滝めぐりとセットで堪能!大阪・大威徳寺と牛滝温泉

滝めぐりとセットで堪能!大阪・大威徳寺と牛滝温泉

更新日:2018/01/27 19:05

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員
西日本一の大都市・大阪。そんな大阪も都会の喧騒から離れた郊外の山中には、長い歴史を有する社寺が点在しています。そのなかには、参拝とあわせて滝めぐりや温泉を楽しめるスポットもあり、古寺巡礼だけでなく、ハイカーや温泉好きにも楽しんでもらえるはず。今回はそのような多面的な魅力を有する大阪府岸和田市の大威徳寺とそれに隣接する牛滝温泉をご紹介しましょう。

山岳宗教の霊場として発展して来た大威徳寺

山岳宗教の霊場として発展して来た大威徳寺

写真:乾口 達司

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大威徳寺(だいいとくじ)は大阪府岸和田市に位置する寺院。寺に残る伝承によると、修験道の開祖とされる役小角(役小角)によって開かれたとされます。役小角が開祖となっていること、人里から離れた和泉山地の一角、牛滝山に位置していることからは、大威徳寺が修験道にもとづく山岳宗教の寺院であることがうかがえます。

写真は大威徳寺の山門。この簡素な作りからも、大威徳寺が観光寺院などではなく、修行の聖地であることがおわかりいただけるでしょう。

山岳宗教の霊場として発展して来た大威徳寺

写真:乾口 達司

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「大威徳寺」の名称は、比叡山の僧・恵亮が境内の「三の滝」で修行をしていた折、牛に乗って出現した大威徳明王と遭遇したことにちなみます。恵亮はその姿を彫って本尊とし、まつりました。写真はその本尊をまつる本堂です。

山岳宗教の霊場として発展して来た大威徳寺

写真:乾口 達司

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写真は本堂正面の軒下に見られる彫刻。蟇股(かえるまた)と呼ばれる部材のなかに刻まれているのは、牛に乗った大威徳明王が恵亮の前に出現する場面。大威徳寺ゆかりのエピソードを刻んだものゆえ、お見逃しなく。

国の重要文化財に指定されている多宝塔

国の重要文化財に指定されている多宝塔

写真:乾口 達司

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写真は国の重要文化財に指定されている多宝塔。高さは約13メートル。二層構造から成り、本瓦葺。宝輪を支える伏鉢や初層の壁板に刻まれた年号から、室町時代後期の建立であることがわかっています。

大威徳寺の多宝塔の特徴としては、本堂の背面に建てられていることが挙げられます。切り立った崖が迫り、わずかな平地に伽藍を造営しなければならなかった関係でこういった配置となったのでしょうが、全国的にも非常に珍しいとされています。

国の重要文化財に指定されている多宝塔

写真:乾口 達司

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写真は上層を支える木組を撮影したものですが、四手先と呼ばれる複雑な構造からも、多宝塔のすぐれた造形美が見て取れるでしょう。

やっぱり牛!境内に点在する石造物

やっぱり牛!境内に点在する石造物

写真:乾口 達司

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境内にはさまざまな石造物も点在しています。写真はご覧のとおりの牛の石像。もちろん、上で紹介した大威徳寺の由緒にちなだものです。

やっぱり牛!境内に点在する石造物

写真:乾口 達司

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こちらの石には仏像が刻まれていますが、それは大威徳寺ゆかりの大威徳明王と思われます。石は、一度、真っ二つに割れたようで、それをあらためて接合した痕跡が残されています。その点が残念ですが、こちらも大威徳寺ならではの石造物といえますね。

滝めぐりも楽しもう!一の滝から錦流の滝へ

滝めぐりも楽しもう!一の滝から錦流の滝へ

写真:乾口 達司

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大威徳寺のもう一つの魅力は、滝めぐり!境内に沿って流れる牛滝川沿いには大きく4つの滝があり、境内から少し山手に登るだけでそれぞれの魅力的な滝を楽しむことが出来ます。

写真は境内から徒歩数分のところにある「一の滝」。落差10メートルと小ぶりですが、滝壺もしっかりあって、滝を流れ落ちる水流からはひんやりとした冷気も感じられます。

滝めぐりも楽しもう!一の滝から錦流の滝へ

写真:乾口 達司

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「一の滝」の上には「二の滝」、その上には「三の滝」があり、ご覧のように、季節によっては3つの滝を一度に見渡すことも出来ます。

滝めぐりも楽しもう!一の滝から錦流の滝へ

写真:乾口 達司

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三の滝からさらに上流へと進むと、やがてご覧のような滝と出くわします。「錦流の滝」です。落差 7.8メートルの滝で、広い滝壺を有しています。とりわけ、錦流の滝とセットでご覧いただきたいのが、その横の断層。そのスケールの大きさには圧倒されますよ。

<大威徳寺の基本情報>
住所:大阪府岸和田市大沢町1178-1
電話番号:072-479-0035
アクセス:南海本線岸和田駅よりバスで約50分

参拝の後は温泉でゆっくりしよう!牛滝温泉『いよやかの郷』

参拝の後は温泉でゆっくりしよう!牛滝温泉『いよやかの郷』

写真:乾口 達司

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大威徳寺の参拝が済めば、寺から山を下ること数分のところにある牛滝温泉『いよやかの郷』を訪れましょう。

『いよやかの郷』は平成11年にオープンした保養施設。「牛滝温泉」の名前のとおり、お風呂のお湯は温泉となっており、それを目当てにして『いよやかの郷』を訪れる人もたくさんいます。浴室にはジャグジーや露天風呂、サウナも備わっており、ゆっくり入浴することが出来ます。

泉質はナトリウム塩化物炭酸水素泉。やや白濁し、ぬるっとした触感に特徴があります。牛滝温泉は和泉層群と呼ばれる地層を深くまで掘り下げて汲み上げたもので、いまから7、8千万年前の白亜紀の地層から湧いています。白亜紀の地層から汲み上げた温泉という事実に驚く方も多いのではないでしょうか。

参拝の後は温泉でゆっくりしよう!牛滝温泉『いよやかの郷』

写真:乾口 達司

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『いよやかの郷』にはレストランもあるため、入浴後はレストランで食事をとることも出来ます。写真は人気の高い「いよやか膳」。他にも地元の食材を使ったメニューが用意されています。もちろん、お風呂上がりにビールを飲むのも良いですね。

参拝の後は温泉でゆっくりしよう!牛滝温泉『いよやかの郷』

写真:乾口 達司

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こちらは物産コーナーの一角。地元・泉州の特産品なども多数販売されており、旅の良い記念となることでしょう。特にシブ柿の葉でくるんだ柿の葉寿司などは珍しい逸品です。

<牛滝温泉『いよやかの郷』の基本情報>
住所:大阪府岸和田市大沢町1156
電話番号:072-479-2641
アクセス:南海本線岸和田駅・JR久米田駅などより無料送迎バスあり

おわりに

大威徳寺と牛滝温泉、いかがでしたか?『いよやかの郷』までは、近隣の駅から無料の送迎バスも出ているため、アクセスも快適です。大阪府南部の古刹・大威徳寺に参拝し、滝めぐりを楽しんだ後は牛滝温泉で体を休め、充実した一日をご堪能下さい。

2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/12/31 訪問

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