まるでアトラクション!?スリル満点!天川村・五代松鍾乳洞と名水「ごろごろ水」

まるでアトラクション!?スリル満点!天川村・五代松鍾乳洞と名水「ごろごろ水」

更新日:2016/04/27 14:18

鍾乳洞と言えば山口県の秋芳洞や岩手県の龍泉洞などが有名ですが、日本の各地には大小様々な鍾乳洞があります。
その中でも、修験道の聖地で知られる奈良県天川村、大峯山登山口近くの小さな温泉街、洞川(どろがわ)温泉にあるのが五代松(ごよまつ)鍾乳洞。小さい鍾乳洞ですが、自然の造形美・面白い乗り物・探検気分の3つが楽しめます!
さらにこの鍾乳洞が生み出した名水・ごろごろ水も併せてご紹介します。

まず、入り口までの乗り物が面白い!

まず、入り口までの乗り物が面白い!
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五代松鍾乳洞は山の斜面にあります。
もちろん徒歩でその入口に行くこともできますが、ほとんどの人はその斜面を見て行くことを考えてしまうのではないでしょうか。
そこで、急斜面を登らなくても行けるようにちゃんと乗り物が整備されています。

「ごろごろ茶屋」というお茶屋さんが入洞の受付場所。受付を済ませるとガイドの方が鉄道もないのに「駅」へと案内してくれます。その「駅」(というより「小屋?」)でヘルメットを装着。
そしてこのトラクターに椅子をつなげたような、トロッコのようなモノレールのような、みかん山で農家の方が使うような…そんな一言で表現できない乗り物で鍾乳洞まで行きます。一度に乗車できるのは運転手さんを除いて4名。行く時間がわかっている方は、電話で予約することをお勧めします。(筆者が訪れた時は無料でしたが現在は有料)

  入洞料:大人400円 小人200円
 営業時間:9時30分〜15時50分(お昼休憩あり)
モノレール:往復 大人500円 小人300円
  定休日:水曜日
   電話:0747-64-0188(ごろごろ茶屋)

ちょっとしたアトラクションを満喫

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モノレールに乗り出発すると、すぐに45°以上はあろうかという急斜面に差しかかり、杉並木の中をゆっくりと登って行きます。
時間にして5分ほどでしょうか。なかなかできない体験でちょっとしたアトラクション気分を味わうことができます。好奇心旺盛な方ならテンションが上がるはず。
高所恐怖症の方は間違っても後ろを振り返って、下を見ないようにしてください。

ちなみにこのモノレールは方向転換が出来ないので、帰りはこのままバックで下っていきます。下りだからジェットコースターのように勢いよく…ということはなく、ゆっくりと降りますので安心してください。

洞内は探検気分を味わえる

洞内は探検気分を味わえる
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五代松鍾乳洞は県の天然記念物に指定されています。洞口は2つで二重構造。奥行200mはあります。

入口からもガイドの方同伴で、ヘルメットも着用必須。中は薄暗く、狭い場所や天井が低い場所が随所にあり、ガイドさんが「頭をぶつけないように気を付けてください」と注意を促してくれますが、気を付けていないと頭をぶつけます。
道も自然の状態が保持されているので、気分は探検隊。足元は滑りやすく、あまり良いとは言えないので必ず歩きやすい靴で。

洞内には自然が作り出した芸術作品ともいえる、鍾乳石や石筍が点在しています。足元や頭上の障害物にばかり気を取られて、見過ごさないように気を付けて下さい。

探検のお宝は自然の造形美

探検のお宝は自然の造形美
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五代松鍾乳洞の最大の見どころ。
この場所だけ広い空間となっていて、見上げると上の写真のように、天井からはたくさんの長い鍾乳石が降り注ぐかのように垂れ下がっています。
奥には高さ8mにもなる石柱「大黄金柱」があり、まるで細かい彫刻を施してあるかのような鍾乳石も。

ライトアップと自然の造形美が織りなす幻想的な光景は、鍾乳洞独特の雰囲気と美しさを存分に感じることができます。

「神の水」と言われた、名水「ごろごろ水」

「神の水」と言われた、名水「ごろごろ水」
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五代松鍾乳洞のある斜面の下辺りに、名水「ごろごろ水」があります。
中の洞窟に反響するのか「ごろごろ」と音がすることがその名前の由来。五代松鍾乳洞の鍾乳石により磨かれミネラルを含んだ水は、古来から万病に効く「神の水」と言われています。

この水の採掘は鍾乳洞の受付と同じ「ごろごろ茶屋」で行っていて、施設利用料を支払えば誰でもお水を汲むことができます。ぜひ空のペットボトルを持参してください。電車だから持ち帰れない、という方はごろごろ茶屋でこの名水を使ったメニューがありますので、そちらで名水を堪能してみてはいかがでしょうか。

ごろごろ茶屋
施設利用料(駐車場代含む):1時間500円
営業時間:9時〜18時

最後に

五代松鍾乳洞は小さい鍾乳洞ですが、素晴らしい鍾乳石があり、入口までの乗り物の面白さ、そして探検気分も味わえるなど、多角的に楽しむことができ、まさにアトラクションと言えます。
そしてこの鍾乳洞が磨き上げた名水「ごろごろ水」。お水にこだわりのある方は見逃せません。

残念ながら冬季(12月〜3月中旬)と悪天候の際は閉鎖となってしまいますが、吉野山への桜・紅葉見物の折や、夏の避暑地として、また洞川温泉と一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2005/04/14 訪問

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