写真:盛 千夏
地図を見るバレンシア中心部から地下鉄でわずか30分の距離の小さな田舎町マニセス(Manises)は、スペイン有数のタイル&陶器の産地として知られています。
タイル&陶器の町の名に恥じず、メイン観光施設にとどまらず、一般家屋の外壁の装飾までにもタイルが使われています。
小さな町なのでふらふらと歩くだけでもたくさんのタイルを見ることが出来ますが、ここでは、朝9時か9時半から観光をスタートし、14時のスペインのランチ時間にはバレンシアに戻ってこられる徒歩ルートを紹介します!
【マニセス・トリビア】
13世紀にアラゴン王ジャウメ1世がバレンシアをイスラム教徒から奪還後、マニセスと隣町のパテルナがタイルと陶器の産地として栄えました。その後マニセスとパテルナを統治していた領主が領地を分割し、タイルと陶器の町として生き残ったのはマニセスのみでした。
スペイン市民戦争後にはマニセスには80の工房そして5000人もの職人が働いていたそうです。
写真:盛 千夏
地図を見るマニセスのツーリストインフォメーションはただの情報提供の場ではありません。観光名所の情報や地図を入手するだけではなく、ツーリストインフォメーションの建物自体が観光ポイントになっています。
1922年に建てられた青が印象深いファサードの建物は、「エル・アルテ」(El Arte)と呼ばれ、以前はタイル工房でした。
ツーリストインフォメーションの2階ではアートの特設展示をしていることもあるので要チェック。お手洗いの利用も可能です。
<基本情報>
住所:Av. dels Tramvies, 15, 46940 Manises, Valencia
電話番号:+34-961525609
アクセス:バレンシア中心部から地下鉄と徒歩で約30分。
2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
写真:盛 千夏
地図を見る「ラ・セラミカ・バレンシアナ」は、タイル・陶器工房が昔から多くあった地区に1952年に創業。工房の一部は、14世紀に建てられた建物を利用しています。
マニセスにある工房のうち、小さな博物館レベルの展示室を持っているのは「ラ・セラミカ・バレンシアナ」(La Cerámica Valenciana)のみ。
月〜木は工房と展示室のガイド付き見学ツアーがあるので是非参加して下さい。見学ツアーの所要時間は約1時間です。
「ラ・セラミカ・バレンシアナ」の美術館のような展示室は幾つかの部屋に分かれています。
美しく絵付けされた陶器製の生活用品が多く飾られていますが、必見はアルバアケラ(Albahaquera)と呼ばれる中世に起源をもつバジルを入れる容器。このバジルは食用のバジルを保存しておくのではなく、蚊よけに使われていたそうです。大きなものは女性が両手で抱えるぐらいのサイズで、美しい絵付けを施した生活用品を使うのは富の象徴だったそうです。
その他にも当時マニセスの特産品であった、絵付けされたホットチョコレート用カップのマンセリナ(Mancerina)や家庭用の聖水盤(Benditeras)も貴重なものです。
工房見学と展示室の見学が終わったら展示室と隣接しているショップを覗くこともお忘れなく。「ラ・セラミカ・バレンシアナ」で作られているクオリティの高い陶器やタイル製品を購入する事が出来ます。お値段はリーズナブルな物から高価な物まで色々取り揃えてあります。
<基本情報>
住所:Av. dels Tramvies, 15, 46940 Manises, Valencia
電話番号:+34-961525609
アクセス:バレンシア中心部から地下鉄と徒歩で約30分。
見学は工房のサイトからメールか電話で予約を。基本的に月〜木対応です。
2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
タイル・陶器工房「ラ・セラミカ・バレンシアナ」から徒歩1分の距離にあるバレンシア陶芸協会(Asociación Valenciana de Cerámica AVEC-Gremio)。
スペイン人や団体向けの陶芸教室なども開催しており、建物内に大きなガス釜と電気釜を備えています。
バレンシア陶芸協会では工房見学も受け付けていますが、注目すべきはショップ。
バレンシア陶芸協会メンバーの作品が一堂に並び、工房を訪れずともここで作品の購入が可能なんです。伝統的なタイルや陶器もありますが、現代的な作品もあります。
ここならば必ずお気に入りのスペインタイルや陶器が見つかりますよ! お値段がお手頃なものや小さい作品もあるのでお土産探しにもおススメです。
<基本情報>
住所:Carrer Valencia, 29, 46940 Manises, Valencia
電話番号:+34-932332000
アクセス:バレンシア中心部から地下鉄と徒歩で約30分。
2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
写真:盛 千夏
地図を見るツーリストインフォメーション、スペインタイル&陶器工房「ラ・セラミカ・バレンシアナ」、バレンシア陶芸協会を回ってまだ時間があればお勧めなのが、ブラスコ・イバネス通り(Avenida de Blasco Ibáñez)を歩くこと。
ラ・カイシャ(La Caixa)と言う銀行から、エルス・フィルトゥレス(Els Filtres)と言う公園までの約徒歩5分の行程は数メートルごとに絵付けタイルが飾られています。
絵付けタイルは表と裏で題材が2つあり、表は昔ながらの陶芸や絵付けの工程、裏側はマニセスやバレンシアの昔の生活・仕事・祭事などにスポットが充てられています。
この通りにはいくつかのスペインタイル&陶器工房やお店もあるので要チェック!
写真:盛 千夏
地図を見るバレンシアの中心部からマニセスまでは、地下鉄の3番線、5番線、9番線の利用が可能です。所要時間は約30分で、約7分に1本での間隔で走行しています。
地下鉄を降り、地上に出たら旧国鉄マニセス駅があります。こちらもタイルで装飾された可愛い田舎町の駅なのでお見逃しなく!
時間に余裕があれば、陶器美術館を訪れるのもおススメです。
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