阪九フェリー「いずみ/ひびき」は2015年に就航し、泉大津港−新門司港を結ぶフェリーです。運航ダイヤは、泉大津港・新門司港発共に17:30、到着が翌朝6:00。夕方に出港して朝到着する、旅行者に利用しやすいダイヤになっています。
また朝6時に到着しますが、朝7時半まで船内に残る事が可能な「ゆっくりステイ」も無料で実施中。入浴や食事(有料)を楽しめますし、徒歩利用客にはバスやタクシーでの送りも。なお車両を載せる場合、台数に限りがあります。「ゆっくりステイ」は乗船日当日、乗船券購入時に申込が必要です。
「いずみ/ひびき」は船の専門家や船ファンの評価が高く、2015年「シップ・オブ・ザ・イヤー」(主催:日本船舶海洋工学会)を受賞しています。
泉大津ターミナル(写真)に最も近い駅は南海電車の泉大津駅です。シャトルバスは南海泉大津駅からは無料で利用可能。ゆっくりステイ利用時の送迎降車駅も南海泉大津駅です。なおシャトルバスはその先、JR和泉府中駅東口からも発着しますが、こちらは有料となります。タクシー利用の場合、南海泉大津駅まで約10分程度。また大阪なんばOCAT発着の連絡バスも有料で運行中です。
阪九フェリー本社がある新門司港のターミナルは、泉大津港行き、神戸六甲アイランド港行きの2隻フェリーが発着出来る体制になっています。「いずみ/ひびき」が発着する第2ターミナルビル(写真)はフェリーのファンネル(煙突)の形をしたものになっています。
シャトルバスはJR小倉駅新幹線口(北口)−JR門司駅前−ターミナルのルートで無料で運行中。なおタクシーを使用する場合は、JR門司駅から約15分、JR門司港駅から約20分かかります。車の場合、九州自動車道では門司ICか新門司IC、北九州都市高速道路の場合は大里ICが最も近いです。初めて北九州の道路を走行する利用者は、事前に道路案内地図を見ておくことを勧めます。
「いずみ/ひびき」は以前の船に比べ個室が増え、最上級の部屋は2室しかないプライベートデッキ付きのロイヤルです。他の個室は2名定員のスイートとデラックスです。デラックスは3名部屋の和室、3〜4名定員の和洋室(写真)、1人部屋の洋室シングル、2段ベッドタイプの4名部屋洋室、2名部屋のバリアフリー洋室があります。
全個室にTV、洗面台、浴衣がありますが、冷蔵庫とバスがあるのはロイヤルとスイートのみです。なおロイヤル、デラックスはデラックスシングルを除いて全部屋に窓があります。個室はカードキーで開閉します。
大部屋のスタンダードには、ベッドタイプの洋室とカーペットタイプの和室(写真)があります。洋室、和室にはリターン式コインロッカーがあり、和室の場合は救命胴衣が入っている扉の下にロッカーがあるので、各自が休む場所のそばに貴重品をしまう事が可能なのは安心です。またコンセントもロッカーの下にあるので、電子機器等の充電も可能です。なおスタンダード客室は窓がございません。
このほか、トラックドライバーが利用するドライバーズルームはシングルタイプ(1人部屋)で、TVがあります。ドライバー用のサロン、浴室がありますが、ドライバーもレストランや売店等一般利用者と同じ設備を利用する事が可能です。
「いずみ/ひびき」では前面展望ルーム(写真)があります。フェリーでは夜間航行中、前方に船内から明かりが漏れると、船橋で安全運航が出来なくなります。しかし「いずみ/ひびき」では前方に明かりが極力漏れずに景色を楽しめるよう展望ルームの照明を調整。なお展望ルームのオープンは出港から22時までです。明石海峡大橋の他、新門司行きのみ瀬戸大橋の下を通過する時に利用可能。また後方にも乗船中いつでも利用できる展望デッキが7階にあります。
大きな船での旅で楽しみの一つといえばやはり入浴でしょう。「いずみ/ひびき」では7階に展望浴場があり、海を眺めながら入浴可能。なお阪九フェリーは日本の長距離フェリーのパイオニア。歴代の阪九フェリーの船について解説してあるパネルが浴場入口付近にある(写真)ので、フェリー好きの利用者には勉強になるでしょう。入浴前後にいかがでしょうか。
「いずみ/ひびき」で瀬戸内海を走るフェリーでは初めて登場したのが展望露天風呂(写真)です。全国の長距離フェリーでも、同じグループ会社の新日本海フェリー「すずらん/すいせん」に続いての登場!明石海峡大橋を真上に眺めながら、海風に当たりながら入る露天風呂は最高です。入浴時間は乗船から22時、朝4時30分から下船まで。
長距離フェリーのレストランはバイキングが大半である中、阪九フェリーはカフェテリア方式(写真)を採用しています。夕食での人気メニューは、注文してから焼き始めるホルモン焼きです。朝食も和洋の定食からかけうどん、そばとメニュー豊富です。
なおレストランエリアは、営業していない時間帯は一部をパブリックスペースとして開放しており、ゆったり過ごす事が出来ます。
「いずみ/ひびき」では焼き立てパンを翌朝に販売しており、夕方乗船した後、売店が開いている時間帯に予約する事が出来ます。売店では土産物、阪九フェリーオリジナルグッズ(写真)などを販売中です。
フェリーの大半は船内駐車場(車両甲板・写真上)と案内所や客室は違う階にある事が多いのですが、「いずみ/ひびき」は案内所と同じ階に乗用車用の車両甲板があるため、乗用車利用者にとって荷物の出入れや体の不自由な人の移動が楽になりました。なお乗用車専用車両甲板には電気自動車充電設備(写真下)もあります。
住所:大阪府泉大津市小津島町1-3
電話:0725-22-7171
アクセス:公共交通機関の場合は本文参照。
阪神高速湾岸線の泉大津出口から約2〜2.5km
2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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