提供元:長野県観光機構
http://www.nagano-tabi.net/渋温泉は信州・湯田中渋温泉郷と呼ばれ、長野電鉄湯田中駅から2キロほど奥にある山間の温泉。メインストリートには石畳が敷かれ、両側にはノスタルジックな旅館や土産物屋、遊技場などが並ぶ情緒あふれる温泉街です。
これだけでも浴衣と草履でそぞろ歩きをすれば十分に楽しめそうですが、この渋温泉には「九湯めぐり」という独特の楽しみ方もあるのです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る渋温泉の九湯めぐりには独特のシステムがあります。それは渋温泉の9つの外湯は、渋温泉に宿泊している方のみが利用できるという特典。宿泊者は各旅館から外湯めぐり専用の鍵を借りて、1番湯から9番湯まで、すべて無料で自由に外湯めぐりができるのです。
提供元:長野県観光機構
http://www.nagano-tabi.net/渋温泉の外湯は、本来地元の人が毎日利用していた共同浴場だったのですが、昔から大切に守られてきたこの外湯を渋温泉に宿泊するお客様に限って解放し、渋の湯の恵みを楽しんでいただけるようにしたのが「九湯めぐり(厄除巡浴外湯めぐり)」なのです。
そのため渋温泉の宿泊者以外はこの外湯めぐりはできません。日帰りのお客様は9番湯の「大湯」のみ、日中に限って有料で利用することができます。
写真:風祭 哲哉
地図を見るいくら無料だからといって、1泊2日で9湯すべてをめぐるのはかなり大変じゃない?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。旅館の内湯も楽しみたいですしね。
確かに9湯をコンプリートするためにはちょっとした工夫が必要です。その工夫とは「3:3:3」か「4:3:2」にすること。
といってもこれは数学の問題でもサッカーのフォーメーションでもありません。旅館にチェックインした後の「夕食前:夕食後:翌朝」の入湯数の比率で「3:3:3」であれば夕食前に3回、夕食後に3回、翌朝3回、という極めて簡単な数字ですので、ご心配なく。
写真:風祭 哲哉
地図を見る渋温泉の外湯は9番湯の「大湯」以外はどれもこじんまりとしていてあまり大人数で入れるものではありません。そのため、目的の外湯が混雑していると、別の外湯を先に回ったりする場合もあります。すべての外湯は渋温泉街の内側の小さな区域に集中しているので、遠くまで歩くことはないのですが、多少の時間は必要です。
また、この渋温泉の外湯、人によってはかなりアツイと感じるかもしれません。えいや!と沈んでちょっとお湯に浸かっているだけで、体はかなり温まります。えいや!ぽかぽか、えいや!アツアツ、えいや!カンカン(沸騰間近?)と回れば回るほどその温熱効果は高まりますので、一気にたくさんはキツいのです。
そんなわけでおススメは「食前・食後・翌朝」の3回に分けて「3:3:3」または「4:3:2」。できれば早めにたくさん入っておきたいですが、あとは皆さんのお好みでどうぞ(笑)。
ところでなぜ皆さんそこまでして9湯コンプリートを目指すのでしょうか?
それは源泉や効能が異なるこの渋温泉の9湯すべてをめぐり、最後に温泉街を見下ろす「渋高薬師」へ参詣して印受すれば満願成就、九(苦)労を流し、厄除け、安産育児、不老長寿のご利益があるといわれているからです。
9湯めぐりをする方は各旅館で祈願手ぬぐいを買い、入湯するとその番湯のところにスタンプを押していくのですが、これこそがこの渋温泉外湯めぐりシステムの優れたところ。人間の性、こういうスタンプ押しをはじめたら最後までコンプリートしたくなっちゃいませんか?
写真:風祭 哲哉
地図を見る温泉街に夜の帳がおりて、街灯が石畳を照らしはじめると、渋温泉はますます情緒的な雰囲気に。渋温泉は旅館での夕食後のそぞろ歩きもまた楽しいのです。温泉街には夜でも空いている土産屋やスナック、射的や卓球場などもありますので、外湯めぐりの合間にぜひのぞいてみましょう。
写真:風祭 哲哉
地図を見る温泉街のそぞろ歩きの途中でひときわ目立つのが、渋温泉のシンボルともいえる「歴史の宿 金具屋」。この昭和初期の歴史ある建物「斉月楼」は、アニメ「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルのひとつとも言われる有名なもので、夜のライトアップされた姿は、また格別です。
写真:風祭 哲哉
地図を見る写真:風祭 哲哉
地図を見る渋温泉の外湯をめぐる順番に厳密なきまりはありませんが、最後だけは9番湯の「大湯」と決まっています。これはこの「大湯」が「結願湯」と呼ばれていて、9湯めぐりのゴールになっているからです。朝の外湯めぐりが終わり最後に大湯に入ると、そこには結願した観光客に加え、地元の朝風呂の人たちもいて結構な賑わい。それでもこの大湯は比較的広いので大丈夫です。
写真:風祭 哲哉
地図を見る大湯を出ると目の前に急な階段がありますが、これが「高薬師」へ参詣路。9つのスタンプが押された祈願手ぬぐいを手に、温泉街を見下ろす薬師に上り、最後に中央の「渋 高薬師」の部分に押印すれば見事、満願成就!これが思いのほか達成感があって、うれしいのです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る渋温泉の外湯めぐりの魅力は、どこか懐かしい温泉街の風景、狭くて熱いけれど源泉かけ流しのお湯、手ぬぐいにスタンプがうまった時の達成感などいろいろありますが、「熱いですね」「どこから来たの?」といった湯船での人々との語らいもまたその醍醐味のひとつ。渋温泉の外湯めぐりをコンプリートすれば、この古い温泉地が今なお人気であり続ける理由がきっとわかると思います。
住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏
アクセス:長野電鉄湯田中駅下車タクシー5分、または「上林行き」バス約7分、渋温泉入口又は渋温泉和合橋停留所にて下車。
●渋温泉にご宿泊の方:9湯すべてご利用いただけます
<利用時間>6:00〜22:00(無休)
※清掃時などご利用いただけない場合がございます
<料金>無料
※渋温泉各旅館で外湯めぐり専用の鍵を貸出します
●渋温泉にご宿泊者以外のお客様:9番湯「大湯」のみ利用可
<利用時間>10:00〜16:00
※清掃時などご利用いただけない場合がございます。
<料金>500円
※渋温泉旅館組合事務所または渋温泉駐車場で入浴券をお求めください
なお、上記は2018年1月現在の情報です。最新の情報はHP等でご確認ください。
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(2025/1/19更新)
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