ローマ「ボルゲーゼ美術館」には有名作品がずらり!森の中のかわいい美術館

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ローマ「ボルゲーゼ美術館」には有名作品がずらり!森の中のかわいい美術館

ローマ「ボルゲーゼ美術館」には有名作品がずらり!森の中のかわいい美術館

更新日:2018/07/25 11:15

阿部 美寿穂のプロフィール写真 阿部 美寿穂 グリーンアドバイザー、イタリア政府公認ツアーコンダクター、イタリア政府公認観光通訳

イタリア・ローマには数多くの美術館、ギャラリーがありますが、今回はプライベートコレクションの女王と呼ばれ、国内外に広くその名を轟かせている「ボルゲーゼ美術館」についてご紹介します。この美術館は完全予約制であることから、アクセスしづらいと思われている一面もある様ですが、事前に準備をして出発すれば、ローマ滞在中に訪問も可能です。それでは一度は訪れてみたいボルゲーゼの森の美術館について見ていきましょう!

森の中にあるかわいい美術館へのアクセス方法

森の中にあるかわいい美術館へのアクセス方法

写真:阿部 美寿穂

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今回ご紹介する「ボルゲーゼ美術館(Galleria Borghese)」は、広大な敷地を持つ、ボルゲーゼ公園(ヴィッラ・ボルゲーゼ Villa Borghese)の森の中にある美術館です。
ローマのピンチャーナ地区にあるボルゲーゼ公園は、中心部で3番目に大きな敷地面積を持つ市民公園で、80ヘクタール(東京ドーム17個分)の広大な公園の中には木々が生い茂り、どちらかと言うと森に近いイメージです。園内に動物園“ビオパルコ”や、他の幾つかの小さな美術館、シアターなどの文化施設が点在しており、ローマでは、年間を通じて市民や観光客に最も愛されている公園の一つです。

ボルゲーゼ美術館は、ボルゲーゼ公園の東側に位置しています。美術館に行くには、地下鉄A線バルベリーニ駅で下車し、ヴェネト通りを歩いてボルゲーゼ公園の南側の入口のピンチャーナ門まで行きます。そこから園内に入り、美術館の正面までのびている一本道(写真の美術館の建物正面へと繋がる道)でアクセスする方法が一番分かりやすいでしょう。

名作が揃うイタリアでも有数の美術館

名作が揃うイタリアでも有数の美術館

写真:阿部 美寿穂

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ボルゲーゼ美術館は、シエナ出身の貴族、ボルゲーゼ家のシピオーネ枢機卿のプライベートな美術品のコレクションから始まり、1903年に国営の美術館としてオープンしました。ボルゲーゼ枢機卿は、日本から仙台藩の武将だった支倉常長と慶長遣欧使節団(日本初の公式使節団の欧州訪問)が訪問した際に謁見した、時のローマ法王パオロ5世の甥です。

現在のところ、美術館で見学が出来るのは建物の1階と2階部分となっています。外から見ると、建物自体はそう大きくはない為、見学出来る面積は広くはないと思いがちですが、内部は傑作揃いであり、美術品の一つ一つのクオリティーが非常に高い為、与えられた2時間の予約時間では足りなくなることもしばしばあります。

美術館を訪問する前に、事前にガイドブック等で、見逃してはならない作品をチェックしておくことを強くおすすめします。建物を入ると左側に、絵画館のガイドブックやお土産などを売るブックショップがありますので、見学前にこちらでも購入することが出来ます。

それでは少し、絵画館での目玉作品をご紹介しましょう。

こちらは1階の“皇帝のギャラリー”の部屋です。
このお部屋の中央部に置かれているのは、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニによるプロセルピナの略奪(Ratto di Proserpina)です。近くで撮影した次のお写真をご覧下さい。

名作が揃うイタリアでも有数の美術館

写真:阿部 美寿穂

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ベルニーニによるプロセルピナの略奪です。
1598年イタリア生まれのベルニーニは、ローマで50年以上に亘り、建築や彫刻作品など、様々な分野で数多くの傑作を残しました。
プロセルピナに恋をしてしまった冥界の王プルートが、彼女を力づくでさらっていくところですが、プルートは口元に微笑みを浮かべています。しなやかでダイナミックな動きが大理石で彫られたものとは思えない、ベルニーニがまだ22〜24歳頃の作品です。

ベルニーニはローマの“バロック美術”を代表するアーチストの一人です。16世紀の終わりから17世紀の初めにかけて、ローマでは、ベルニーニやボロミーニなど、バロック美術を代表する芸術家達が大活躍しました。このことから、“ローマがバロックの舞台(バロックの都)”と呼ばれるようになりました。

今日でも、街中の噴水やモニュメント、教会などの建築物にその素晴らしい作品を見ることが出来ます。一言で言うと、ダイナミックな動きや強烈なコントラスト、装飾の過多さなどが見られるのがバロック美術の特徴です。人によって好みははっきり分かれる美術様式と言えますが、視覚的に劇的な効果が狙える表現方法でもあります。

名作が揃うイタリアでも有数の美術館

写真:阿部 美寿穂

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柔らかそうな太ももに食い込む指先が、大理石であると言うことを忘れさせてくれます。

カラヴァッジョなどの有名な画家の作品がずらり!

カラヴァッジョなどの有名な画家の作品がずらり!

写真:阿部 美寿穂

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こちらは美術館1階のカラヴァッジョの作品が多く揃うお部屋です。
写真中に、「馬丁の聖母」(1605〜1606年)や「ゴリアテの頭を持つダヴィデ」(1609〜1610年)、「バッカスに扮した自画像」(1593年)などの絵画が見えますが、ボルゲーゼ美術館にある20の展示室のうちで、最も多くの人が集まる部屋の一つでもあります。

なお、ボルゲーゼ美術館では写真撮影が許可されていますが、フラッシュの使用は禁止です。こちらの美術館でも、展示物の近くに寄り過ぎると、大きな音でアラームが鳴りますのでお気を付け下さい。

カラヴァッジョなどの有名な画家の作品がずらり!

写真:阿部 美寿穂

カラヴァッジョの「ゴリアテの頭を持つダヴィデ」(1609〜1610年)。

美術館の予約の方法について

美術館の予約の方法について

写真:阿部 美寿穂

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それでは、ボルゲーゼ美術館の予約方法についてです。
この美術館は2時間ごとに入場者が総入れ替えとなる完全予約制で運営されています。予約の電話をする前に、予め、訪問したい日と時間帯(9・11・13・15・17時)の候補を幾つか考えておきます。また、ボルゲーゼ美術館は大変人気がある為、2〜4ヶ月先まで予約が入っていることも多いですが、筆者は、突然大枠のキャンセルが発生して、直前でもあっさり予約出来た経験があります。ですので、日にちが近くても、念の為に聞いてみることをおすすめします。

予約方法:
* 電話受付の方は外国人の対応に慣れています。片言でも、英語で日時、人数、名前、連絡先(電話番号)等を言うことが出来れば問題はありません。

1. 紙とペンを用意する。
2. 予約センター (イタリア国番号+39) 06-32810 に電話をする。受付時間は月〜金曜日は9〜18時、土曜日は9〜13時。
3. 自動アナウンスに従い、希望の言語を選ぶ。
4. 相手が電話に出たら、ご希望の入場時間と入場人数を伝える。
5. ご希望の時間帯に空きがあり、予約が可能な様なら、数桁ある予約番号を伝えられる。この番号をメモしておき、入場する日の当日に切符売り場で番号を伝え、料金を支払えばOK。

予約当日は、予約者は手荷物をロッカーに預けた順に入場する方式です。手荷物預かり所はいつもかなり混雑していますので、少なくとも予約時間の20〜30分前には到着されることをおすすめします。手荷物を預けたら、建物右奥にある入場者用の入口の前で列を作り、お待ち下さい。

また、良くあるご質問に、「毎月第一日曜日の入場無料日(*こちらについては下部を参照)でも事前予約はする必要があるでしょうか?」というものがありますが、答えは「はい」です。この美術館は全ての日で予約がないと入場することは出来ません。

イタリアの毎月第一日曜日の入場無料日について:
イタリアでは、2014年7月1日より、 "文化遺産はみんなで享受しよう!" をモットーに、文化財・文化活動と観光省により法令が改正されました。よって、毎月第一日曜日は国営の美術館、ギャラリー、博物館、遺跡、遺跡公園などの入場が無料となっています。
法令改正に併せて、毎月、夜間開放日(深夜営業)などを設け始めた施設も多く、最近では観光客にとってもメリットが増えて、よりイタリア旅行を楽しめる様になりました。

美術館の予約の方法について

写真:阿部 美寿穂

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フレスコ画が素晴らしい1階の大広間(Salone di Mariano Rossi)。

美術館の予約の方法について

写真:阿部 美寿穂

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ベルニーニの「アポロとダフネ」(1622〜1625年)。

美術鑑賞には外せないスポット

緑溢れるボルゲーゼ公園の中にあるボルゲーゼ美術館の見どころやアクセス方法についてお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。最後に一つだけ。美術館が素晴らしいのは、コレクションだけではありません!フラミニオ・ポンツィオやヨハン・ファン・サンテンが担当した建物(カジーノ・ノービレ)も大変華麗なものとなっていますので、是非足を止めてご鑑賞下さい。

<基本情報>
住所:Piazzale Scipione Borghese, 5 Roma
電話番号:+39-06-8413979
アクセス:地下鉄A線バルベリーニ駅から公園南側の入口のピンチャーナ門まで徒歩10分。または地下鉄A線フラミニオ駅前“神殿入口”から入場。
オープン時間:9〜19時(最終入場回は17時)

2018年2月10日現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。

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