ヤブツバキ約2万5千本!萩市「笠山椿群生林」で早春お花見

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ヤブツバキ約2万5千本!萩市「笠山椿群生林」で早春お花見

ヤブツバキ約2万5千本!萩市「笠山椿群生林」で早春お花見

更新日:2018/01/31 10:10

織笠 なゆきのプロフィール写真 織笠 なゆき トラベルライター、御朱印収集家、狛犬愛好家

山口県萩市には、日本海に突き出るようにして笠山という小高い山があります。北長門海岸国定公園の中央に位置し、標高は112m。日本最小の火山(東洋最小・世界最小という説も)としても知られています。見どころの多い山ですが、特に毎年2月から3月にかけては、約10haの広さに2万5千本もの椿が咲き誇り、夢のような光景があらわれます。なぜこれほどの群生林ができあがったのか。成り立ちと見どころをご紹介します。

「笠山椿群生林」の成り立ちと楽しみ方

「笠山椿群生林」の成り立ちと楽しみ方

写真:織笠 なゆき

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笠山は萩城から見て鬼門の方角(北東)にあたるため、江戸時代までは樹木の伐採や生き物の捕獲が禁止されており、原生林のような佇まいとなっていました。その後明治の世になって木々を用材などとして伐採していく中で、自生していたヤブツバキも切られることもありましたが、椿は切り株からまた芽を出し、赤い花を森の中に咲かせ続けてきました。

そして昭和40年代、椿の調査に訪れた著名な研究家の助言を受け、雑木を取り除いたり遊歩道を整備したりして、現在の「笠山椿群生林」ができあがっていったのです。

花がポトリと落ちるのを縁起が悪いとする話もありますが、これは近代になって言われ始まった俗説です。冬でも艶やかな緑の葉を茂らせる椿は、古来より生命力が強い、春を告げる花として愛されてきた植物。神事や茶の席などにも用いられ、江戸時代にも二代将軍徳川秀忠を筆頭に、たくさんの愛好家がいたといいます。

萩市では、ハギの花とともに椿の花を「市の花」に制定しています。

「笠山椿群生林」の成り立ちと楽しみ方

写真:織笠 なゆき

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笠山のヤブツバキは自然交配で約60種あると言われ、花の色などを見比べながら散策を楽しむことができます。また、椿の群生林の中ほどには、地上約13m、5階建てのビルぐらいの高さから周囲を見渡すことができる展望台が設置されています。ここに登ると、椿の木が広範囲にわたって群生していて、その一本一本がとても大きく、たくさんの花をつけていることがよく分かります。

庭の植木としての椿は、樹勢を維持したり樹形を整えたりするために剪定を行うため、ここまで大きく育つことは稀なのではないでしょうか。緑の群生林の向こうには青い海が広がる、何とも気持ちのいい眺めです。

約25,000本のヤブツバキが生みだす幻想的な光景

約25,000本のヤブツバキが生みだす幻想的な光景

提供元:萩観光写真素材集

http://machihaku.city.hagi.lg.jp/db/photo.html地図を見る

ポスターなどによく使われているこの光景。演出のために椿の花を撒いたわけではありません。笠山のヤブツバキがたくさんの花をつけるため、風が強かった夜の翌朝には、このような花の絨毯が自然にできあがります。

実際、歩道の両側の木の根元にも同じように花はたくさん落ちていますが、木の根などの茶色に少し紛れてしまうので、歩道に落ちた赤い花が特に際立って見え、印象的な光景を作り出しています。

美しい光景ですが通行禁止の道ではないので、多少は花が踏まれてしまうことも。できるだけ傷んでいない状態の花を見たい・写真に撮りたいという方は、早めの時間に訪れましょう。

華やかに、しっとりと「萩・椿まつり」

華やかに、しっとりと「萩・椿まつり」

提供元:おいでませ山口写真館

https://www.oidemase.or.jp/photo-studio地図を見る

椿の花は次々と咲くため、長い期間楽しむことができます。萩市では見ごろの時期に「萩・椿まつり」を約1か月にわたって開催。週末や祝日を中心に、抹茶席やステージ、見どころガイド、萩の特産品販売など、さまざまな催しを行います。催し物の内容や開催日時などの詳細は、文末の「関連MEMO」のリンクより、萩市観光協会の公式サイトでご確認ください。

椿の森でいただくお抹茶。肩のこらないお席ですが、ちょっと風雅な気分になれますよ。

日本でここだけ!コウライタチバナ自生地

日本でここだけ!コウライタチバナ自生地

写真:織笠 なゆき

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椿の見頃とほぼ同じ時期に、笠山ではコウライタチバナの実が実りますので、ぜひ会いに行ってみましょう。柚子とタチバナの性質を持つというこの木は、現在韓国の済州島と、ここ笠山だけに自生しています。笠山のコウライタチバナは、成木5本。絶滅危惧IA類に指定され、国の天然記念物となっています。

笠山から見る夕景

笠山から見る夕景

提供元:おいでませ山口写真館

https://www.oidemase.or.jp/photo-studio地図を見る

笠山から眺める、海へと沈む夕陽は、美しく幻想的です。椿群生林のあたりでは背の高い木々が多く、コウライタチバナ自生地のあたりでは笠山の東側になってしまうので、海に沈む夕陽は笠山頂上の展望台から望むのがおすすめ。

日本海に浮かぶ小さな島々は地質学的にも珍しいものなので、萩市の公式サイトなどでその成り立ちを学んでから出かけると、より印象深いものになることでしょう。(文末の「関連MEMO」にリンクあり)

椿をたっぷり愛でた後は、とっておきの夕陽で締めくくり。そんな一日の過ごし方はいかがでしょうか。

笠山椿群生林の基本情報

住所:山口県萩市椿東越ヶ浜 虎ヶ崎周辺
電話番号:0838-25-3139(萩市観光課)
アクセス:JR東萩駅からバスで約13分「越ヶ浜」下車
駐車場:越ヶ浜市営駐車場、笠山虎ヶ崎第1・第2駐車場、他
※椿まつり期間中は越ヶ浜市営駐車場−笠山椿群生林間で無料シャトルバスを運行

2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/03/13 訪問

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