台北から100分!台湾の保存車両を展示「苗栗鉄道文物展示館」

台北から100分!台湾の保存車両を展示「苗栗鉄道文物展示館」

更新日:2018/10/23 16:07

飛騨屋 勘左衛門のプロフィール写真 飛騨屋 勘左衛門 時空写真家(特に国内外における定点写真、近現代の遺構、鉄道、動植物等)
台湾の鉄道博物館「苗栗鉄道文物展示館」。台北から特急で100分ほどの最寄り駅からも近く、入場無料ですので、台湾旅行の際に気軽に訪問できます。展示車両は阿里山森林鉄道の蒸気機関車をはじめ、ディーゼル機関車、気動車、客車等の台湾の鉄道史を飾る多くの車両があり、じっくり観覧することができます。今回は中でも特に有名な阿里山森林鉄道の車両と蒸気機関車、木製客車を中心に、この施設をご紹介します。


新型コロナウイルスの発生と感染拡大に伴い、海外渡航が難しい状況です。各種報道機関の発表や外務省、各航空会社のホームページなどで最新情報をご確認ください。(LINEトラベルjp)

まずは有名な阿里山森林鉄道で働いていた「シェイ式蒸気機関車」から

まずは有名な阿里山森林鉄道で働いていた「シェイ式蒸気機関車」から

写真:飛騨屋 勘左衛門

地図を見る

臺灣鉄路局(台鉄)の苗栗(びょうりつ)駅は、台北駅から特急列車「自強号」で南へおよそ100分の地点にあります。「苗栗鉄道文物展示館」は駅舎から南へ徒歩約10分の位置にある車両基地に隣接して建っています。この展示館は駅から近く、開館時間も特に設定されていませんので、旅の途中に気軽に立ち寄るのに大変都合がよい施設です。

写真は阿里山森林鉄道で活躍したシェイ式蒸気機関車28号。1913(大正2)年アメリカLIMA (ライマ)社製で軌間は760o(2フィート6インチ)。本展示館に保存される28号は1973(昭和48)年までの60年間にわたって現役で活躍した車両です。

保存状態は良好で非対称の独特な面構えの正面や右側面にある3シリンダーの竪形エンジン部はぜひじっくりと観察していただきたいです。阿里山森林鉄道のシェイ式蒸気機関車は大形の28−3形と小形の18−2形に大別され、本機は前者に属します。18-2形は阿里山森林鉄道によって保存されています。

まずは有名な阿里山森林鉄道で働いていた「シェイ式蒸気機関車」から

写真:飛騨屋 勘左衛門

地図を見る

シェイ式蒸気機関車28号の正面。左右不均等の独特な「面構え」はシェイ式機関車ならではのもの。煙室扉には28の番号が記され、その右には空気ダメ用タンクがみえます。また連結器はリンク式。

日本製のディーゼル機関車や特別客車も展示中

日本製のディーゼル機関車や特別客車も展示中

写真:飛騨屋 勘左衛門

地図を見る

ディーゼル機関車11403号。この機関車は戦後の1955(昭和30)年に日本の新三菱重工で製造されたもので、阿里山森林鉄道にて客貨両用として1982(昭和57)年まで27年間にわたって働いていました。なお、同鉄道には現在も1969(昭和44)年三菱重工製のディーゼル機関車DL-28号が現役で稼働しています。

日本製のディーゼル機関車や特別客車も展示中

写真:飛騨屋 勘左衛門

地図を見る

特別客車SPC2号。阿里山森林鉄道の特別列車だった「光復号」用として1971(昭和46)年に我が国の日本車両で製造されたものです。窓はHゴム枠の小窓との組み合わせ(俗に「バス窓」と称します)で、扉は中央に1か所のみという特異的な配置です。利用者が少なかったためか活躍期間は短く、はやくも11年後の1982(昭和57)年に廃車になっています。

戦前の日本統治時代から活躍した蒸気機関車たちも展示

戦前の日本統治時代から活躍した蒸気機関車たちも展示

写真:飛騨屋 勘左衛門

地図を見る

CT152号テンダー機関車。1918(大正7)年汽車製造(大阪)製。日本の8620形(通称ハチロク)と同形で、台湾では1978(昭和53)年までの60年間を現役として活躍しました。デフレクタ(排煙板)が装着され、排障器は台湾独特の形状で日本のものとは異なっています。車軸配置はモーガル型(1C)。

戦前の日本統治時代から活躍した蒸気機関車たちも展示

写真:飛騨屋 勘左衛門

地図を見る

この機関車は台湾に広く分布していた製糖会社の「台湾糖業虎尾工場」で活躍した331号。1935(昭和10)年日本車両製のC形タンク機関車で、軌間は760mm(2フィート6インチ)。CT152号と同じくワルシャート式弁装置を備えています。

戦前の日本統治時代から活躍した蒸気機関車たちも展示

写真:飛騨屋 勘左衛門

地図を見る

DT561号。この機関車は1918(大正7)年アメリカのALCO(American Locomotive)社で製造されたもので車軸配置は1D(コンソリーデーション)。1D 配置の機関車としては日本の9600(キューロク)形が代表的なものですが、巨大な前照灯やゴツイ煙室扉にアメリカ製機関車独特の形態を認めることができます。日本製機関車との違いをじっくりと味わいましょう。

構内には美しい木製客車も展示されています

構内には美しい木製客車も展示されています

写真:飛騨屋 勘左衛門

地図を見る

25TPK2053形17m木製客車。もちろん戦前の製造で、その後改装工事がなされています。構内にはもう一両、30SPK2052形という木製客車が保存されています。

なお、写真を見ると気楽にデッキに登れそうですが、保存車両への侵入は一切禁止されていますので、くれぐれもご注意ください(展示館入口に注意事項として中国語と英語で掲示されていますので、しっかりと読んでおきましょう)。

今回ご紹介した保存車両は戸外ながらすべて屋根付きの場所で展示され(一部を除く)、また前述の通り車両への立ち入り等が厳しく制限されているため、各車両の保存状態は極めて良好で、おそらく有名な彰化扇形庫とともにトップクラスでしょう。「車両とさしで語り合いたい」鉄道ファンはもちろん、少しでも台湾の鉄道に興味がある方には自信をもってお勧めできます。ぜひ一度訪問してみてください。

苗栗鉄道文物展示館の基本情報

開館時間:8:00〜17:00
入場料:無料
苗栗駅までのアクセス:
・台北駅から台鉄の自強号で約100分(255台湾ドル)、区間車(普通列車)で約140分(164台湾ドル)
※台北バスターミナルから複数のバス会社から苗栗駅行き高速バスあり。国光客運利用の場合、所要約120分(210台湾ドル)

2018年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/03/26 訪問

- PR -

旅行プランをさがそう!

このスポットに行きたい!と思ったらLINEトラベルjpでまとめて検索!

条件を指定して検索

ナビゲーターアワード2020 ナビゲーターアワード2020

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- PR -