写真:きんぎょ 美歩
地図を見る片山津温泉は石川県の加賀温泉郷のひとつ。加賀温泉郷には、加賀四湯と呼ばれる、粟津温泉、片山津温泉、山代温泉、山中温泉があるのですが、片山津温泉はその中でも最も北側、柴山潟のほとりにあります。
この温泉は、潟の中から温泉が湧きだしていたため、明治時代の埋立によりやっと源泉にたどり着いて、温泉として利用されるようになったとか。
そんな歴史ある温泉街に、突如現れた異色の外観を持つ共同浴場『街湯』。全面ガラス張りかつ、斬新でモダンにデザインされたその外観はまさに美術館です!
設計された谷口吉生氏は、香川県立東山魁夷せとうち美術館や、東京都葛西臨海水族園、ニューヨーク近代美術館新館などを手がけた建築家。なるほど…美術館的な感性をあちらこちらに感じるのも、納得の建物です。
『街湯』の建物の中に入ると…ガラス越しに広がる柴山潟の景観がお出迎え!
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る柴山潟の周辺には高い建物がないので、白山連峰の眺望は抜群!片山津温泉の名物となっています。
特に4月から10月には屋形船での湖上散歩、ボートにも乗れます。また湖面の中心には高さ10メートル近く吹き上がる噴水があり必見! 天候により7回も湖面の色を変えるという柴山潟の風景をぜひ楽しんでくださいね。
写真は『まち湯』の入口にある下駄箱です。お風呂の入り口とは想像できません。
この『街湯』の建物の中には、各階のフロアにちょっとくつろげる空間がいくつもあり、絵画を観賞するように柴山潟の景観を楽しむためのベンチや椅子があちらこちらに置いてあります。その素敵な場所で柴山潟を眺めている人の後姿はまるで絵はがきのよう!
さて、お風呂ですが柴山潟を望む「潟の湯」と、森の中で湯に浸かる「森の湯」の2つがあり、男女で毎日入れ替わります。
「潟の湯」の水面は柴山潟の水面に繋がり、「森の湯」からは季節ごとの樹木の変化を感じることができる設計です。ガラス窓と外の風景の組み合わせは、まるでそこに絵画があるかのよう!
湯壺の中は2つに仕切られ、熱めとぬるめに分けられています。「潟の湯」からは、水鳥たちが潟の水面を泳ぐ様子が手に取るよう!湯壺につかりながら、何故かみんな外の水面をながめて、自分たちが水鳥になっている感じに浸っていました。
建物と自然が一体になる感覚をぜひ体感してみましょう!
残念ながら露天風呂はありませんが、どちらも空間や自然の風景の延長を意識したお風呂なので、まるで露天のような感覚。また、カランの湯台も桶も分厚いヒノキというこだわりです。「森」と「潟」、男湯と女湯が今日はどちらのお風呂かをHPで公開しています。でもやはり野鳥の飛来が多い柴山潟は「潟の湯」がオススメかな!?
温泉成分:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性・中性・高温泉)
源泉掛け流しろ過循環方式併用
無色透明、硫化水素臭、強塩味、強苦味
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、病後回復期、疲労回復、健康増進 等
●1階 温泉「まち湯」利用時間
午前6:00 - 午後10:00
定休日(臨時休館あり)
大人 (12歳以上) 420円
中人 (6歳以上12歳未満) 130円
小人 (3歳以上6歳未満) 50円 ※3歳未満の利用は無料
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る『街湯』の2階にある「まちカフェ」もガラス張り。片側は温泉街、もう片側は柴山潟に面しています。開放感あふれるガラス張りのテーブル席はロケーションも抜群! 四季折々の風景、夜にライトアップされる噴水、片山津温泉街の夜景と重なり魅力満点! 特におすすめなのは夏の柴山潟花火大会。絶好の花火観覧ポイントに間違いなし!
カフェで一息した後はオープンテラスに出たり、オープンテラスで涼んだ後カフェでランチもいいし、とにかくこのテラスとカフェは観光に一押し!
写真:きんぎょ 美歩
地図を見る「まちカフェ」では、地元の食材を用いた料理やデザートが楽しめます。オススメは、わらびもちと小豆の入った棒茶風味の和パフェ。それと写真の、中に温泉たまごが入った『まちバーガー』。ボリューム満点! 温泉たまごのとろーり感がたまらない!!
そして街湯の入口売店には温泉たまごを販売しています。また、近隣の加賀フルーツランドの、旬のフルーツも並んでいます。お土産にぜひどうぞ。
●2階 まちカフェ 営業時間
午前10:00 - 午後10:00 定休日(毎週木曜)
片山津温泉の総湯(共同浴場)は加賀片山津温泉『街湯』として2012年4月21日にオープンしました。
柴山潟の観光はもちろん、周辺の観光には潟の湖畔公園の水辺に「雪は天からの…」ということばで有名な中谷宇吉郎「雪の科学館」。また車で10分程度の場所には、弁慶と義経の勧進帳で有名な「安宅関」等があり、『街湯』はそれらを併せた新しい観光スポットとして、その注目度も上昇中!
片山津温泉柴山潟、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょう!
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(2023/12/4更新)
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