写真:Naoyuki 金井
地図を見る江戸時代より始まった小田原の蒲鉾は、小田原生まれの二宮尊徳が手土産に使ったことが江戸末期の日記に書かれているくらい著名でした。
現在、13社が加盟している小田原蒲鉾組合には、江戸時代から続く老舗がいくつかあります。
そんな蒲鉾店の点在する通りが「小田原かまぼこ通り」で、食べ歩きの道として社会実験が行われています。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るその中で小田原かまぼこ発祥の店である「鱗吉」は、1781年に創業した老舗中の老舗で、多くの取材を受けている有名店です。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るその鱗吉で食べ歩き限定として開発されたのが「じねんじょ棒」。
白身の魚6割との自然薯4割を練り上げたもので、濃厚な自然薯の香りが広がり、スパイシーな風味が病みつきになりそうです。
お茶も一緒にいただけ、店の一画には利き酒も出来るコーナーもあるので、ちょっと寄り道には最高です。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る小田原かまぼこ通りにあるのが「小田原おでん本店」です。
童謡「お猿のかごや」にも登場する名産品小田原提灯が掲げられた風情ある門構えですが、意外なことに2006年にオープンした比較的新しいお店です。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るメインとなる席はカウンターで、15席しかないこじんまりとした空間です。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るそのほかには、8名のテーブル席、4名のステラルーム、6名までのガーデンルームがあります。
更に、要予約ですが会席のいただける「茶室」、そして最大20名までの「はなれ 月の船音」があります。まずはカウンターでいただくのが良いでしょう。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るこうしたこだわりの中でいただくおでんの基本は「おでん茶飯ランチ」。
前菜と出汁で炊いた茶飯、そして好きなおでん種5品、デザートというセットです。
チョイスする5品は、22品から選べますが、その中には蒲鉾組合13社から一品ずつ提供された種があるのでまずは、そこからチョイスするのが王道でしょう。
一番奥の白いのが「小田原すじ」で、創業1814年の「籠清」作で、その右の花びらの形「えび天」が、1868年創業でこの店の前にある「丸う田代総本店」作という老舗です。
中央の黒いのは「いわし団子」で、1878年創業の「山上蒲鉾店」作で、その左となりの「白はんぺん」は、食べ歩きで紹介した「鱗吉」作です。
手前の「厚揚げ」は、13社ではないが、1906年に創業した小田原の老舗豆腐店「下田豆腐店」作のものであるから、まさに老舗の味のオンパレードです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る老舗の味が詰まったおでんは、小田原特産の梅を使用した「梅みそ」をつけるのが小田原流です。こちらでは梅みそのほか、からしとわさび醤油の3種類の味付けが楽しめます。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る更にこのランチの良さは、おでん種は追加オーダーできることです。
特に中央の茶色の丸い団子は「地鶏入り揚げつくね」で、この店のナンバー1人気の逸品です。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る2つある大きなおでん鍋にはたくさんのおでん種が入っています。
そして美味しいおでんを作るこだわりがその出汁で、おでん鍋からは想像できないほどの量の昆布でダシを取り、これまた大量のかつお節で味を調整するシンプルなもの。
そして常に90℃に保って沸騰させないことが極上の味を引き出すコツです。万が一沸騰したら作り直すというこだわりもすさまじいことですね。
こうしたこだわりの出汁は、薄味ながらコクがあり決して主張せずにおでんを一際魅力的にするのです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る更におでんの魅力を引き上げるのが酒。来店される中の多くの方がアルコールを嗜んでいます。ワイン、焼酎、日本酒の利き酒セットなど、よりおでんを際立たせてくれます。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るランチの〆は「茶飯」ですが、これにも一工夫あります。
元々、おでんの出汁で炊かれたものですが、そのまま少しいただいた後に、出汁をかけてお茶漬けで食べることが出来ます。
サラサラッといただいた後は、すっぱい特性梅ジャムをかけたアイスクリームで至福のひと時も終了です。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る最後に絶対に忘れずに食べていただきたいのが「牛すじ」。
ホロホロに柔らかく煮込まれ、まさにデミグラスソースで煮込まれたビーフシチューのような味わいで、これまでの牛すじのイメージを180度覆す、まさにおでん界の洋食です。
写真:Naoyuki 金井
地図を見る一方、おでん界の和食に引き上げたのが、「特選おでん盛り合わせランチ」。
おでん以外は、先のランチと一緒ですが、おでんは選べないが、創作おでんが味わえます。
大根、海老揚げに始まり、イカ・タコのさつま揚げ、フグしゅうまい、茸入りがんも、そしてキンメダイのつくねという豪華さです。
出汁は前日の最後の出汁を使用しており、濃い目でコクがあふれかえっています。そのおでんと出汁を受けるのが、室町時代から続く小田原の伝統工芸品である「小田原漆器」です。
まさに無形文化遺産「和食」の域まで高めたかのような極上のおでんです。
写真:Naoyuki 金井
地図を見るこの上昇天したい方は、茶室の会席料理やディナーに伺うと良いでしょう。夜は、おでん単品と酒の肴の数々があります。特におでん種は、創作おでんや、コンテストおでん種など、約40種類になりますので、出会った事のないおでんにめぐり会えるかもしれませんね。
基本的に土日祝のランチは、11:30、12:30、13:30で予約がほとんど入っていますので、必ず予約して訪れた方がよいでしょう。
ランチやディナー無しで、純粋に13社をはじめとした20品の単品だけなら14:30〜16:30の時間を狙うのも良いでしょう。
そしてお気に入りのおでんを見つけたら、帰りに「かまぼこ通り」でお土産を買うのも良いでしょうね。
住所:〒250-0004 神奈川県小田原市浜町3-11-27
電話番号:0465-20-0320
アクセス:
小田原駅より国府津駅・城東高校行きバスで唐人町下車。バス停より徒歩3分。または小田原駅より徒歩18分ほど・・・(株)丸う田代さんを目安に。
タクシーだと1メーターです。
小田原駅から995m。
営業時間:
[月〜金]
11:30〜14:00、16:00〜21:00
*平日月曜日はランチのみ営業
[土・日・祝]
11:30〜21:00
*但し、14:00〜16:00までは おでん単品のオーダーとなります。
日曜営業(無休)
2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/19更新)
- 広告 -