沖縄の観光スポットの中でも50年の歴史を誇る東南植物楽園。施設は植物園エリアと水上楽園エリアに大きく分かれています。本土復帰から3年後の1975年、水上楽園エリアは沖縄海洋博を機に開設されました。大きな3つの湖の周りには数多くの珍しい植物が咲き誇り季節ごとに来園者を楽しませてくれます。
東南植物楽園はもともとパイン農場だった敷地にオーナーが様々な植物を植えたのが始まりです。この土地を緑いっぱいにしたいとの夢を持ち、園内を手作りで植林・整備していきました。その想いは現在でも受け継がれており、毎日20名ほどのスタッフによる手作業でのメンテナンスによって愛情深く育てられています。
水上楽園奥にある「めぐりあいの湖」では周辺にアカリファという赤銅色の植物を観ることができます。通常は観葉植物として鉢植えでしか見ることができない植物なので、これだけ一面に咲き誇っている風景は圧巻です。湖にかかる橋を渡った先にある「タコノキステーション」では植物を使ったオブジェやシーサーの絵付けなどの様々なプログラムを体験できます。
「思いやりの湖」では毎年5月下旬から7月上旬の間、大きな湖面にハスの花が鮮やかに咲き乱れます。ハスの花は朝に咲く花のため、ハス祭りを開催している時期は早朝6時ごろから開園しており、ガラス張りで園内の景色を見ながら食事できるレストラン「PEACE」では台湾朝食を提供しているのでこの季節に訪れるのもおススメです。
※ハス祭り中の営業時間は公式HPをご確認ください。
100mほどの園路にずらりと並ぶトックリヤシは開園当初から育てています。トックリヤシの並木は記念撮影スポットになっている場所ですので、過去に訪れたことがあれば当時の写真と見比べてみるのも面白いでしょう。開園当初に新婚旅行で撮った記念写真を、子ども達と再度訪れて懐かしむお客さんもいらっしゃるそうです。
トックリヤシの近くに穴の空いたナツメヤシが植えられています。これは第二次世界大戦中に台湾中部で機銃掃射を受けた樹木で、銃弾を中に残したまま成長を続けています。壮絶な戦争の痕跡とそれを受け止めながら成長する樹木の生命力を感じられる貴重なヤシは歴史の生き証人として後世に語り継いでいくことでしょう。
ユスラヤシ並木も開園当初からある植物です。高さ25mに及ぶこのユスラヤシは南国でしか生息できず寒さに弱いため、屋外でこれだけ大きく育っているユスラヤシは日本では沖縄でしか観ることができない貴重な植物です。見上げているとジャングルに迷い込んだような不思議な気分になることでしょう。
他にも常時80種類ほどのハーブが見られるハーブ園やシークアーサーやバナナなどの果実が実る果実園などもあるので、植物の味や香りを直接感じることができます。
「タケノキステーション」では体験プログラムを実施しており、すべて当日参加OK(※)なので旅の思い出に体験してみてはいかがでしょう。
グラスの中に多肉植物を植え込み貝やサンゴでデコレーションできる「ボタニック・ボトリウム」、エアープランツを貝殻などでオリジナルのオブジェが作れる「エアープランツ」、オリジナルの鉢植えが作れる「ポット・プランツ」、白い牛のオブジェに思い切りペイントできちゃう「カウ・アート」、「巡りあいの湖」での釣り堀り、動物絵付け体験(シーサー・カメ・ジンベエザメ)など特色のある6つのプログラムが実施されているので、訪れた思い出に体験してみてはいかがでしょうか。
【料金】
ボタニック・ボトリウム
・多肉植物1つ選択:1,000円
エアープランツ
・エアープランツを1つ選択:1,000円
ポット・プランツワークショップ
・ミニ観葉植物1つ選択:500円
釣り堀
・竿1本、バケツ1つ、エサ10個:300円
動物絵付け体験
・シーサー・カメ・ジンベエザメのうち1つ選択:1,000円
・ペアシーサープレート絵付け:1,500円
カウ・アート
・スタートセット-絵具6色・筆1本・パレット1枚:300円
※事前の申し込みが必要です。東南植物楽園受付で申込みましょう。
※混雑時順番待ちになる場合もあります。
これだけ広い園内を歩いているとお腹も空いてきます。そんなときはレストラン「PEACE」のランチビュッフェを利用しましょう。金土祝前日にはディナー営業もありますので、園内で夕日を眺めた後にゆっくりご飯を食べることもできます。
甘いものが欲しくなった時にはカフェ「Chibana Gelato」を利用すると良いでしょう。宮古島産のアップルマンゴーや、大宜味村のシークワーサーを使ったものなど、ジェラートが約20種類あります。ドリンクは県内で話題の35COFFEEのコーヒーやハイビスカスティーが疲れた身体に染み渡ります。
広い園内には様々な植物や見どころがあるので、説明を聞きながら散策することができるウォーキングツアーやカートツアーに参加してみましょう。観るだけでは気づくことができなかった植物の特徴や見ごろなどを教えてくれます。
周遊バス:所要時間20分(園内1周) 300円
カートツアー:所要時間40分 500円
ウォーキングツアー:所要時間40分 500円
水上楽園「思い出の湖」の奥にはロックガーデンの荒々しい岩場が。見どころはアフリカやマダガスカルに分布する世界一長寿の木「竜血樹」。高さは10〜20メートルにもなります。竜の血のような真っ赤な樹液を流すことからその名前がついた、世界でも珍しい樹木です。
さまざまな動物たちと触れ合えるのも東南植物楽園の魅力です!「思い出の湖」にあるヤギの島では可愛いヤギが。この他にも「動物ふれあい広場」でカピバラ・リスザル・モルモットたちがいます。
植物園側にも「いちむし村」という与那国馬やアグー豚が飼われているエリアがありますが、こちらは水上楽園側に引越し中です。
東南植物楽園では年間を通して様々なイベントを開催しています。
2018年に予定されているイベントは、3月頃に「東南植物楽園の歴史展」。他にも「ブーゲンフェア」や「ゴールデンウィークイベント」「夏休みイベント」、カップルに人気で毎年恒例の「イルミネーション(11月下旬ごろから2月中旬)」などが開催を予定しています。
2018年で開園50周年をむかえる東南植物楽園にぜひ足を運んでみましょう!
住所:沖縄県沖縄市知花2146
電話番号:098-939-2555
アクセス:那覇空港から沖縄自動車道 沖縄北ICを降りて約5分
駐車場:最大350台(無料)
営業時間:9時〜18時
※営業時間は季節やイベントによって異なります。詳細は公式HPでご確認ください。
入園料:一般 1,500円、高校生 1,000円、小中学生 500円、6歳未満 無料
※コンビニのチケットサービスで前売り入場券を買えば常時10%OFF
2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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