写真:ジュマペル ヤマモト
地図を見るジャイプールは、インド最大の都市であり西海岸の重要な港湾都市でもあるムンバイと、港を持たない首都デリーを結ぶ大動脈の中間にあることもあって、中世から交通の要衝として栄えてきました。旧市街は、オレンジがかったピンク色に統一され「ピンク・シティ」と呼ばれています。
写真:ジュマペル ヤマモト
地図を見るその中心にある「シティパレス」は、18世紀末に当時のジャイプールの王族(マハラジャ)の住居として建設されました。現在でもマハラジャ一族が暮らしており、在宅の場合には7階建てのてっぺんに旗が掲揚されます。
写真:ジュマペル ヤマモト
地図を見るかつて賓客を迎え入れるための謁見の間であったディワーネ・カースは、大理石の柱とアーチ状の構造に装飾が施されたオープンスペースとなっています。その一角には、高さ1.6m、重さ340kgの2つの巨大な銀の壷が展示されています。
1901年、英国訪問することになった当時のマハラジャ、サワイー・マド・シン2世は、とても敬虔なヒンズー教徒でした。旅行中もガンジス川での沐浴を欠かしたくない彼は、この2つの壷を作らせ、インドからイギリスまで合わせてなんと8,000Lもの聖なる川の水を運ばせたのだそうです。なおこの壷は、世界最大の銀器としてギネス登録されています。
往時のマハラジャの豪華絢爛な衣装や武器を展示した別棟も博物館として開放されていますよ(写真撮影不可)。
写真:ジュマペル ヤマモト
地図を見るピンク・シティ ジャイプールで最も印象的な建物が「風の宮殿」です。朝から晩までリキシャやバイクが無秩序に行き交う大通りに面した幅約80mの広い間口に、細かい透かし彫りを施した953もの小窓が規則的にぎっしりと並んでいてとても美しい建物です。
写真:ジュマペル ヤマモト
地図を見る建物内は細かい個室に分かれていて、宮廷の女官たちの住居でした。透かし彫りの窓は、酷暑のインドにおいて、その名の通り風の通り道となり、屋内の気温を快適に保つ上で大きな役割を果たすと同時に、外からは中をうかがいしれないブラインドの役割を果たしました。
色とりどりのサリーを着た女性たちが、窓越しに下界の喧騒を眺めていたのでしょうか。
写真:ジュマペル ヤマモト
地図を見る全体がピンク色に染まった旧市街のロイヤルパレスや風の宮殿の周辺には、何本かのバザール通りがあります。日本でも着られそうなエキゾチックな衣類やラクダ革のサンダル、果てはクジャクの羽根のうちわなど、まさにインドっぽい品々が並びます。問題はタフなインド人店員との価格交渉です。言い値の7掛けは当たり前、頑張れば半額も引き出せますよ。
写真:ジュマペル ヤマモト
地図を見る写真:ジュマペル ヤマモト
地図を見る街角では、インドのスイーツ・ジャレビー屋さんが、生地を油にぐるぐる器用に流し込んで揚げています。見た目以上に甘いですが、かりんとうにも似た食感で馴染みやすいので、是非お試しください。
ジャイプールへは、デリーから飛行機で1時間弱、またはバスで6時間程度です。市内及び近郊には世界遺産であるアンベール城や中世の天文台ジャンタル・マンタルなどもあり、インド観光では外せないド定番都市ですので、どうぞお見逃しなく!
この記事を書いたナビゲーター
ジュマペル ヤマモト
私は、これまで旅先で様々な人に出会い、風景やモノを見て、感動したりド肝を抜かれたり、時にはヘコんだりしてきました。そしてそれらの経験は、私の人生に多くの影響を与え、成長させてくれました。そうです、旅は…
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(2025/2/6更新)
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