写真:SHIZUKO
地図を見る雪山に登るには、雪山用の装備と経験が必要!と言われるのでハードルが高く、なかなか一歩が踏み出せない人も多いはず。
確かに雪山装備の初期投資はそれなりですし、経験のない人はガイドさんがいないと、決して登ることのできないエリアです。今まで経験したことのない冒険の旅は、そんなに簡単にはスタートできません。それでもやっぱりお勧めしたいのは、その特別な美しさと静けさと、自然の厳格な姿に触れることが出来るから。
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地図を見る準備を整えたら、冒険のスタートは駒ケ根ロープウェイ・しらび平駅。菅の台バスターミナルからバスに揺られておよそ40分。標高1,662メートルに位置する、中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイの山麓駅・しらび平に到着。
ここからおよそ8分で、山頂の標高2,612メートルの千畳敷駅に到着。標高差950メートルを一気に登ります。この標高差、日本一なんです。
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地図を見る途中には、日暮れの滝が見られます。ロープウェイから眺める急峻に切れ墜ちた斜面を流れる美しい滝。この滝だけを目指す人には、ハイキングロードが設置されています。
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地図を見るロープウェイを降りると、そこはホテル千畳敷。ホテルから一歩外へ出れば、宝剣岳へ続く厳しい稜線が目の前に。三ノ沢岳に登るには、ホテル千畳敷で泊まって、翌日にアタックします。
雪山が初めてだったり、あまり登ったことがない場合は、荷物を置いて雪上訓練が行われます。明日の登山への装備チェックも兼ねているので、ハードシェルで身を包み、ヘルメット、ハーネスを身につけ、冬用の分厚い手袋も用意します。アイゼンを履いて、ピッケルは斜め掛けにしたスリングで手を離しても無くさないようにしましょう。そして万が一に備え、ビーコンと呼ばれる、もしも雪崩で雪の下に埋もれてしまった場合に即座に位置を教えてくれる機器の使い方の練習もします。夏山に比べるといろいろと面倒なことも多いですが、安全第一。新しい経験を楽しんでください。
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地図を見る雪上訓練が済めば、お風呂に入って、明日への英気を養いましょう。ここは、ホテルですので、食事はとっても豪華です。
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地図を見るステーキも食べられますから、お昼ご飯を食べ過ぎないようにしておいた方がいいかも。早めに就寝。明日に備えて下さい。
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地図を見る三ノ沢岳往復のコースタイムは、およそ6時間。でも、何があるかわからないので、日の出とともにスタートします。そのために日の出前には起床。
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地図を見る前夜に受け取っていた朝食セットをいただき、熱いお茶やお湯を水筒に補給。雪山では温かい飲み物は大切。お湯は、凍ってしまって脱げなくなったアイゼンを溶かすために使ったりするので、必ず持って行きましょう。
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地図を見る登山準備を整えたら、お互いにハーネスのチェックなどをして、厳しい場面で慌てないように、安全第一で協力して登山開始。
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地図を見るまずは、極楽平までの急登。
夏道はギザギサに登っていくようになっていますが、雪に覆われた山は自分で道を切り開きます。誰も登っていない斜面に、自分たちだけのトレースを刻んでいく。これ、雪山の醍醐味です。およそ30分で極楽平へ到着。眼下にさっき出発したホテル千畳敷が見えます。
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地図を見る稜線に上がれば風が強くなるので注意しましょう。目を転じれば、今から登る三ノ沢岳の美しい姿が。
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地図を見る急な斜面を横切って歩くトラバース。斜面に対してアイゼンをうまく効かせないと滑ります。慎重かつ丁寧に一歩一歩進みましょう。朝方は雪面が凍っていて、朝日に照らされるとキラキラと輝き、とても素敵な光景です。
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地図を見る2676メートルのピークを越えて、最低鞍部と呼ばれる場所までいったん下ります。ケルンを目指して最後の登りを頑張れば、やがて三ノ沢岳の頂上に。
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地図を見る独立峰だけに、見事な眺望が広がっています。でも、雪山のピークは寒いので長居は無用。歩いてきた道を戻ります。
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地図を見る無事に下山した後のお楽しみは、ご当地グルメ!
駒ケ根の名物はなんと言ってもソースかつ丼。とにかくボリューミー。
でも、腹ペコのお腹にスルスルと納まって行くから不思議。サクサクの豚カツがとっても美味しいので、ぜひお試しください。
駒ケ岳ロープウェイを使って登ることが出来る雪山は、木曽駒ケ岳、宝剣岳が代表格。三ノ沢岳に登ったことのある人は、かなり少ないでしょう。だからこそ、ぜひ、チャレンジして下さい。とても美しい山です。
どの山にチャレンジするにも、ホテル千畳敷が登山基地になります。カールの底に建っているホテルですから、どこに行くにも、きつい登りにきつい下りは覚悟しましょう。およそ30分。耐えて登れば、清冽な風景は貴方のものです。
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この記事を書いたナビゲーター
SHIZUKO
中学生のころから、一人でウロウロ。大学生になってからもあちこちをウロウロ。仕事が忙しくても、暇を見つけてはウロウロ。旅で出会った人、モノ、風景が、自分を育ててくれたと感謝しています。そんな瞬間や経験を…
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