写真:吉川 なお
地図を見るMRT松山新店線の終点、新店駅からホテル専用のシャトルバスで約30分。南勢渓という川沿いに建つ「ヴォランドウーライスプリングスパ&リゾート(馥蘭朶烏来渡假酒店)」は、タイヤル族の商店が並ぶ賑やかな烏来老街から10分ほどの場所に位置しています。
「ヴォランド(VOLANDO)」はイタリア語で「飛翔」を意味し、山と緑、川に囲まれた自然豊かな環境で疲れを癒やして英気を養い明日への活力となるよう、きめ細やかなサービスをモットーとしています。
そのホスピタリティは、フランスの世界的権威を誇る高級ホテルブランド「ルレ・エ・シャトー」に認定されていることからもわかります。心のこもったおもてなし、洗練された魅力あるスペース、特色や個性あるスタイル、落ち着いた雰囲気、質の高い料理という5つの要素が全て満たされた最高級ホテルの称号で、世界各地で高い評価を得ています。
写真:吉川 なお
地図を見る館内に一歩入ると、そこは静寂の世界。入口は宿泊客用と日帰り入浴客用とに分かれ、8歳以下の宿泊は不可、入浴は12歳以上からと徹底されており、静かで快適な空間を提供してくれます。
ロビーで目を引くのは周囲にある烏来在住の芸術家たちの作品。大きな窓の前には「謙夏荷銅」という蓮の花のオブジェが彩りを添えています。「フォルモサの音」と名付けられた銅鑼(どら)は、台湾の特産物である黄銅を用いて製作されたもの。見事な原木に連なる銅鑼の音は、夜空に輝く星から伝わってきたような幻想的な音色で、誰でも自由に鳴らすことができます。
客室は全23室で5タイプ。スーペリア(豪華客房:7室)、グランドビュー(山水客房:10室)、ルーフトップスイート(観景客房:4室)、レイクスイート(湖濱客房:1室)、ヴォランドスイート(馥蘭ドゥオ客房:1室)で全て2名定員となっています。
どの部屋にも天蓋つきのダブルベッドと大きな石風呂がついており、トイレはウォシュレットの個室、アメニティはロクシタン、パジャマやバスローブも完備しています。枕も羽毛、テンピュール形記憶枕、高反発枕、シルクと4種類用意されており、好みの枕が使用できます。
宿泊料金には夕食、朝食が含まれており、室内の冷蔵庫は飲み放題で補充も可。DVDも無料で借りられ自由に鑑賞することができます。エレベーターに乗る際はルームキーが必要となるのでセキュリティー面も万全です。
室内のインテリアにはタイヤル族の工芸品があしらわれ、ベッドスローやリビングの壁などにさりげなく配されています。
台湾では珍しくターンダウンサービスもあり、夕食の時間を利用してスタッフが心地よく就寝できるよう室内を整えてくれます。部屋はアロマの香りに包まれ、お風呂場にはキャンドルが灯されてとてもロマンチックな雰囲気。ベッドの中では小さなクマのぬいぐるみがゲストを待っています。
写真:吉川 なお
地図を見る山の中のホテルライフを楽しむため、22時〜24時の間には夜食のルームサービスもあります。フロントに申し出るとお粥と小皿料理が運ばれてきて、自室にいるようにくつろいで台湾フードが味わえます。
烏来の湯は弱酸性炭酸泉。血行が促進されることにより新陳代謝が活発になり、疲労回復、冷え性、肩こりの緩和などに効果があるといわれています。体の芯から温まるため湯冷めしにくく、肌もすべすべになります。
スーペリア以外は全てエメラルドグリーンの南勢渓が見えるリバービューで、のどかな自然に抱かれてゆったりと入浴ができます。
男女別の大浴場はサウナつきの室内風呂と屋根付き露天風呂があり、どちらも開放感たっぷり。大きなヒノキの浴槽に入ると心身ともにリラックスします。
宿泊客は何度でも入れますが、日帰り入浴は4時間まで。木曜日のみ12時から、他の曜日は朝8時から23時まで入浴できます。
写真:吉川 なお
地図を見る館内にある「DASHA SPA」も大好評。南勢渓に面した個室には、施術後に温泉が楽しめるよう石風呂が完備されており、心地よいメロディーの中、一流のセラピストによるマッサージが受けられます。
写真:吉川 なお
地図を見るお待ちかねの夕食は、タイヤル語で悦楽・歓喜を意味するレストラン「SOYAN」で。その土地ならではの伝統的な食文化や食材を意識したスローフードを提唱し、地元台湾で採れた季節の食材を使った台湾式フランス料理が堪能できます。見た目も美しい料理は前菜からデザートまで計7品。ワインもすすみます。
写真:吉川 なお
地図を見る翌日の朝食も同じくレストラン「SOYAN」で。3方にある大きな窓からは夜は見れなかった南勢渓が眼前に広がり、まるで川の上に浮いているかのようです。
朝食は西洋式か中華式かお好みでチョイス。サラダとフルーツはバイキング方式で、その場で絞られるフレッシュジュースも格別です。
写真:吉川 なお
地図を見る6階にはもうひとつ、タイヤル族の神鳥の名を冠した「Siliq」というイタリアンレストランがあります。健康養生料理を得意とするシェフが素材の味を生かして腕を振るっています。
ここは2015年に制作された台湾観光局CM「Time for Taiwan」の撮影地にもなったところで、木村拓哉が小籠包をほおばったのが写真中央の席。美食・文化・ロハスをテーマにした台湾のPRの舞台になりました。
館内のもうひとつのお楽しみは「生活のなかのセレモニー」と題したパフォーマンス。『静けさの出会い』という音のダイアローグ(会話)は、南勢渓に面するプールに浮かんだ筏に座って、駒のない将棋を打って心の中で対話します。
『山谷のカスケード』は迫力ある太鼓の祭典。心も体も魂も揺さぶられるような太鼓の響きが山間にこだまします。
この他にも、『ベルベットの調べ』というキャンドルと水晶の競演、銅鑼の音が心地よい『きらめく水面の禊』が催されており、他では見られないアートパフォーマンスが楽しめます。また毎週水曜日のみ『米霊岸(ミリンアンゴースト)』という神話を題材にした音楽劇があり、宿泊者は無料で観覧できます。
烏来の山の中にたたずむ「ヴォランドウーライスプリングスパ&リゾート」は自分へのご褒美や特別な日に最適なホテル。都会の喧騒から抜け出して、活力をチャージしに訪れてみてはいかがでしょうか。
住所:新北市烏来区新烏路五段176号
電話:+886-2-2661-6555
アクセス:MRT松山新店線終点、新店駅からホテル専用のシャトルバスで約30分(宿泊客無料、大浴場とレストラン利用客1人50元)
2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2025/2/11更新)
- 広告 -