写真:乾口 達司
地図を見る2015年からはじめられた「大立山まつり」は、世界遺産に登録されている奈良市の平城宮跡でとりおこなわれるイベントの一つ。平城宮跡とは、奈良時代、天皇の住まいや政庁が置かれていた平城京の心臓部。現在、その大半が公園化され、一部の施設は当時の姿のままに復原されています。
写真は、当時、国家的行事がとりおこなわれていた第一次大極殿。「大立山まつり」は第一次大極殿前の広場でとりおこなわれます。
※…写真は2016年の様子です。
写真:乾口 達司
地図を見る「大立山まつり」の目玉は、高さ7メートルにもおよぶ巨大な四天王立像。四天王とは、仏教において聖なる山とされる須弥山(しゅみせん)の四方を守護する神々のこと。東方を守護する持国天、南方を守護する増長天、西方を守護する広目天、北方を守護する多聞天の4神から成ります。それをかたどったものが、「大立山まつり」の期間中、昼夜を問わず、第一次大極殿前の広場に安置され、夜間にはLED(発光ダイオード)で内側から明かりがともされます。漆黒の闇に浮かびあがる四天王像、迫力満点ですよ。
写真:乾口 達司
地図を見る写真は北方の守護神・多聞天。独立して存在する場合は毘沙門天とも呼ばれており、七福神の一神として、その名をご存じの方も多いでしょう。左手に宝棒、右手に宝塔を持つのが一般的なスタイルです。
写真:乾口 達司
地図を見るこちらは南方の守護神・増長天。右手に戟(げき)と呼ばれる武器を持つのが一般的なスタイルです。
写真:乾口 達司
地図を見る奈良では作りものを身代わりとして厄を落とすという風習があり、この習わしを「立山」と呼んでいます。「大立山まつり」の名称もその歴史に由来していますが、イベント会場にはそういった県内各地の「立山」も展示されています。こういった風習が奈良にあったこと、ご存じですか?
写真:乾口 達司
地図を見る「立山」の実物を展示したブース以外にも、県内各地の伝統行事がパネル展示されています。奈良にいかに伝統行事が多いかを知るのにも格好の展示ブースですよ。
写真:乾口 達司
地図を見る会場では「あったかもんグランプリ」と呼ばれるブースもあります。こちらでは県内各地の名産を使った郷土料理をいただくことが出来ます。どれを食べようか、楽しみですよね。
写真:乾口 達司
地図を見るご覧のように、日中も四天王像はイベント会場に安置されています。四天王像をじっくり見るには、日中に訪れるのもお勧めです。
写真:乾口 達司
地図を見るこちらは西方の守護神・広目天。大極殿をバックにして屹立する四天王像も見栄えします。このイベントのときにしか見られない光景なので、ぜひ、日中もお越しください。
写真:乾口 達司
地図を見るこちらは奈良市の東方に位置する若草山をバックにした持国天。若草山の標高は342メートルで、「立山まつり」の期間中、若草山では冬の奈良を代表する行事「山焼き」もおこなわれます。もちろん、「山焼き」を眺めるにも格好のスポットなので、この夜を狙って平城宮跡を訪れるのも良いでしょう。山焼きを背景にして、四天王像はよりいっそう映えることでしょう。
若草山の山焼き:2019年1月27日(土)18:15〜花火/18:30〜点火
いかがでしたか?「大立山まつり」の稀少価値をご理解いただけたでしょうか。このイベントの期間中しか見ることの出来ない光景ゆえ、ぜひ冬の奈良を訪れ、平城宮跡に降臨した四天王像の威容に圧倒されてみてください。
日時:2019年1月26日(土)〜1月27日(日)
場所:奈良市佐紀町(平城宮跡)
電話番号:0742-27-8974(「大立山まつり」実行委員会)
アクセス:近鉄・大和西大寺駅より徒歩10分
2018年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/12更新)
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