワイン造りへの投資・開拓が進みました。それ以来、イギリスの貴族を中心に親しまれるようになり、現在ではイギリスをはじめ、ヨーロッパ諸国の広い範囲で好まれています。
最近はお肉の赤ワイン煮込みや料理のソースにポートワインを使う調理方法がフランス料理に取り入れられるようになり、フランスへの出荷も増えています。
ポートワインは色の違いによって、大きく3種類に分けられます。
・ルビー・ポート:濃いルビー色で「ポルトガルの宝石」とも呼ばれています。
・トーニー・ポート:樽の中で長く熟成された黄褐色のポート・ワイン。
・ホワイト・ポート:白ブドウのみで造られています。
一般的に、白ワインのホワイト・ポートは「食前酒」として軽い前菜などと一緒に。そして赤ワインのルビー・ポートは「食後酒」としてチョコレート等と一緒に飲まれています。また、ドライフルーツやナッツ、チーズ等のお共に頂くのもオススメです。
ポルト南部にはたくさんのワイナリーがありますが、団体客のみ受け入れていたり、ツアー時間や希望の外国語での案内に対応していない場合もあります。「COCKBURN’S」は、団体だけでなく、個人客にも柔軟に対応してくれますし、英語はもちろんのこと、フランス語やスペイン語等、外国語に堪能なスタッフが多数常駐しています。(※日本語はありません。)また、ワインショップも併設されているので、ぜひ訪れてみて下さい。
<COCKBURN’S>
住所:Rua Serpa Pinto 346, Vila Nova de Gaia 4400-307, Portugal
電話番号:+351 913 007 950
アクセス:ドン・ルイス1世橋を渡ったら右に曲がり、ドウロ川沿いのラーモス・ピント通りを歩いて約15分。セルバ・ビント通りとの十字路で左に曲がり、上り坂を徒歩7分程歩くと右側に見えてきます。
試飲ツアー:3種類のポートワインの試飲付き、ワイナリー見学は12ユーロから。(※試飲するポートワインの種類によって、価格が異なります。)
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(2024/4/19更新)
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