“魔法神社”も!岡山県総社市の観光は魔法と鬼の競演?

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“魔法神社”も!岡山県総社市の観光は魔法と鬼の競演?

“魔法神社”も!岡山県総社市の観光は魔法と鬼の競演?

更新日:2018/01/12 15:54

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員

岡山県総社市といえば、古代には「吉備」と呼ばれる王国の中枢があった地。当然のことながら、数々の巨大古墳や古代遺跡、神社などがひしめいています。しかし、そんな総社市の山中に「魔法神社」の名を持つ謎めいた神社が存在すること、ご存知ですか?しかも、その道中には、古代吉備王国に君臨したとされる鬼たちも待ち構えているのです。今回は「魔法と鬼」をテーマとした不思議な総社観光スポットをご紹介しましょう。

あなたも今日から魔法使い!?総社市の山中にひっそりたたずむ「魔法神社」

あなたも今日から魔法使い!?総社市の山中にひっそりたたずむ「魔法神社」

写真:乾口 達司

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「魔法神社」(まぼうじんじゃ)は総社市北方の山中に鎮座する神社。総社の街中から高梁川に沿ってのびる国道180号線を北上し、種井地区へと入る交差点を右折。採石場などを見ながら道なりに山中へと分け入っていくと、やがて高間キャンプ場へといたる道と槁地区へといたる道とが二股に分かれた地点に出ます。

その分岐点に立っているのが、ご覧の石柱。これが魔法神社の入り口です。この石柱を目の当たりにすると、今日から自分も魔法使いになれるかも?そんなことをつい期待してしまいませんか?

あなたも今日から魔法使い!?総社市の山中にひっそりたたずむ「魔法神社」

写真:乾口 達司

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石柱からはご覧のような階段が上へとのびています。神社の入り口にしばしば見かける鳥居はありません。鳥居のないということが、かえって魔法神社の謎めいた雰囲気をかもし出しています。

いったいどのような神社なのでしょうか。境内へと歩を進めましょう。

魔法神社の御神体は何は?本殿と拝殿

魔法神社の御神体は何は?本殿と拝殿

写真:乾口 達司

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階段を50メートルほどのぼると、目の前に広場が現れます。その広場の奥に拝殿と本殿がひっそりたたずんでいます。これが魔法神社です。

魔法神社の御神体は何は?本殿と拝殿

写真:乾口 達司

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しかし、そもそも魔法神社とは何か?御神体はいったい何なのか?そんな疑問を抱く方もいらっしゃるでしょう。

実はこの魔法神社、狸を祭った神社なのです。えっ?狸!?驚かれる方も多いでしょうが、狸は狸でも「キュウモウ狸」と呼ばれる伝説上の狸なのです。「キュウモウ狸」は、室町時代末期、キリスト教の宣教師たちに混じって日本にやって来たといわれており、現在の岡山県で暮らすことになったキュウモウ狸はやがて牛馬の守り神となることを約束。地元民もそんなキュウモウ狸を敬い、社を建てるにいたったのでした。

実際、拝殿にはご覧のような牛の絵馬がかけられており、魔法神社が牛馬の守り神となったキュウモウ狸をつまる神社であることを指し示しています。

ちなみに、魔法神社の周辺にはキュウモウ狸をまつった神社は珍しくありません。たとえば、吉備中央町上田地区に鎮座する火雷神社は、地元では「魔法様」「魔法宮」と呼ばれています。細田地区に鎮座する久保田神社 (天津神社)では、狛犬の代わりに狸の焼き物が安置されています。

魔法神社の御神体は何は?本殿と拝殿

写真:乾口 達司

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では、そんな神社がなぜ「魔法神社」と呼ばれるようになったのでしょうか。「キュウモウ狸」と同様、こちらも意外や意外、「魔法神社」の「魔法」はわれわれが良く知る「魔法」とは関係がなく、社のそばにかつて陽炎を神格化した「摩利支天」(まりしてん)の社があったことにちなみます。

つまり、「摩利支天の法」という呼び名がなまって「魔法」となったという次第。私たちのイメージする「魔法」とは異なりますが、それでもご覧のような苔むした石柱があると、魔法神社の歴史性と不思議なたたずまいがじわじわと伝わって来ますね。

<魔法神社の基本情報>
場所:岡山県総社市槁
電話番号:なし
アクセス:JR美袋駅より徒歩1時間半

こちらも謎めいた本殿や拝殿の意匠

こちらも謎めいた本殿や拝殿の意匠

写真:乾口 達司

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謎めいているといえば、本殿や拝殿にしつらえられた意匠も同様です。写真は本殿の屋根の一部を撮影したものですが、左右にわたされた大棟の側面、「鬼板」と呼ばれる部位には、恵比寿さまか大黒さまとおぼしき神さまの顔がはめこまれています。縁起をかついだ意匠でしょうか。

こちらも謎めいた本殿や拝殿の意匠

写真:乾口 達司

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こちらは拝殿の軒瓦を撮影したものですが、中央に打ち出の小槌のようなデザインが見られること、おわかりになるでしょうか。神社の名前が「魔法神社」であるゆえに打ち出の小槌の意匠があると、何やらパワーをいただいた気になりますね。

こちらも謎めいた本殿や拝殿の意匠

写真:乾口 達司

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写真は門前に立つバス停。時刻表を見ると、バスは1日に1本しかありません。魔法神社へのアクセスには車を利用することをお勧めします。

鬼たちが店番!?魔法神社とあわせて立ち寄りたい「鬼びっくり饅頭本舗」

鬼たちが店番!?魔法神社とあわせて立ち寄りたい「鬼びっくり饅頭本舗」

写真:乾口 達司

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魔法神社に参拝する際、あわせて立ち寄りたいのが「鬼びっくり饅頭本舗」。国道180号線を種井地区へと右折する手前、車道が大きくカーブするところに一軒のお店があります。お店のいたるところに大きな鬼の人形が立っていますが、これこそ「鬼びっくり饅頭本舗」です。

桃太郎伝説の本場である岡山県で鬼といえば、桃太郎に退治された鬼を連想するのではないでしょうか。事実、当地では、桃太郎のモデルとなったとされる吉備津彦によって温羅(うら)と呼ばれる鬼、退治されたという伝承も残されています。

温羅は総社市の北方に築かれた「鬼の城」を本拠地としていたと伝えられていますが、今日では温羅の末裔たちがこんなところで店番をしているのですね。魔法神社に鬼まで出現するとは、まさしく総社マジカルワンダーランドツアーにふさわしいと思いませんか?

鬼たちが店番!?魔法神社とあわせて立ち寄りたい「鬼びっくり饅頭本舗」

写真:乾口 達司

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鬼は店舗の各所に立っています。写真は店舗の裏手に立つ鬼たち。なかには、パンツをはいていない鬼も…。公衆の面前なのでパンツくらいははきましょう。

お土産に最適!鬼びっくり饅頭

お土産に最適!鬼びっくり饅頭

写真:乾口 達司

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注目したいのは、鬼たちがいずれも饅頭のようなものを手にしていること。これこそ「鬼びっくり饅頭本舗」のメイン商材「鬼びっくり饅頭」にほかなりません。

同封の説明書きによると、現代の桃太郎は鬼ヶ島に鬼退治に行くのではなく、商談におもむくようです。そのときに持参するのが、この「鬼びっくり饅頭」とのこと。鬼びっくり饅頭本舗には、どうやら私たちが良く知る桃太郎の鬼退治とは異なる別の桃太郎伝説が伝わっているようですね。

写真は鬼びっくり饅頭の実物。包装紙には鬼が桃太郎に饅頭を献上している様子が描かれています。鬼がびっくりするほどのお饅頭とは、いったいどんなお饅頭なのでしょうか。

お土産に最適!鬼びっくり饅頭

写真:乾口 達司

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中身を開けると、2種類のお饅頭が現れます。なかには餡が入っていますが、甘すぎることはありません。お土産にも喜ばれるはず。ただし、保存料などは入っていないため、日持ちがしません。お買い求めした日から数日のうちには食べてしまいましょう。

<鬼びっくり饅頭本舗の基本情報>
場所:岡山県総社市種井45-1
電話番号:0866-99-1934
アクセス:JR美復路駅より徒歩20分

おわりに

岡山県総社市の魅力的なスポット、ご堪能いただけたでしょうか。魔法神社と鬼びっくり饅頭本舗で、これまでになかった新たな岡山旅行をお楽しみください。

2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/01/02 訪問

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