スペインで「和食」と言えば、「スシ」、「テンプラ」だったのは今は昔。
現在は、ラーメン、焼き鳥、江戸前寿司、居酒屋、和牛専門店、たこ焼き屋、うどん屋と専門店が続々とオープン。スペインでも日本と遜色ない本格的な和食を食べることが出来るようになりました。
そんな日本食の浸透度が凄まじいスペインですが、バレンシアには日本では食べられないユニークなメディテレーニアン・ジャパニーズ(地中海和食)のレストラン「Kamon」があります。
「Kamon」の料理は、日本在住の日本人がイメージする「わび・さび」「丁寧に取ったお出汁の懐石料理」「シンプルに素材の味を活かす」...とはちょっと違うかもしれません。
なぜなら見た目のインパクトはまさに「インスタ映え」と言う言葉がぴったりで、鮮やかな色のお皿にも負けない華やかなビジュアルなんです。
和食のそぎ落とした美しさとはまた違った意味で、目からも十分に楽しませてくれるお料理は、まさに太陽輝く地中海そのもの。
巻き寿司も「Kamon」のオーナーシェフ・鈴木宏史さんの手にかかればこんな華やかなヴィジュアルに。
ロブスターを丸ごと使った贅沢な巻き寿司、和牛のスライスにフォアグラのフランベ、そしてトリュフをあしらった巻き寿司、スペインで御馴染みの子羊のローストの巻き寿司、ドライトマトとスペイン産マグロを合わせた巻き寿司など、どれもオリジナリティにあふれています。酢飯も1種類ではなく、具材に合わせ赤ワイン仕立てや五目ずしを組み合わせています。
写真:盛 千夏
地図を見る握り寿司も外せません。
こちらは鴨のロースの握り寿司。イチジクのコンフィに甘酸っぱいソースが絶品。マグロの漁獲量が第2位のスペイン産大トロの握りや、赤ワインを使ったシャリにフォアグラのミキュイを乗せてフランベした握りも大人気です。日本では高級食材の数々ですが、スペインでは意外とリーズナブル!
そしてせっかくワイン大国にいるのですから、スペインワインとのマリアージュもお楽しみ下さい。日本ではまだあまり知名度のないバレンシア地方のワインも置いてあります。
写真:盛 千夏
地図を見るディナーでアラカルトもいいけれど、一人での旅行、あるいはちょっと食事代は節約したい...と言う方におススメなのが、コスパ抜群の平日ランチ。
ランチだと言うのにメニューの構成は、前菜4品+メイン+デザートとまるでコース料理のよう。ランチももちろん「Kamon」ならではの地中海&スペイン食材と和食を組み合わせたお料理が用意されています。
お店の方針で、ランチメニューと言えども魚などのクオリティは落とさず儲け度外視で良いものを提供しているそうです。この内容で13.80ユーロと言うのだから驚き!
写真:盛 千夏
地図を見る前菜の4品は日替わりで何が出てくるかはお楽しみ。メインは通常カレー、麺、本日の巻き寿司、海鮮丼になります。
おすすめはマグロ、白身、はまち、サーモン、アボカドなどがゴロゴロ入った海鮮丼。スペインの和食の値段を考えれば、この海鮮丼を食べるだけでも13.80ユーロのランチ代金の元が取れちゃいます。
13.80ユーロでコース料理を食べた気分になれる「Kamon」のランチメニューおススメです!
写真:盛 千夏
地図を見るディナーの〆で試してほしいのが、イベリコ豚から出汁を取ったとんこつラーメン。
またその日のおススメにうなぎがあれば是非お試し下さい。
実はバレンシア郊外にあるアルブフェラと呼ばれる干潟ではうなぎが取れ、バレンシアではうなぎも食べられます。日本では高くなってしまった天然物のうなぎを味わうチャンス!
<基本情報>
住所:Calle Conde Altea, 32,46005 Valencia
電話番号:+34-96-325-48-39
アクセス:バレンシアの中心部から徒歩可。周りにはレストランやバルがある飲食激戦区のカノバス地区(Canovas)にあります。
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この記事を書いたナビゲーター
盛 千夏
スペイン生活20年目に突入した、ちゃきちゃきの江戸っ子。スペイン歴の始まりは、アイルランド留学中にバケーションで訪れたアンダルシア地方。その後スペインの友人に誘われ、「火祭り」、「パエリア」、「トマト…
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