ここはポスト九寨溝!中国・張家界大峡谷は武陵源の隠れ家的絶景スポット

ここはポスト九寨溝!中国・張家界大峡谷は武陵源の隠れ家的絶景スポット

更新日:2018/01/11 12:58

Mayumi Kawaiのプロフィール写真 Mayumi Kawai 絶景ハンター、トラベルライター、自称ミステリーハンター
世界遺産・武陵源風景区で名高い中国・張家界に位置する張家界大峡谷。この地は、世界最長のガラスの吊り橋で一躍脚光を浴び、連日多くの観光客が詰めかける人気のスポットとなりましたが、実はその先にある峡谷が「張家界の小九寨溝」と言わしめるほどの絶景をたたえています。是非武陵源を訪れた際には足を延ばして欲しいスポットなのです。

世界最長のガラスの吊り橋が人気の張家界大峡谷

世界最長のガラスの吊り橋が人気の張家界大峡谷

写真:Mayumi Kawai

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中国湖南省張家界。世界に名だたる世界遺産・武陵源風景区が存在するこのエリアには、武陵源以外にも大自然の営みが紡ぎだした絶景が数多く点在しています。その一つが、武陵源から北東へ約20kmほど離れた場所にある張家界大峡谷。

近年は2016年夏にオープンした、全長430m、幅6m、地上からの高さ約300m地点に吊るされた世界最長、世界最高度を誇るガラスの吊り橋「大峡谷玻璃大橋」(「玻璃」は中国語でガラスの意味)が大人気で、連日多くの観光客が詰めかけています。

その模様は関連メモに記した「地上300mで空中散歩!中国張家界・世界最長ガラスの吊り橋」の記事をご覧ください。

世界最長のガラスの吊り橋が人気の張家界大峡谷

写真:Mayumi Kawai

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この地の魅力はガラスの吊り橋だけではありません。ここは曲がりなりにも世界遺産・武陵源風景区の一角。総面積およそ60平方kmと武陵源に比べたら規模はだいぶ小さめですが、太古の原生林が息づく大自然に囲まれています。

大峡谷へは、ガラスの吊り橋を渡り、岩をくり抜いた「天懸桟道」と断崖絶壁に渡された木製の桟道を500mほど歩かなければなりません。高低差が300m近くあるため、体力や足に不安のある方はエレベータも用意されているので安心です。

ここはまさにポスト九寨溝!美しすぎる絶景にため息が漏れる

ここはまさにポスト九寨溝!美しすぎる絶景にため息が漏れる

写真:Mayumi Kawai

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南北約5kmに広がる大峡谷は緑深い原生林と断崖のあちこちから流れ出す大小の滝、美しい渓流と湖で構成されています。そして、不思議なことに、ちょうど中間あたりから突如、写真のようなターコイズブルーあるいはエメラルドグリーンの美しい乳白色に湖面が変化するのです。

ここは「神泉峡」と呼ばれ、「張家界の小九寨溝」とも異名を持つ絶景スポット。九寨溝といえば2017年8月の大地震が記憶に新しいところですが、現在復旧が待たれる中、ポスト九寨溝といっても過言ではないほどの美しさをたたえています。クロアチアのプリトヴィッチェ湖群国立公園にも似ていますね。

ここはまさにポスト九寨溝!美しすぎる絶景にため息が漏れる

写真:Mayumi Kawai

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神泉峡はおよそ300mほどのエリアですが、ここから先の湖はずっとこのような色が続きます。森林浴が実に気持ち良いのです。

こんなところに精霊の棲み処?うっとりする苔モフワールド

こんなところに精霊の棲み処?うっとりする苔モフワールド

写真:Mayumi Kawai

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ここは「霊芝沐浴」と名付けられた、繊細な天然シャワーが降りそそぐ苔モフワールド。解説に付されていた「自然が生み出した他に比類なき自然美」との言葉通り、まるで精霊の棲み処のように息を呑む絶景が広がります。

こんなところに精霊の棲み処?うっとりする苔モフワールド

写真:Mayumi Kawai

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霊芝沐浴の足元には鍾乳洞でよく見られる石灰棚のような地形が見られました。つまりこの地の水源は炭酸カルシウムを多く含んでいると考えると、ターコイズブルーの湖の色も納得できますね。

とにかくマイナスイオンたっぷり!森林浴を満喫しよう

とにかくマイナスイオンたっぷり!森林浴を満喫しよう

写真:Mayumi Kawai

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豊富な水源を有するこの峡谷では、大小さまざまな滝を見かけることができます。この滝は「天河瀑布」と呼ばれ、高さは20mほどあります。滝壺近くまで近寄づくことができるので大量のミストシャワーを浴びながらの記念撮影も楽しめます。

とにかくマイナスイオンたっぷり!森林浴を満喫しよう

写真:Mayumi Kawai

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桟道を歩いていても、時にはせり出した岩の上から大量のミストシャワーが降りかかってきます。濡れることを気にされる方はレインコートか雨傘があると便利ですね。

とにかくマイナスイオンたっぷり!森林浴を満喫しよう

写真:Mayumi Kawai

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クライマックスは出口までの約1kmの湖を渡し船でゆったり移動します。エメラルドグリーンの湖をたたえた渓谷はまるで小三峡のようで、実に絵になる光景です。

張家界大峡谷へのアクセスと注意事項

張家界大峡谷へのアクセスと注意事項

写真:Mayumi Kawai

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張家界大峡谷へのアクセスおよび注意事項は、関連メモにある「地上300mで空中散歩!中国張家界・世界最長ガラスの吊り橋」をご参照ください。

なお、もし峡谷入口ロッカーに荷物を預けた場合は、営業終了時間までに必ず引き取りに戻りましょう。出口には多くのバスやタクシーが待機していますが、バスで引き返す場合は、乗り込む際に車掌あるいは運転手に行先を確認することが大事です。武陵源バスターミナル直行のバスが多いため、うっかり行先を間違えると二度手間になります。

武陵源の影に隠れて日本人にはなじみの薄い張家界大峡谷。しかし、これだけ魅力にあふれた絶景スポットを見逃すのはもったいない!是非武陵源訪問の際にはちょっと足を延ばして、いろんな張家界の魅力を楽しんでくださいね。

張家界大峡谷の基本情報

住所:中国湖南省張家界市慈利県張家界大峡谷
電話:+86-132-6006-2187
営業時間:8:00〜17:00
入場料:Bコース(大峡谷+ガラスの吊り橋)259元/Cコース(ガラスの吊り橋のみ)141元 ※いずれも保険3元込
注意事項:パスポート持参、カメラ等電子機器類および機材(自撮り棒含む)の持込み禁止(スマートフォンのみ携帯OK)

2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/10/22 訪問

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