埼玉一の梅の里・越生で梅林の鑑賞と里山ハイキング

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埼玉一の梅の里・越生で梅林の鑑賞と里山ハイキング

埼玉一の梅の里・越生で梅林の鑑賞と里山ハイキング

更新日:2018/01/11 10:17

大木 幹郎のプロフィール写真 大木 幹郎 巨木マニア、低山登山家、ブロガー

梅の花の名所として、関東を代表する場所の1つが埼玉県にあります。それは越生町の越生梅林。関東三大梅林の1つにして県指定の名勝。たおやかな山並みの谷に抱かれて、約1000本もの梅が咲き誇る景観は、実に風雅なもの。梅林の近くでは、麓を梅畑に彩られる里山で、気軽なハイキングも楽しめます。県内一の梅の里から、美しい梅林と、展望地のある大高取山をご紹介します。

越生梅林・里山を彩る早春の花園

越生梅林・里山を彩る早春の花園

写真:大木 幹郎

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越生梅林のある越生町は、埼玉県の中央部に位置。町域は、西側の一帯が秩父地方から続く山地で、東側は関東平野に面して開けています。町の中央部は、越生梅林を含めた梅畑が広がる地域。梅林を中心に約2万5千本の梅が植栽される越生は、県内一の梅の里です。

越生梅林は県指定の名勝にして、関東三大梅林の1つ(静岡・熱海梅園、茨城・偕楽園)。約2ヘクタールの範囲に約1000本が植栽された大規模な梅林で、花が咲き揃う様は絢爛たるもの。梅林の周囲の景観も風光明媚。たおやかな里山の尾根、越辺川の清流、点在する梅畑に囲まれ、梅林とともに風雅な景色を堪能できます。

写真は越生梅林の周囲の景観。越辺川沿いに広がる梅畑(左奥に越生梅林)と町域の西部を覆う山並み。

越生梅林・里山を彩る早春の花園

写真:大木 幹郎

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越生町の西側の一帯は、秩父地方から続く山地。標高の最高地点は、飯能市との境にある関八州見晴台(標高約771m)の付近。この西側の山地には、黒山三滝などの名所もあります。

平地が多い町の中央部、越生梅林の周辺の山は標高300m〜100m台の低山。梅林に近いハイキングにお勧めの山が、標高約376mの大高取山(写真)。登頂まで梅林から約1時間、山頂付近には絶好の展望地があります(詳細は後述)。

なお、梅林から北西に位置する雨乞山の麓にも、お勧めの名所があります。埼玉県で最大の巨木「上谷の大クス」。すぐ手前まで車でアクセスできる大迫力の巨木です。

越生梅林の風雅な園内の様子

越生梅林の風雅な園内の様子

写真:大木 幹郎

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越生梅林は約2ヘクタールの規模で、越辺川の左岸に沿った東西に長い敷地。主な入口は、越辺川に架かる梅園橋に近い北東側。整然と管理された園内は歩き易く、約1000本が咲き誇る美しい梅林の中を隅々まで散策できます。梅が満開を迎える時期は、例年では3月上旬の頃ですが、咲き始めの梅も風情があります。

越生梅林の風雅な園内の様子

写真:大木 幹郎

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埼玉県指定の名勝である越生梅林。その風雅な景観は古くから知られており、明治期には数々の詩人に賞美された地でもあります(佐々木信綱、田山花袋、野口雨情など)。周囲の景観にも優れた梅林。側を流れる越辺川や、里を囲む山々と重ねて眺めるのも、また風情があるもの。広い園内を散策して、お気に入りの風景を探してみましょう。

越生梅林の風雅な園内の様子

写真:大木 幹郎

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越生の梅の産地としての歴史は古く、江戸時代の後期には、越生の梅干が江戸に送られていたそうです。このことは、文化10年から文政13年(1807〜30)にかけて編纂された地誌、新編武蔵国風土記稿に記録されています。越生梅林には100本以上の古木があり、樹齢200年を超えるものも多いとされます。園内の各所に立つ古木を前に、梅林を眺めれば風情もいっそう増すことでしょう。

梅まつりと梅園神社

梅まつりと梅園神社

写真:大木 幹郎

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越生梅林の2月中旬から3月中旬は「梅まつり」の期間。梅園会館の広場では、お囃子や和太鼓の演奏の他に、様々なイベントが開催。また会館の近くから、乗車できるミニSLも運行されます(国鉄9600形の10分の1モデル)。

梅まつりの期間は、軽食を扱う屋台や、地元の物産品を扱う売店が開かれます。温かいものを食べながらの休憩と、特産品である梅や柚子の加工食品、梅の苗木などをお土産にできます。

梅まつりと梅園神社

写真:大木 幹郎

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越生梅林のすぐ近く、越生の梅の始まりと伝えられる梅園神社に参拝してみましょう。場所は梅林から越辺川と県道を挟んだすぐ東側。社伝によれば、福岡の大宰府天満宮を分祀した際に、祭神の菅原道真に因んで梅が植えられたそうです。現存する棟札には、観応元年(1350)のものがある古社。境内には、見事な枝垂れ梅の大木が立っています。

越生の梅の里に聳える山・大高取山

越生の梅の里に聳える山・大高取山

写真:大木 幹郎

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越生梅林の南側に聳える山が大高取山(標高約376m)。越生駅のある町の中心部から近く、山頂付近には展望地があります。梅林から展望地まで約1時間10分ほどの、気軽なハイキングコースをご紹介。

梅林から最寄の登山口(写真)は、梅園神社から少し南に位置する民家の間。梅林から約10分。登山口から先の道は、大高取山の山頂から北へ伸びる尾根へ続きます。

越生の梅の里に聳える山・大高取山

写真:大木 幹郎

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登山口から少し進めば、大高取山から北へ伸びる尾根上の山道に入ります。山頂まで約45分の登り。桧などの植林に覆われた尾根道は、はじめは緩い坂ですが、中間から後半は急坂になってきます。中間地点の付近では、自然休養センターとの分岐(写真)を山頂に向かって直進。山頂が近くなると、尾根道は左(東)に向かって曲がっていきます。

越生の梅の里に聳える山・大高取山

写真:大木 幹郎

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木々に囲まれた大高取山の山頂(写真)。越生梅林を見下ろすことはできませんが、東側に少し展望が開けています。この山の展望地は、山頂の南東に位置する幕岩。山頂から先、南の桂木観音へ続く尾根を下っていきます。途中で西山高取へ続く分岐を左(東)へ曲がらず直進。山頂から約5分ほど下れば、幕岩への分岐に到着します。

大高取山の展望地・幕岩

大高取山の展望地・幕岩

写真:大木 幹郎

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大高取山の山頂から幕岩への分岐は、南の桂木観音へ続く尾根を5分ほど下った先(写真)。分岐を左(東)へと進み、10分ほどジグザグに坂道を下っていけば、展望地の幕岩へ到着します。なお、この分岐から桂木観音までは約30分ほど。

大高取山の展望地・幕岩

写真:大木 幹郎

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大高取山の展望地である幕岩。山頂より標高が低い場所ですが、東側に大展望が開けています。好天に恵まれれば、茨城の筑波山、東京のスカイツリーや新宿の高層ビル群を遠望することができます。

以上、越生梅林のご紹介でした。関東三大梅林の1つにして埼玉県指定の名勝。越辺川の上流域、たおやかな里山の谷に抱かれた風光明媚な梅の里。その中心地に、多くの古木を含めた約1000本の梅が咲き誇る、絢爛かつ風雅な梅林。桜が咲く前の早春、埼玉一の梅の里へ、お花見に出かけてみませんか。

最後に以下、越生梅林から幕岩の往復の移動時間(分)のまとめです。

往路:梅林−登山口(10)−大高取山(45)−幕岩分岐(5)−幕岩(10)
復路:幕岩−幕岩分岐(15)−大高取山(5)−登山口(30)−梅林(10)

越生梅林の基本情報

所在番地:埼玉県入間郡越生町堂山113
電話番号:049−292−6783(越生町観光案内所)
梅まつり:2月中旬〜3月中旬(2018年度は2月18日〜3月20日)
開園時刻:8時30分〜17時
入場料金:¥300(中学生以上)
駐車料金:¥500(普通車)

<アクセス>
車・圏央道 :圏央鶴ヶ島ICから約30分
車・関越道 :坂戸西スマートICから約25分、鶴ヶ島ICからは約30分
電車・越生駅:徒歩約40分
バス・黒山線:川越観光バスの路線、越生駅から黒山行きに乗車、梅林入口まで約12分

2018年1月時点の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/03/15−2015/03/06 訪問

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