サンゴ製の古民家に感動!台湾澎湖の伝統集落「アーカン」

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サンゴ製の古民家に感動!台湾澎湖の伝統集落「アーカン」

サンゴ製の古民家に感動!台湾澎湖の伝統集落「アーカン」

更新日:2018/02/02 15:52

宮坂 大智のプロフィール写真 宮坂 大智 村おこしNPO法人ECOFF代表理事、日本島嶼学会会員、国際島嶼学会会員、東京農業大学探検部OB

台北から飛行機に搭乗して約50分。台湾の西側の海に散らばっている離島は、台湾が誇るリゾート地「澎湖(ポンフー)」です。

離島ということもあり、澎湖には独自の自然や文化がたくさん残っています。その中でも特に観光客に人気があるのが、サンゴ石でできた町並みを散策できる集落「アーカン」。今回は、まるでタイムスリップしたかのような非日常感を味わえるこの村をご紹介します。

ここにしかない! サンゴで作られた伝統的な古民家がたくさん

ここにしかない! サンゴで作られた伝統的な古民家がたくさん

写真:宮坂 大智

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今回ご紹介するサンゴ石の町並みがある村「アーカン(アーの字は数字の[二]で、カンの字は[山冠]の下に[土偏]と[欠])」があるのは、澎湖本島から3つの橋を越えてたどり着く西嶼(シーユー)という島です。

「アーカン」に到着してすぐに目に飛び込んでくるのは、赤い瓦屋根に白い壁と黒い基礎が映えた古民家が整然と並ぶ家並み。一見すると特別な物には見えないかもしれませんが、なんとこれらの家はサンゴ石と玄武岩で作られているんです。

リゾート地として有名な澎湖ですが、観光シーズンは実は夏の間だけ。冬になると毎日小型台風並みの風が吹くうえ、その風が塩分を含んでいるため植物がほとんど育たない環境なのです。当然、建築材にできるような木は育ちませんでしたが、海にはサンゴ礁が広がり、陸には頑丈な玄武岩がたくさんありました。そこで昔の人はサンゴ石や、玄武岩を用いて家を建てるようになったのです。

<アクセス情報>
馬公市内から県道203号線を西嶼方面へ進み、跨海大橋を超えて車で10分ほど進むと標識があるので、そこを左に左折。

外観だけでなく、内装もノスタルジック

外観だけでなく、内装もノスタルジック

写真:宮坂 大智

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民家の造り自体は3つの家をコの字型に組み合わせた「三合院」という伝統的なものですが、アーカンのようにサンゴ石と玄武岩で作られた民家があるのは澎湖だけです。もちろん、澎湖の他の場所でも同じような古民家を見かけることはできますが、アーカンのようにほぼ完全な状態で古民家群が保存されている村は他にはありません。

サンゴ石と玄武岩で造られた家の路地に入り込むと、まるで昔の台湾に来たような気分を味わえます。特に人一人がやっと通れるような狭さの路地裏は絶好の写真スポットですので、表通りだけでなくそんな小さな道にもぜひ注目して歩いて欲しいです。

外観だけでなく、内装もノスタルジック

写真:宮坂 大智

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アーカンは人口が100人にも満たない小さな村ですが、村の中にはカフェやお土産屋さんがたくさん有ります。それらのお店のほとんどが古民家を活用しているので、外観だけでなく内側もじっくりと鑑賞することができます。

古民家の門をくぐって最初に現れるのは可愛らしい中庭。これが三合院の最大の特徴で、この中庭があるおかげで風の強い冬も快適に過ごすことができるようになっています。そして正面にあるのが母屋で、右側はキッチンとお風呂、左側は子どもの居住スペースになっています。

続いて、母屋に入るとまず涼しさにびっくりするはずです。それもそのはずで、サンゴ石は通気性が良いため夏でも涼しく快適に過ごせるようになっているのです。また、家が南向きに建てられているのも快適さを向上させる一因になっています。澎湖では夏は南から風が吹き、冬には北東の季節風が吹きます。そこで南向きに家を建てることで、夏は南風を取り入れ、冬は北東からの風を遮る構造になっているのです。

そして現代でも通じるオシャレなデザインも見逃せません。サンゴ石と玄武岩の他、レンガやタイル、木を組み合わせた内装はどこか懐かしい雰囲気を醸し出しながらも居心地の良いカフェにいるような気分にさせてくれます。

まるで一般的な民家のような門構えなので、ちょっと入るのに戸惑ってしまうかもしれませんが、家によって造りが全く異なっているので、じっくり観察するとそれぞれの家主のこだわりが見えてとても面白いですよ。ぜひ、色々なお店にお邪魔してみてください。

外観だけでなく、内装もノスタルジック

写真:宮坂 大智

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そんな古民家のなかでも見逃せないのが1910年に建てられたアーカンの創始者の豪邸です。お土産屋さんが並ぶ通りから海側に少しだけ離れたところにある「陳家古厝(チェンジャーグーツオ)」は、アーカンでもっとも立派な古民家ということもあり、他の民家とは異なる特徴がたくさんあります。

もっとも分かりやすいのは、伝統的な三合院ではなくヨーロッパ風のデザインであるということと、綺麗にブロック状に切り出された玄武岩で建てられているということです。実はこれこそが富の象徴。玄武岩はサンゴ石より高価な建築材料だったので、当時の陳家古厝の家主がいかに立派な方だったのかが分かります。

<基本情報>
住所:澎湖縣西嶼郷アーカン村6號
電話番号:06-998-1952
アクセス:アーカン村に入って徒歩1分

澎湖ならではの味と香りも楽しめる

澎湖ならではの味と香りも楽しめる

写真:宮坂 大智

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次に、アーカンにやって来たら絶対に行きたいオススメのお店を3つご紹介します。1つ目は杏仁豆腐好きなら絶対に外せない「杏仁茶」のお店「アーカン杏仁茶」。杏仁茶とは、その名の通り杏仁(=アーモンド)を使った台湾では定番のお茶ですが、日本人にとってはお茶というよりは杏仁豆腐の飲み物版と説明した方がイメージしやすいはず。

アーカンにはこの杏仁茶がとっても美味しいお店があります。同じような味を自宅でも楽しもうと思って杏仁茶の粉を買って帰っても、このお店のように濃厚なのに飲みやすい味を再現することはなかなかできないので、ぜひアーカンで味わってみてください。

<基本情報>
住所:澎湖縣西嶼郷アーカン村20號
電話番号:06-998-3891
アクセス:アーカン村に入って徒歩1分

澎湖ならではの味と香りも楽しめる

写真:宮坂 大智

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もう一つのお店は、澎湖のハーブを使って作られる天然素材の蚊取り線香のお店「アーカン傳香」です。化学物質が使われていないのでお子様やペットのいるご家庭でも安心して使える上、お香立ても台湾の伝統的な船のデザインになっててとても可愛らしいです。天気のいい日にはできたての蚊取り線香とお香立てを乾かしている光景を見ることができますよ。ただし、夏の間しか営業していないので、9月から3月に訪れる際はご注意ください。

<基本情報>
住所:澎湖縣西嶼郷アーカン村14號
電話番号:0975-010-698
アクセス:アーカン村の南側入り口から入ってすぐ

澎湖ならではの味と香りも楽しめる

写真:宮坂 大智

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最後にご紹介するのは、台湾の定番スイーツ「豆花(ドウホワー)」屋さんの「二馬豆花」。豆花とは、豆腐に甘い蜜をかけたようなデザートです。オススメはかぼちゃ味。他のお店ではなかなかお目にかかれませんし、色合いもとても良いですよ。ちなみになぜこのお店にかぼちゃ味があるかというと、かぼちゃが澎湖の名産品の一つだから。アーカンの集落の中にも大きなかぼちゃのオブジェがいくつもあるんですよ。

豆花も美味しいですが、もう一つ注目したいのが丸いサンゴ石だけで作られた立派な古民家です。普通の古民家はバラバラの形のサンゴ石で家を建てるのですが、このお店の表に限っては丸いサンゴ石だけで作られています。こんなに整然とした古民家は澎湖中を探してもここでしか見ることができません。実は豆花屋さんのご主人がもともと大工さんだったため、少しずつ丸いサンゴ石を集めては自分で壁を作り直しているのです。

<基本情報>
住所:澎湖縣西嶼郷アーカン村38號
電話番号:0912-779-534
アクセス:アーカン村に入って徒歩1分

昔ながらの本当の澎湖の風景は一見の価値あり

いかがでしたでしょうか? アーカンは澎湖屈指の観光地ということもあり、語りきれないほどたくさんの見所があります。そして何より、この村の本当の美しさは現地に行ってみないと分かりません。澎湖は台北からわずか50分のフライトで到着する身近な観光地です。次回、台湾を訪れる際にはぜひ澎湖にも足を延ばしてみてはいかがでしょうか?

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/01/09 訪問

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