神宿る湯宿!長野・毒沢鉱泉「神乃湯」でパワーチャージ!

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神宿る湯宿!長野・毒沢鉱泉「神乃湯」でパワーチャージ!

神宿る湯宿!長野・毒沢鉱泉「神乃湯」でパワーチャージ!

更新日:2018/01/31 17:27

永澤 康太のプロフィール写真 永澤 康太 温泉旅行ライター

凍った湖に亀裂が生じせり上がる現象を「御神渡り」と呼び、夫の建御名方神(タケミナカタノカミ)が妻の八坂刀売神(ヤサカトメノカミ)へ逢いに行く際、出来た道だという。こうした神話が今なお息づく長野県・諏訪地方は、諏訪大社を始め多くの摂末社、縁ある神社が諏訪湖周辺に鎮座する。神の姿が色濃い地にあって、神が集う宿として親しまれてきたのが毒沢鉱泉「神乃湯」。泉質に優れ、神仏の加護も厚いパワースポットである。

神が教えた奇跡の鉱泉「神乃湯」

神が教えた奇跡の鉱泉「神乃湯」

写真:永澤 康太

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諏訪大社は四つの社から成り、その一つで下諏訪に位置する春宮は、八坂刀売神が2月〜7月の間を過ごす境内になる。傍らを流れる砥川を渡って北へ進むと、やがて周囲は山の中。坂道を上がった最奥に幽玄を羽織った毒沢鉱泉「神乃湯」(日本秘湯を守る会所属)が現れる。徒歩だと下諏訪駅より宿まで坂がかなりきつく、タクシーかバス利用も検討した方がよい。ただ、運動不足には効果絶大。

「神乃湯」の歴史を紐解くと昭和9年、病に臥し医者にも見放された子をもつ初代館主が、夢枕に立った神様(おそらく弁財天様と館主の談)のお告げによって、毒沢鉱泉を利用したところ見事快癒。以後、評判を聞き訪ねて来る人々で鉱泉は栄え、4代目館主が切り盛りする現在でも、客足が絶えることはない。

宿に御座す神々様と神秘溢るる館内と

宿に御座す神々様と神秘溢るる館内と

写真:永澤 康太

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南側の諏訪大社(上社・下社)並びに守屋山、北側の戸隠を直線で結んだ上に「神乃湯」は建ち、特殊な位置取りとなっている。敷地内の至る所に神様方が鎮座しており、玄関を入った目の前の祭壇には、看板やパンフレットにも描かれた弁財天様(と他の神々)が。元は諏訪湖で祀られていた。そして温泉棟の奥では、神殿(水神社)にて龍神様が土地と温泉を見守る。

最初に神殿を参拝して鉱泉へ浸かり、上がった後は祭壇に参拝するのが一般的な「神乃湯」流入浴作法。マニアック編もあるので詳しくは宿のサイトで確認を。また、館内で神秘体験をした人が多数いて、夢枕に布袋様が立った、入口の桂の樹で武将の霊に出会った、黒龍を見た等エピソードはパワースポットのそれ。力の存在を感じずにはいられない。なお神仏は撮影禁止なのであしからず。

宿に御座す神々様と神秘溢るる館内と

写真:永澤 康太

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宿泊棟は新館、本館、旧館(エアコンなし)に分かれ、和を基調とした造りの中に、シックな雰囲気を纏う。スリッパがなく、玄関で靴を脱いだ後は、そのまま移動可能だ。神々や諏訪に関する名のついた部屋が14室あり、布団敷きはセルフサービス形式をとる(煙草は喫煙所で)。窓辺に広がるのはただ木々のみで、とても住宅地に近いとは思えず、静寂さは此処が秘湯だと教えてくれる。

「毒」ではなく「薬」!毒沢鉱泉の秘めたるパワー!

「毒」ではなく「薬」!毒沢鉱泉の秘めたるパワー!

写真:永澤 康太

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鉱泉そのものの歴史は古い。戦国時代、武田信玄が金山掘削の際に出た怪我人を治療する目的で利用したそうで、信玄の隠し湯だったと伝わる。名の由来は、鉱泉を隠す為に信玄が毒沢と名付けたとか、魚が全滅したからとか諸説あるが、見た目の毒々しさとは裏腹に人体へもたらす恩恵は大きい。事実、昭和12年に薬として源泉を販売することもあった。

温泉棟は定員6名の男女別内湯が設けられ、状況により待つ場合もある。湯船が二つあり、大きい方へ沸かして茶褐色になった鉱泉を入れ、小さい方に加温も何もしていない透明度が保たれた冷たい源泉を注ぐ。交互に浸かるのを繰り返すのがポイントだ(冷浴、温浴の順が理想)。ただし源泉槽は本当に冷たく、体調が優れない、自信がない方は冷浴を控えよう。

「毒」ではなく「薬」!毒沢鉱泉の秘めたるパワー!

写真:永澤 康太

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アルミニウムが含まれた珍しい泉質の鉱泉は、飲むことも可能。飲泉所および前述した源泉槽を満たす鉱泉が比較的透明なのは、鮮度が高いからで、これが熱されたり酸化したりすると茶色が濃くなってゆく。

ph値が2.5、つまり酸性というのもあり、味はレモン水に渋みと鉄を加えたような独特なもの。しかしそこまでぶっ飛んだ味でもないので、勇気を出して口に含もう。ちなみに浴室の外に設けられたテラスへ出るとムササビハウスが確認できる。運が良ければ出会えるかも?

さっぱり素朴で自然な味わい、そして充実感

さっぱり素朴で自然な味わい、そして充実感

写真:永澤 康太

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「神乃湯」の提供する食事は健康志向が強いが、だからと言って侮るのは早計だ。料理や使われている食材は決して質素ではなく、身体が真に欲しているもの、必要とするものを用意しているのである。

バランスが良いのはもちろん、味付けを最小限に抑えつつ、逆に素材の持ち味を最大限に引き出してあって、なおかつ鯉のうま煮といった郷土食を出してくるのもにくい。口に運ぶと、身体が物理的に満たされるだけでなく、心も満たされていき、充実感でいっぱいになる。

さっぱり素朴で自然な味わい、そして充実感

写真:永澤 康太

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更に、予約する際に予め頼んでおけば、白米を玄米に変更できるのもうれしい。小豆が入っているのが特徴で、モチモチとした食感が楽しめる。それと夕食時、別注文で諏訪の地酒「翠露」や信州桔梗ヶ原(塩尻)のワイン等が頂けるので、宜しければそちらもどうぞ。

毒沢鉱泉「神乃湯」へ出掛け、Wパワーで元気になろう

「神乃湯」は立ち寄り入浴、一人旅ともにOKで、非常に来館しやすい。風呂が気に入ったのなら、源泉をペットボトルに詰めて販売しているので、土産に毒沢鉱泉の力を持って帰るのもまた面白い。パワースポットである当地へ出掛ければ、神々と鉱泉の双方があなたにパワーを与えてくれるだろう。

*一口メモ
泉質/含鉄(U)-アルミニウム-硫酸塩冷鉱泉(酸性低張性冷鉱泉)
立ち寄り入浴:10時〜21時(土日祝日は15時まで、事前に電話確認推奨) 800円
・個室休憩可能
・休館日あり、詳しくは宿のホームページ参照

2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/12/12−2017/12/13 訪問

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