冬の新宿御苑をぶらり。野鳥と山野草に出合う散策のすすめ

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冬の新宿御苑をぶらり。野鳥と山野草に出合う散策のすすめ

冬の新宿御苑をぶらり。野鳥と山野草に出合う散策のすすめ

更新日:2018/02/19 10:32

鷹野 圭のプロフィール写真 鷹野 圭 首都圏自然ライター

高層ビルと繁華街が目立つ新宿の街。しかしながら駅東口に位置する新宿御苑は、首都圏指折りの広い緑地面積を有する庭園です。園内を横断する巨大な池では、毎年冬になると遠方から多数のカモが飛来します。その中には、お洒落な模様で人気の高いオシドリや、滅多に見られない珍鳥の姿も!? そのほか、早春の寒い時期ならではの花々も見られます。水辺にも森の中にも、意外なほど自然の面白さに満ちた冬の御苑にご案内します。

冬ならではの、儚くも情緒ある御苑の風景

冬ならではの、儚くも情緒ある御苑の風景

写真:鷹野 圭

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深い森に囲まれる新宿御苑も、真冬ともなれば木々は葉を落とし、緑が薄くなるものです。その一方で池に目を向ければ、北国からやってきたカモたちが泳ぎ、夏よりも賑やかに。ほか、森には小鳥の姿も見られるようになり、葉が落ちて視界がスッキリする分、グンと観察・撮影がしやすくなります。

また、背景に新宿の高層ビル群を据えた風景も見所。気分はまるで、ニューヨークのセントラルパーク?

冬ならではの、儚くも情緒ある御苑の風景

写真:鷹野 圭

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御苑の雑木林の中には、舗装されていない散策路が巡らされています。とりわけ苑内北西側は自然度が高く、低木から高木まで様々な木が並び、下草もふんだんに生えています。実のなる樹木も多く、ヒヨドリなどの小鳥たちがよく食事に訪れます。

特に注目したいのが、森の中の小さな池。大きなカメラをぶら下げたバードウォッチャーがとりわけよく集まります。そのワケとは……?

冬ならではの、儚くも情緒ある御苑の風景

写真:鷹野 圭

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上記の雑木林の池に現れたのは、ご存知、メタリックブルーの羽が美しいカワセミ。新宿御苑では水辺全域で頻繁に見られます。川や池の水がきれいになった今、首都圏でも決して珍しい鳥ではなくなったカワセミですが、依然として人気者! ベテランのバードウォッチャーであっても、目の前に現れれば思わずカメラを向けてしまいます。

かなり近くでとまってくれることもあるので、場合によってはスマートフォンのカメラなどでもきれいに撮れるかもしれません。

冬限定のお客さん。渡り鳥を観察してみよう

冬限定のお客さん。渡り鳥を観察してみよう

写真:鷹野 圭

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冬になると北国から渡ってくるカモの仲間達。その中でも特に美しく目を惹くのはやっぱりオシドリです。毎年冬から早春にかけて御苑の池で見られますが、警戒心が強いためか木陰に隠れてしまっていることが多く、鮮明に姿を捉えるのは一苦労です。観察ポイントからだと西向きになるので、午後は逆光になりがち。きれいな写真を撮りたいのであれば、午前中を狙いましょう。

冬限定のお客さん。渡り鳥を観察してみよう

写真:鷹野 圭

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緑の頭部が目立つ大型のマガモ、黒と白のツートンカラーで頭のトサカが可愛らしいキンクロハジロなど、新宿御苑を訪れるカモは多岐にわたります。そんな中でもとりわけレア度が高く、またなかなかお目にかかれない希少なカモが、写真のトモエガモ。写真だと少々わかりにくいですが、オスの顔の模様が「巴(ともえ)」の模様に似ているお洒落なカモです。

バードウォッチャーの間でも特に人気者ですが、元々数が少なく、絶滅危惧種とされている貴重なカモ。そんなカモが、御苑とはいえ高層ビルの並ぶ新宿にやってくるというのは、考えてみると結構興味深いことです。

冬限定のお客さん。渡り鳥を観察してみよう

写真:鷹野 圭

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水辺と同様に森林も広い新宿御苑では、薄暗い木陰を好む小鳥も多く観察できます。写真のシロハラもその1つ。冬から早春にかけて、園内全域の森の中などでコンスタントに見られる渡り鳥であり、大きさはハトよりやや小さいくらい。名前の通り、白いお腹が特徴です。

ちなみに、よく似た形でお腹が赤いアカハラという鳥も存在し、数はやや少ないものの同じく御苑の森で見られます。

どんなに寒いシーズンでも、新宿御苑には花がある

どんなに寒いシーズンでも、新宿御苑には花がある

写真:鷹野 圭

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年が明けた新宿御苑でまず最初に花開くのが、真っ白なスイセンの花です。苑内では主に南側に群落を作っており、2タイプの花が見られます。写真左に見える黄色いラッパ状の部分を持つ花が、街路や公園でもよく見られる「ニホンズイセン」。センターに見える6つの角を持つものは「ペーパーホワイト」。特に植え分けられてはおらず、お花畑では一緒に見られます。あなたはどちらがお好みですか?

どんなに寒いシーズンでも、新宿御苑には花がある

写真:鷹野 圭

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2月から3月中旬にかけてはフクジュソウ(福寿草)も見られます。地面から直接花だけが顔を出しているような姿は美しくもユニーク。実は園芸植物としては歴史が古く、江戸時代には既に武士達によって栽培されていたそうです。

どんなに寒いシーズンでも、新宿御苑には花がある

写真:鷹野 圭

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これはソシンロウバイ。ロウバイとは漢字で「蝋梅」と書き、蝋細工のような花びらが名前の由来ですが、実はウメの仲間ではありません。ウメよりももっと早く、2月頭には花が咲き始め、3月初旬くらいまで黄色い花を木いっぱいに咲かせます。その香りは豊潤でちょっぴりスパイシー。近くを通りかかっただけでも独特の香りが鼻をくすぐります。

巨大な樹木に咲く花々は、まさに新宿御苑の華!

巨大な樹木に咲く花々は、まさに新宿御苑の華!

写真:鷹野 圭

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御苑の中にはサクラやウメの巨木が点在しており、初春から春先にかけては枝いっぱいに花を咲かせて来苑者を楽しませてくれます。写真はウメの木。ちょうど芝生広場のすぐ傍にあるので、芝に腰を下ろして一足先に「お花見」なんていうのも乙な楽しみ方です。ただし、寒さ対策は万全に!

巨大な樹木に咲く花々は、まさに新宿御苑の華!

写真:鷹野 圭

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ウメやサクラなどの花には、蜜を求めてよく野鳥が飛来します。一番よく見られるのが、写真のメジロ。「梅にウグイス」ということわざがありますが、ここでいうウグイスというのは実はメジロのことであるという説が有力です(ウグイスは基本的にウメにはやってきません)。

メジロはスズメとほぼ同じくらいの大きさの、小さな鳥。身軽さを生かして枝にぶら下がり、器用に花に嘴を突っ込んで蜜を吸います。時には逆さ吊りになることもありますが落ちることはありません。可愛らしいしぐさもさることながら、緑色の身体は花の色とのコントラストも魅力的です!

冬を逃しても大丈夫! 通年で楽しめる御苑の魅力

冬を逃しても大丈夫! 通年で楽しめる御苑の魅力

写真:鷹野 圭

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広い水場が中央を東西に横切る新宿御苑では、年間を通じてサギの姿をよく見かけます。写真はダイサギ。くちばし以外は真っ白な羽毛に覆われ、何より大きいので水辺でも非常によく目立ちます。よく岸辺で魚を狙っていますが、ザリガニなどの小動物も食べるようです。ここに暮らしていて人馴れしたのか、割と近くまで寄ってくることも!

冬を逃しても大丈夫! 通年で楽しめる御苑の魅力

写真:鷹野 圭

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新宿御苑には「はなのき」「ゆりのき」という2つのカフェレストランがあります。ここでは、かつて江戸の町で栽培されていたという江戸東京野菜を使ったメニューが人気! 中でも御苑の場所にあった内藤家の菜園で育てられていた「内藤とうがらし」のメニューが豊富で、売店では内藤とうがらしを使ったピリ辛のアイスクレープなどといった変り種のスイーツも販売されています。

加えてチェックしておきたいのが、ジビエとして人気の高い鹿肉を使ったメニュー。写真の鹿肉のキーマカレーはその代表格です。牛肉や豚肉とはまるで異なる風味の鹿肉は、癖も少なく、ジビエの経験が浅い方にも食べやすいのが嬉しいです。スープとスイーツも付いていてお得!

冬を逃しても大丈夫! 通年で楽しめる御苑の魅力

写真:鷹野 圭

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新宿御苑の池を覗いてみると、コイに紛れて時折大きな丸っこい影が横切ることも……。その正体がこちら。30センチくらいはありそうな巨大なスッポンです。ここの池には他にもカメが多数暮らしていますが、インパクトという点ではスッポンに勝てる種はいないでしょう。「月とスッポン」などと言われてあまり良い扱いされていない気もしますが、そのずんぐりした風貌はどこか愛嬌があり、思わず写真に収めたくなります。

見た目に反して非常に臆病で、驚くとたちまち水中に逃げ込んでしまいます。上から覗く時には音を立てないように注意しましょう。

新宿御苑の基本情報

入園料:一般200円、小・中学生50円(幼児無料)
住所:東京都新宿区内藤町11
電話番号:03-3341-1461
アクセス:JR・京王線・小田急線「新宿駅」より徒歩約10分、JR「千駄ヶ谷駅」より徒歩約5分

2018年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/01/13 訪問

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