早い時期なら12月下旬から、通常は1月中旬から2月にかけて咲き誇るのが備中国分寺の「菜の花」です。東北であれば4月から5月頃となる菜の花ですので、あちらではまだ雪が降っている1月頃に、既に菜の花が楽しめるのは西日本ならではと言えます。
咲き誇る菜の花の鮮やかな黄色。そしてその向こうに見える五重塔はまさに「日本の美」と呼ぶのにふさわしい姿ではないでしょうか。
さらに日が落ちてくると、菜の花は黄色よりもオレンジ色に近づいていくように見えることでしょう。
菜の花の向こうに五重塔が見える場所はその年により変化することがあります。しかしながら周辺は見晴らしが良いのですぐに見つけることが出来るでしょう。
周囲にある落葉樹の葉が落ちているこの時期、枝だけの木々があればあるほど遠くまでの見通しが良いので周囲は広く見えるのも特徴と言えます。
落ちていく夕陽の赤さ。どこか昔懐かしい日本の原風景が感じられるかも知れません。
落ちていく夕陽を眺めながら、ゆっくりとした時間を過ごしてみるのも旅の面白さと言えるのではないでしょうか。
暗くなって来たら足元には注意をして下さい。小さくても懐中電灯があればかなり便利です。また、菜の花が咲く季節とはいえ、陽が落ちてからは寒くなりますので防寒対策をしっかりと行いましょう。
例年のライトアップは、この季節では18:00〜22:00となります。しかしながら時間帯は季節により変化しますので、公式サイト等で確認をしておきましょう。
ライトアップの楽しみ方ですが、菜の花を鑑賞した夕方からをお勧めします。なぜなら完全に暗くなってしまう前、空に光がまだ残っている頃が一番美しいからなのです。
様々な色に変化するライトを見ながら、現代アートとしての美しさと、日本の歴史的美しさの両方を楽しめる時間は、より深い思い出を残してくれるのではないでしょうか。
吉備路を代表する備中国分寺ですが、真言宗御室派の寺院で本尊は薬師如来となります。国分寺は日本全国にあると言っても過言ではありませんが、もとは聖武天皇の詔により建立されたものです。
備中国分寺の創建は天平13年(741年)と古いのですが、一時期は廃寺となっており、今の美しさからは想像が出来ない歴史がありました。
岡山県内で唯一とされる五重塔は国指定重要文化財となっており、高さは34.32メートルあります。弘化年間(1844年-1847年)の建築ですので、時代は江戸時代。
なお、五重塔にはそれぞれの面に干支の彫刻があります。ぜひとも明るい時間帯に塔の下まで行き、自分の干支がどこにあるのか探してみて下さい。
最後に、岡山と言えば何と言っても桃太郎の存在。桃太郎に関連する有名な神社が「吉備津神社」と「吉備津彦神社」の二つであり、パワースポットですのでぜひお参りを。そして鬼と言えば「鬼ノ城」も外せません。夜の美しさでは、ライトアップされる岡山城と美観地区も魅力的です。詳細は関連MEMOをご覧下さい。
住所:岡山県総社市上林1046
電話:0866-92-0037
アクセス:JR伯備線総社駅から車で約15分
2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/12更新)
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