命ふたたび春を寿ぐ・静岡袋井「可睡齋ひなまつり」

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命ふたたび春を寿ぐ・静岡袋井「可睡齋ひなまつり」

命ふたたび春を寿ぐ・静岡袋井「可睡齋ひなまつり」

更新日:2018/01/26 14:10

麻生 のりこのプロフィール写真 麻生 のりこ 元観光バスガイド、ご当地マンホーラー

飾らなくなった人形を供養したことはありますか? 静岡県袋井市にある古刹の可睡齋では、供養した雛人形およそ3,000体による「ひなまつり」を元日から4月初旬まで開催。
なかでも大広間に飾られた32段1,200体の雛人形は日本最大級! 2018年には、2,000個のさるぼぼ飾りも登場しました。同時開催の室内ぼたん庭園では、ひと足早く牡丹の鑑賞もできます。

館内中がおひな様!

館内中がおひな様!

写真:麻生 のりこ

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女児の健やかな成長を願い、年に一度飾られる雛人形。役目を終えた人形たちの多くは、寺院等で供養されます。
静岡県袋井市にある古刹の萬松山(ばんしょうざん)可睡齋では、それらの雛人形たちに新たに命を吹き込み、「命の尊さを考えるきっかけになれば」との考えにより、平成27年(2015年)から「可睡齋ひなまつり」を開催。
2018年の開催期間は1月1日(月・元日)から4月3日(火)まで。メインは大広間に飾られた”32段1,200体のおひな様”ですが、会場内ではそこかしこで雛飾りを楽しめます。

会場となるのは総受付がある「萬松閣」と、その隣に建つ「瑞龍閣」。ひなまつり会場受付付近にも豪華な段飾りを見ることが。

受付後は萬松閣の2階へ。まず目に飛び込んでくるのは、長い廊下の片側にズラリと飾られたおひな様! 廊下の長さは30メートルほど。ここだけで圧倒されてしまうかも!?

館内中がおひな様!

写真:麻生 のりこ

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大庭園に面した廊下にもズラリと並んでいます。木目込み人形のおひな様は、ぷっくりとして優しい表情。思わず覗き込みたくなりませんか?

館内中がおひな様!

写真:麻生 のりこ

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毎年、異なる趣向で拝観者を喜ばせている可睡齋のひなまつり。2018年にはお花見をイメージした創作雛飾りも。琴の演奏や囲碁に興じたり、なかには逢瀬を楽しんでいるカップルも見られます。

琴は能楽を演奏する五人囃子ではなくて、雅楽を演奏する七人雅楽のメンバーの持ち物。どちらも雅やかですね。お花見の桜の花は、本物の桜の枝に桜の造花をつけたもの。お花見気分が高まります。

昔懐かしい御殿雛飾りに感嘆

昔懐かしい御殿雛飾りに感嘆

写真:麻生 のりこ

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宝物館では1月31日まで、三人官女も揃った貴重な等身大のおひな様を展示しています。制作期間はなんと4年10ヶ月! その大きさに驚いてください。(2月からは、このスペースにも御殿雛飾りを展示予定)

昔懐かしい御殿雛飾りに感嘆

写真:麻生 のりこ

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壁際には御殿雛飾りが。江戸を中心に段飾り雛が発展し、上方(京阪地方)では御殿雛飾りが人気でした。御殿は京都御所内の紫宸殿を表し、建物の中に内裏雛と三人官女を飾ります。
遠州地方では昭和40年代初頭まで作られていたため年配の方には懐かしく、若い世代には新鮮さを覚えるおひな様と言えましょう。

壮観!32段1,200体の雛飾り

壮観!32段1,200体の雛飾り

写真:麻生 のりこ

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メイン会場となる瑞龍閣2階の大広間には、天井まで届くかのようにおひな様が! 整然と並べられた雛人形は32段1,200体。壮観ですね。この段飾りは大人が5〜6人乗っても大丈夫なんですよ。

壮観!32段1,200体の雛飾り

写真:麻生 のりこ

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1番上と中央には一体一体の顔がきちんと見えるように、男雛女雛が交互に飾られています。2番目からは三人官女→五人囃子→右左大臣→仕丁の順。煌びやかで雅やかなおひな様たちを、ぜひご覧ください!

可睡齋の迎賓施設として昭和12年(1937年)に完成した瑞龍閣は、国指定の登録有形文化財です。襖絵は日本画家の山口玲熈(やまぐち・れいき)画伯の手によるもの。
2階大広間の襖には牡丹と菊の花が描かれています。華やかな格天井と和風シャンデリアも一見の価値あり。

壮観!32段1,200体の雛飾り

写真:麻生 のりこ

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隣の「牡丹の間」には巨大な御殿雛飾りも登場。御殿の横幅は5.8メートル。中には木目込み人形などが飾られています。

2月3日(土)と3月3日(土)には人気のレンタル着付けサービスも実施(着物レンタル&着付けで1,000円)。日本最大級のおひな様の前で写真撮影が楽しめるチャンスです。素敵な思い出になりますね。希望の方はカメラやスマホをお忘れなく。

カラフルな空間にドキドキ 傘福と2,000体の「さるぼぼ」

カラフルな空間にドキドキ 傘福と2,000体の「さるぼぼ」

写真:麻生 のりこ

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瑞龍閣の1階では2部屋を使って傘福と、安産や子宝を意味する「さるぼぼ」が飾られています。魔除けとされる真っ赤な傘の下には赤の、紫色の傘の下にはカラフルな「さるぼぼ」がそれぞれ吊るされていて、なんともカラフル! SNS映え必至な和の空間です。

カラフルな空間にドキドキ 傘福と2,000体の「さるぼぼ」

写真:麻生 のりこ

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豪華な金襴生地の傘福は、山形県酒田市の「傘福くらぶ」のメンバー12人が半年かけて製作したもの。傘福は「日本三大つるし飾り」の1つに数えられていて、本来、門外不出です。

高さ3.5メートル、重さ50キロ。様々な願いを形に込め、1つひとつ丁寧に作られた飾りの数は999個。吉祥柄のモチーフは、見ているだけで心が豊かになりそう。

カラフルな空間にドキドキ 傘福と2,000体の「さるぼぼ」

写真:麻生 のりこ

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「軍配」は戦勝祈願、「亀」は長寿の象徴。財運に恵まれる「蔵の鍵」や、金運や財運にあやかれる「打出の小槌」。大願を成す「茄子」など、それぞれのモチーフには意味が込められています。女性たちの切なる願いが感じられるでしょう。

室内ぼたん庭園で春気分

室内ぼたん庭園で春気分

写真:麻生 のりこ

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傘福と同じ1階では「室内ぼたん庭園」も楽しめます。温かな室内で咲き誇る、見頃を迎えた約20品種70鉢の牡丹の花。外の寒さを しばし忘れさせてくれます。鶴の襖絵を背景に白牡丹が映えますね。

室内ぼたん庭園で春気分

写真:麻生 のりこ

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白やピンクに赤…。色とりどりで華やか、気品高い雰囲気の花は「富貴」という花言葉にぴったり。各室内の襖絵や欄間も見事です。

土・日・祝日にはメイン会場や各ポイントでボランティアガイドによる案内を受けることもできます。家族連れはもちろん、カップルや友達同士で、思い出に残る「可睡齋ひなまつり」をお楽しみください。

室内ぼたん庭園で春気分

写真:麻生 のりこ

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可睡齋ひなまつりの基本情報

住所:静岡県袋井市久能2915-1
電話番号:0538-42-2121(代)
アクセス:JR袋井駅から秋葉バスサービス・秋葉線または秋葉中遠線乗車→「可睡齋入口」バス停下車、徒歩約5分 / 東名高速道路「袋井」I.Cから約5分

袋井市内ではこのイベントと同じ期間中、JR袋井駅北口付近を中心とした「まちじゅうひなまつりプロジェクト」も開催しています。バスで可睡齋へ向かう方は、待ち時間にどうぞ。
また、可睡齋では毎年4月中旬から5月上旬にかけて屋外のぼたん苑もオープン。敷地面積3,000坪の苑内で約60種類・2,000株の「百花の王」牡丹を鑑賞できます。

2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/01/11 訪問

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