写真:ひいろ あいこ
地図を見る地元民以外はなかなか聞きなれない「新子焼き」。「新子焼き」とは、生の若鶏の手羽も含む半身を、炭火で焼き上げた旭川の名物で、戦後から庶民のごちそうとして長年愛され続けてきました。
市民にとっては知らない人はいないほどのメジャーなソウルフードですが、旭川以外ではなかなか食べることができないという隠れた名物を食べずして旭川グルメは語れません。
半身をそのまま焼いているので、モモにムネに手羽。色々な部位を一度に楽しむことができます。鶏肉が好きな方ならその美味しさにハマること間違いなし!!
「新子焼き」の名前は出世魚であるコノシロの幼魚をシンコ(新子)と呼ぶことから、若鶏を同様の意味で「新子」とし、それを焼いたものなので「新子焼き」という名が広まったとされています。
写真:ひいろ あいこ
地図を見るそんな旭川名物「新子焼き」を食べるならぜひこのお店に行ってほしい。それが昭和25年創業の老舗「焼鳥専門 ぎんねこ」。
創業から60年以上ずっと変わらぬ味を代々守り続け、今は3代目が店主を務めています。
「焼鳥専門 ぎんねこ」は、昭和の香り漂う「5.7小路ふらりーと」の入り口にあります。深々と降る雪の中、暖簾と赤提灯が印象的。その佇まいは思わず暖簾をくぐってしまいたくなる衝動にかられます。
写真:ひいろ あいこ
地図を見る暖簾をくぐり中に入るとひしめく人。カウンター12席、小上がり席8席。20人ほどの定員ですが、満員になると身動きするのも大変なほど。
小上がり席は4人×2席で8人座れることになっていますが大人が8人座ったらぎゅうぎゅうです。カウンター席も小上がり席もお世辞にもゆったりしているとは言い難いほどの窮屈感がありますが、この窮屈さが古き良き昭和の時代を彷彿させます。
「お客様にご不便のないようお店の広さを見てから利用して欲しい」という思いから基本的には予約は受け付けておりません。
写真:ひいろ あいこ
地図を見る「焼鳥専門ぎんねこ」のこだわりの「新子焼き」は、生後6週の北海道伊達産の生若鶏を使用し、備長炭で直焼きします。オーダーが入ってからひとつひとつ丁寧に焼き上げ、創業から受け継がれている秘伝の熟成甘辛タレをたっぷりと。
表面は香ばしく、中はジューシー、甘辛タレがよく絡んでまさに絶品。これを食べにまた旭川に来たいと思わせるほどの一品です。
そのままかぶりついてもいいですが、店員さんが食べやすくカットしてくださいます。手羽にモモに、どこから食べようか迷ってしまいますね。
写真:ひいろ あいこ
地図を見る「新子焼き」を楽しんだあとは、締めに必ず頼んで欲しい鶏のスープ。これでもかというほどの「鶏の旨味」が凝縮された程よい塩加減のスープは身体中に染み渡ります。
お腹に余裕のある方はご飯と一緒に。少しお行儀が悪いかもしれませんが、秘伝のタレをお皿に残しておいてご飯にかけて食べるとこれまたかなりの絶品です。
写真:ひいろ あいこ
地図を見る旭川の酒米「吟風」で仕込んだ高砂酒造の純米酒「風のささやき」と男山酒造の本醸造「北の稲穂」の2種類を飲み比べることができる「飲み比べセット」などおいているお酒にもこだわりを感じます。「新子焼き」をつまみに北海道の美味しいお酒を堪能することができます。
旭川駅から徒歩10分程の距離にある「焼鳥専門 ぎんねこ」は、創業当時のままの古き良き昭和の時代を感じることのできる旭川の名店です。
ぜひこの創業当時のままあり続けるこの貴重なお店で「新子焼き」を味わってみてください。
写真:ひいろ あいこ
地図を見る映画のロケ地かと思うほどの昭和の香り漂う「5.7小路ふらりーと」。ここは北海道旭川市5条7丁目にある飲食店街。なんと戦前から中央市場の名称を持つ魚菜市場として栄えてきました。
「焼鳥専門 ぎんねこ」の他にも飲食店を中心に酒販店、青果店、ヘアーサロン店など18店舗が並び、昭和の面影を今世に残しています。
今回は「焼鳥専門 ぎんねこ」をご紹介しましたが、「5.7小路ふらりーと」には他にも新子焼きを食べることのできるお店があります。
旭川名物新子焼きを求めて、ふらりとはしごをしてみるのもいいかも知れません。
住所:北海道旭川市5条7丁目5.7小路ふらりーと
電話番号:0166-22-4604
アクセス:JR旭川駅より徒歩10分
※2017年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/29更新)
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