これぞ日本の名湯!指宿温泉「村之湯温泉」伝統が息づく絶品湯

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これぞ日本の名湯!指宿温泉「村之湯温泉」伝統が息づく絶品湯

これぞ日本の名湯!指宿温泉「村之湯温泉」伝統が息づく絶品湯

更新日:2018/01/11 13:32

権丈 俊宏のプロフィール写真 権丈 俊宏 一級建築士

指宿温泉(鹿児島県指宿市)は、砂蒸し温泉で有名な海のリゾート温泉地。一方で、昔ながらの共同浴場も点在します。「村之湯温泉」はその代表格の一つ。レトロ風情が秀逸で、温泉ファンに人気の高い共同浴場です。しかし最大の魅力はお湯そのもの、そして伝統文化に支えられた抜群の湯使いにあります。
これぞ日本を代表する名湯!「村之湯温泉」。その魅力をご紹介します。

日没後がおすすめ。静寂の中での入浴は、深い安らぎの一時

日没後がおすすめ。静寂の中での入浴は、深い安らぎの一時

写真:権丈 俊宏

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「村之湯温泉」(鹿児島県指宿市)は明治14年創業で、指宿温泉を代表する共同浴場。昭和レトロたっぷりの浴室風情が魅力的で、地元の人だけでなく、日本全国から温泉ファンが訪れる人気の温泉です。

日没後がおすすめ。静寂の中での入浴は、深い安らぎの一時

写真:権丈 俊宏

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浴室のドアを開けると、そこは昭和初期にタイムスリップしたかの様な世界! 建物が古いので最低限の維持保全は行われていますが、貴重な木造建築が現在も大切に使われています。

木漏れ日が差し込む日中の風情も良いですが、おすすめは日没後。夜の静寂の中での入浴は、身体だけでなく心までもが浄化され、深い安らぎへと導かれます。

食塩泉の概念を超越!複雑だが洗練された絶品湯

食塩泉の概念を超越!複雑だが洗練された絶品湯

写真:権丈 俊宏

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しかし風情以上に素晴らしいのが、お湯そのもの。泉質はナトリウム-塩化物泉、いわゆる食塩泉です。「村之湯温泉」の泉質は硫黄成分が微量に含まれ、指宿特有の金気の香りと融合。その為、香しき温泉臭がフワッと感じられます。

また肌触りも絶品。天然の保湿成分と言われるメタケイ酸が、温泉法規定の3倍近い量を含有。その為に食塩泉特有の引っかかり感がありながらも、肌を包み込む様な柔らかさを併せ持っています。浴後は肌が保湿され、“美人の湯”の効果も期待できます。

食塩泉は一般的に“熱の湯”と呼ばれ、保温効果に優れています。しかし村之湯温泉はそれだけでなく、様々な要素が複雑に絡み合い、極めて繊細かつ洗練された泉質です。泉質の個性を楽しみたい方に最適!まさに五感に響く絶品湯と言えるでしょう。

足元湧出温泉!そして名湯を陰で支える伝統の湯使い

足元湧出温泉!そして名湯を陰で支える伝統の湯使い

写真:権丈 俊宏

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「村之湯温泉」の大きな特徴の一つは、浴槽の下に源泉を持ち、生まれたての源泉に直接入浴出来る点。村之湯温泉は男女各2カ所、合計4ケ所の浴槽がありますが、浴槽の下で全部繋がっています。

足元湧出の場所は、男湯の脱衣室から遠い方の浴槽(写真で言うと手前の浴槽)にあります。ただ40度程のやや温めの源泉で、湧出量も多くないために、分かり難いかもしれません。しかし注意して静かに浸かると、湯の流れがしっかりと感じ取れ、源泉そのものに入浴しているという実感に浸れます。

足元湧出温泉!そして名湯を陰で支える伝統の湯使い

写真:権丈 俊宏

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しかし寒い時期だと、40度の源泉は少々肌寒いのも事実。熱い温泉に入りたいときは、浴槽の側面にある木の栓を抜きます。すると熱めの別源泉が投入され、人工的に加熱することなく温度調整が出来ます。これは村之湯古来からの伝統で、先人の知恵が現代にも脈々と受け継がれています。

飲泉も可能。絶妙の塩類バランスが生むダシ汁の様な旨味

飲泉も可能。絶妙の塩類バランスが生むダシ汁の様な旨味

写真:権丈 俊宏

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「村之湯温泉」では、飲泉も出来ます。飲泉専用スペースが用意されており、備え付けの柄杓で汲んで飲みます。気になるお味は、僅かに硫黄と鉄の味がしますが、薄いダシ汁の様な旨味があります。

そのダシ味の秘密は、微量の土類重曹成分(炭酸水素塩)にあります。炭酸水素塩泉は三大美肌泉質の一つで、“美人の湯”と言われる泉質。味覚的にも特徴があり、ベースの塩味に炭酸水素塩が少々加わるとまろやかさが増し、ダシ汁に近い味になります。

住宅街なのに自然湧出源泉4本!日本を代表する名湯

住宅街なのに自然湧出源泉4本!日本を代表する名湯

写真:権丈 俊宏

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「村之湯温泉」の敷地内には、自然湧出の自家源泉が4本あります。テント状に囲われた部分は、湧出したばかりの源泉を一旦溜めた場所。大地の恵みである貴重な源泉を、太陽光や雨風から守っています。この源泉は女湯の洗い場に使われている源泉で、男湯では利用されていません。

他の3本は、飲泉用の源泉、加温用の熱めの源泉、そして男湯奥の湯船の下から湧き出す源泉です。4本の源泉は多少温度差はあるものの、ほぼ同系統の泉質。ですので源泉をブレンドしても、泉質の個性を損なうことはありません。

住宅街なのに自然湧出源泉4本!日本を代表する名湯

写真:権丈 俊宏

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写真は、温泉が地面から自噴する様子です。村之湯温泉の敷地内はスコップで数十センチ掘るだけで、適温の温泉が湧出します。山間部の秘湯ではなく住宅街の温泉としては、全国的に見ても非常に貴重な事例です。

貴重な自然湧出泉、その源泉を守る努力、先人から受け継いだ伝統、繊細かつ上品な絶品泉質、昭和を今に伝えるレトロな風情…これら全てを、共同浴場として誰にでも開放している「村之湯温泉」。まさに日本を代表する名湯と言えるでしょう。これから温泉を巡りたいと思う方から泉質重視の温泉通の方まで、幅広くお勧めしたい温泉です。

「村之湯温泉」の基本情報

住所:鹿児島県指宿市大牟礼3-16-2
電話番号:0993-23-3713
アクセス:
(車)九州自動車道 鹿児島ICから約1時間10分
(電車)JR指宿駅から徒歩約14分
営業時間:8:00〜22:00
入浴料金:大人300円 子供100円 幼児50円

2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/01/04−2018/01/05 訪問

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