ルネサンス伝説の皇帝「ルドルフ2世の驚異の世界展」が渋谷・Bunkamuraで開催中!

ルネサンス伝説の皇帝「ルドルフ2世の驚異の世界展」が渋谷・Bunkamuraで開催中!

更新日:2018/01/25 11:21

望月 彩史のプロフィール写真 望月 彩史 美術・西洋文化史ライター
ルネサンスの末期、現代のドイツ、チェコ、オーストリアなどを支配する広大な神聖ローマ帝国を治めた皇帝ルドルフ2世。美術品の大蒐集家であると共に、世界中から珍奇なものを集め、魔術や錬金術などに凝ったという伝説に彩られています。彼はどんな人物だったのでしょう?彼の集めた"驚異の世界"に迫る展覧会「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」が、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中です。
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ルネサンス末期の知の世界を垣間見る!

ルネサンス末期の知の世界を垣間見る!

写真:望月 彩史

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ルドルフ2世(1552〜1612年)の治世は、ルネサンスの末期の16世紀末から17世紀初頭。
彼は、歴代のハプスブルク家の皇帝の中でも、とりわけ変わり者として様々な伝説が伝えられています。首都として定めたプラハの城の奥に籠り、お気に入りの側近や芸術家、科学者など以外は傍に寄せ付けず、政治を顧みずに魔術や錬金術にふけっていた、などとも言われています。

実際はどうだったのでしょうか?

こちらの2枚はルドルフ2世の肖像画。右は奇想の画家として名高いアルチンボルドが、晩年に手掛けた最高傑作と言われる作品です。花や果物などで皇帝の顔を作るというのは、一見不敬のようですが、実は「森羅万象を治める皇帝」を讃えるという、深い意味が裏には込められているのだとか。ルドルフ2世は大喜びで受け取ったそうです。
ぜひ会場で、2枚の肖像画をじっくり見比べてみてくださいね。

※写真中の作品
(左)ハンス・フォン・アーヘン作のコピー《ハプスブルク家、神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世》
(右)ジュゼッペ・アルチンボルド《ウェルトゥムヌスとしての皇帝ルドルフ2世像》

ルネサンス末期の知の世界を垣間見る!

写真:望月 彩史

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15世紀以来大航海時代によってヨーロッパ人の世界が広がり、知識と世界観に大きな変化が訪れたのもこの時代です。
望遠鏡が発達し、宇宙についての理解も進みました。写真はかのガリレオ・ガリレイが作った望遠鏡を再現したものです。

ルネサンス末期の知の世界を垣間見る!

写真:望月 彩史

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ルドルフお気に入りの天文学者の一人、ヨハネス・ケプラーもまた、ガリレオと同様に望遠鏡を使って宇宙を観察。惑星の運動の法則を見つけるという偉業を果たしました。こちらがその表。皇帝に捧げられ、「ルドルフ表」と名付けられました。

このように「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」では、当時最先端だった科学や天文学などの世界もご紹介しています!

「ルドルフ2世の驚異の世界展」では、当代随一とも謳われたルドルフ2世の絵画コレクションの一端を紹介!

「ルドルフ2世の驚異の世界展」では、当代随一とも謳われたルドルフ2世の絵画コレクションの一端を紹介!

写真:望月 彩史

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美術品の大コレクターでもあったルドルフ2世。
古代やルネサンス期の有名な絵画を買い集め、また、当時の一流の画家たちに作品を描かせるなど、当時「この世で最も偉大な芸術庇護者」とも呼ばれました。
展覧会ではそのコレクションの一部を楽しむことができます。

写真右側の絵は《ルドルフ2世の治世の寓意》。複雑な意味の込められた作品ですが、展示解説や図録、そして特に音声ガイドではわかりやすく解説してあります。実際に作品を見てその内容を知ることで、ルドルフ2世を取り巻く深い知の世界に触れましょう。

※写真中の作品
(左)バルトロメウス・スプランガー作のコピー《オリュンポスへと芸術を導く名声》
(右)ディルク・ド・クワード・ファン・ラーフェステイン《ルドルフ2世の治世の寓意》

「ルドルフ2世の驚異の世界展」では、当代随一とも謳われたルドルフ2世の絵画コレクションの一端を紹介!

写真:望月 彩史

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左側は、有名なピーテル・ブリューゲル(父)の二男ヤン・ブリューゲルが手掛けた作品です。彼もまたルドルフ2世の宮廷画家の一人でした。実際に観察して描いたのでしょう。50種類近くもの花が、1本1本写実的に描かれています。でも、あらゆる季節の花を寄せ集めた、現実にはあり得ない花束なのだそう。
近くには、描き込まれた全ての花の種類を知ることができる詳しい解説もあります。

※写真中の作品
(左)ヤン・ブリューゲル(父)《陶製の花瓶に生けられた小さな花束》
(右)ルーラント・サーフェリー《花束》

「ルドルフ2世の驚異の世界展」では、当代随一とも謳われたルドルフ2世の絵画コレクションの一端を紹介!

写真:望月 彩史

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大航海時代によって世界が広がった当時、皇帝の一族であるハプスブルク家の版図は、アメリカ大陸からアジアまで、まさに世界中に広がっていました。
その広大な支配地から届けられる珍しい動植物などを、たくさん集めていたルドルフ2世。そのコレクションは、同時代の人たちにさえ伝説的に語り継がれる規模のものだったとか。プラハ城の中にはそのように収集したものを集めた動物園や植物園もありました。

こちらの画家サーフェリーが描く動物たちは、この宮廷動物園で直接観察したものと考えられています。絵を通して、ルドルフ2世の動物コレクションを、想像することができます。

※写真中の作品
(左)ルーラント・サーフェリー《鳥のいる風景》
(右)ルーラント・サーフェリー《動物に音楽を奏でるオルフェウス》

皇帝ルドルフ2世が世界中から集めた"珍品"コレクション!

皇帝ルドルフ2世が世界中から集めた"珍品"コレクション!

写真:望月 彩史

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今回の「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」では、絵画作品だけではなく、その他の珍しい品々も紹介してあります。
例えばこちらは、当時珍しく美しいものとして人気が高かった貝に、金の装飾を施したものです。自然と人間の技が見事に調和した作品となっています。

皇帝ルドルフ2世が世界中から集めた"珍品"コレクション!

写真:望月 彩史

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精緻なからくり時計もまた、ルドルフ2世お気に入りのコレクション。時を計り自動で動く機械は、当時驚異の品として珍重されたのでしょう。

皇帝ルドルフ2世が世界中から集めた"珍品"コレクション!

写真:望月 彩史

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また、当時ヨーロッパにもたらされた鉱物などの珍しい自然物も展示されています。一番上の段に横たわる長い白い棒のようなものは、この頃「一角獣の角」と信じられたいたもの。実際は何だったのか? 会場で確かめてください。

まさに世界のあらゆるものを集め、宮殿の中に小さな世界(ミクロコスモス)を作り出すという、ルドルフ2世が築いた世界が想像できます。

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「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」の思い出を持ち帰ろう!

「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」の思い出を持ち帰ろう!

写真:望月 彩史

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こちらは特別出品の作品です。現代アートの作家であり、映画監督でもあるフィリップ・ハースが、アルチンボルドの絵画を立体作品にしたもの。ルドルフ2世のお気に入りの画家だったアルチンボルドの奇想の世界を彫刻作品で表現したらどうなるか、興味はありませんか? こちらのコーナーは撮影可能となっています。

「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」の思い出を持ち帰ろう!

写真:望月 彩史

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展覧会の楽しみの一つはショップコーナーのお土産という人も少なくないでしょう。今回も興味深い品々が並んでいます。こちらはおなじみ展覧会グッズの一部。ルドルフ2世の顔が入ったパッケージのワインなどもありますよ。

他にも、『不思議な国のアリス』に登場し、ルドルフが所有していたともいわれる幻の鳥「ドードー」をモチーフにしたグッズ。そして、ミニチュア動物の置物や鉱物なども手に入ります。皇帝ルドルフ2世に倣って自分だけの「驚異の部屋」を作りませんか?

最後に、ルドルフ2世の世界をより詳しく知るには、安田顕さんがナビゲートする音声ガイド(税込550円)を借りることがオススメ!
ルドルフ2世が集めた絵画に描かれた世界は、私たちには理解が難しいものも。丁寧な解説でより理解を深めましょう!

知れば知るほど興味が深まるルドルフ2世の世界。16世紀末〜17世紀初頭の知に触れることもできるこの展覧会に、ぜひ足を運んでください!

「神聖ローマ帝国皇帝 ルドルフ2世の驚異の世界展」の基本情報

会場:Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷)
会期:2018年1月6日〜3月11日(2月13日のみ休館)
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
夜間開館:毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
※本記事一番下の「関連MEMO」にリンクがあります。

2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/01/10−2018/01/14 訪問

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