写真:もんT
地図を見る博物館明治村は、愛知県犬山市の郊外にあるテーマパーク。広さは約100万平米!その敷地内に明治時代の建築物を移築保存し、貴重な産業遺産や展示資料と共に公開しています。それらの大半は重要文化財なので、テーマパークというよりもまさに「博物館」ですね。明治時代の街並みが再現されているので、これまで数多くのドラマ・映画のロケ地にもなってきました。
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地図を見る特に注目なのが、明治時代のSLや路面電車の動態保存。各地の鉄道博物館にすでにお蔵入りしているはずの車両が、ここではまだ走っています!これらは村内の乗り物として、実際に乗れるんです。「のりもの1日券付き入村券」(大人¥2700)を購入すると、村内のガイドバスも含め、何度でも乗り放題になります。入場料や乗り物券、また村内の地図などの情報は、事前に公式サイトで確認しておきましょう。
博物館明治村へのアクセスですが、公共交通機関利用なら、名鉄の犬山駅からバスが1時間に約2本の割合で出ています。他に名古屋駅の名鉄バスセンターからの直通バスもあり。これに乗ると名古屋駅からは1時間15分ほどで到着です。バスは明治村の正門に発着します。
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地図を見る正門から入村して真っ先に向かいたいのが「SL名古屋駅」。正門からは歩いて10分ほどです。ホーム先端にてカメラを構えていると、木立の間を抜けて入線してくるSLが縦構図できれいに撮れます。ここは順光で本格的な写真が撮れる良いポイントです。
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地図を見る機関車は到着後、客車からいったん離れ、転車台にて向きを変えます。「SL名古屋駅」では、一連の機回し作業もすぐ近くで観察できます。
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地図を見る連結作業が終わると、「SL東京駅」に向かって出発!ホームでのSL撮影は、ここ「名古屋駅」が何かと撮りやすくておススメです。
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地図を見る「名古屋駅」ホームでの撮影を楽しんだ後は、実際にSL列車に乗車してみましょう。機関車だけでなく客車も明治時代に作られたもの。当時の3等客車です。
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地図を見る沿線風景ですが、線路がほぼ南北に敷かれ、西側はほぼずっと山の斜面となっています。南の「名古屋駅」から乗る場合は、進行方向右手の東側が風景を楽しめます。「名古屋駅」を出発するとしばらくは森の中を走り、次第にやや高度を上げていきます。ところどころで視界が開け、すてきな眺望が展開…。全長約800mの路線をゆっくりと走って、およそ5分で「東京駅」に到着です。
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地図を見るさてSLの走行シーンを撮るのにおススメなのは、「菊の世酒蔵」裏にある梅園。お立ち台も整備されていて、だれもが安全に、いろいろな画角で撮影を楽しめます。特に「東京駅」に向かう北行きの列車は上り勾配のため、煙が空高く上がり、迫力あるカットになるでしょう。ここまで正門から歩くと15分ほど。「SL東京駅」からは徒歩8分ほどです。
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地図を見るSLに加えて、忘れずに乗っておきたいのが「京都市電」。日本で初めて、明治28年(1895年)に開業した路面電車です。東京の路面軌道は、その当時まだ馬車鉄道…。電車の開業は京都が1番、そして名古屋が2番目で、東京は京都に遅れること約5年…、3番目だったんですね。明治村には明治43年頃に製造された車両が2両、動態保存されています。
まずは「SL名古屋駅」脇の「市電 名古屋駅」へ行ってみましょう。「京都市電」はここから、「京都七条駅」を経て「品川燈台駅」までの約800mの区間を、10分ほどで結んでいます。終端の駅では、写真のように集電ポールの向きを変える作業が見られます。
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地図を見る路面電車の雰囲気を最もよく写せるのは、「京都七条駅」周辺。正門からは5分弱でたどり着けるポイントです。街並みともからめて、いろんなアングル、光線で撮影ができます。なお、ここから「品川燈台駅」への車窓は入鹿池(いるかいけ)の眺望が進行方向右手に広がり、“路面電車”とは趣の異なる絶景が楽しめます。
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地図を見るここまで動態保存の乗り物に注目しましたが、静態保存の貴重な鉄道遺産もどうぞお見逃しなく!まずは、正門入ってすぐの「鉄道局新橋工場」の中に眠る「明治天皇(6号)・昭憲皇太后(5号)御料車」。御料車は明治期に計6両製造されましたが、ここにはその最後の2両が保存されています。
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地図を見るそして「六郷川鉄橋」と「尾西鉄道蒸気機関車1号」。「名古屋駅」の近くです。SLの運転席は入ることができます。
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地図を見るそれから、名古屋電気鉄道(現在の名古屋鉄道)が市内電車として運行していた木造電車「名電1号形」。こちらは2020年2月までの期間限定公開です。内部も公開されているので、ぜひお見逃しなく!場所は「京都七条駅」のすぐそばです。
今回は鉄道ファンのための、鉄道関係に特化した博物館明治村の楽しみ方をガイドしました。博物館明治村は“鉄道博物館”とも言えるほど、明治時代の貴重な鉄道遺産が保存されています。しかも、特に動態保存されているという点で、それらはまだ生きています!鉄道が好きであれば、鉄道関係はもれなく全部、じっくりと見ておきたいところですね。明治村のタイムトリップ、ぜひ楽しんできてください。
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(2024/3/19更新)
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