写真:沢原 馨
地図を見る横須賀市の中心市街の西方、田浦地区に「三浦半島で唯一の梅林」と謳われる梅の名所があるのをご存知でしょうか。「田浦梅の里」の名で知られ、約2000本の梅が植えられているのです。尾根筋を辿る園路沿いから丘の斜面まで、丘を覆い尽くすほどに梅が咲き誇る景観は素晴らしいものです。文字通りの「観梅の名所」です。
写真:沢原 馨
地図を見る「田浦梅の里」は、何と言っても海を見下ろす丘の上という立地が魅力。三浦丘陵群から海岸部へと延びる尾根の上に設けられていて、眼下に横須賀港から東京湾を一望、絶景の広がる梅林なのです。開放感も抜群で、爽快な気分で観梅が楽しめます。咲き誇る梅越しに東京湾を望む景観、楽しんでくださいね。
写真:沢原 馨
地図を見るこの梅林、そもそもは昭和9年(1934年)に当時の皇太子殿下(現在の上皇陛下)のご生誕を記念して、地元有志によって田浦の山林に700本の梅が植えられ、「田浦梅林」と名付けられたのが始まりだとか。1970年代になって、梅林周辺の山林が所有者から寄付されたのを機に、さらに梅を増やし、一帯を緑地として整備、「田浦梅の里」と名付けられて現在の形になったのです。
「田浦梅の里」の北端部(入口側)には大六天神社が祀られているのですが、その横手に「田浦梅林発祥之地」碑が建てられていて、「田浦梅林」の由来を簡単に説明したパネルも設置されています。訪れたときには天神社にお参りし、「田浦梅林」の由来にも眼を通しておきたいものです。
写真:沢原 馨
地図を見る「田浦梅の里」は尾根の上の立地なので、南北に細長く延びています。北から南へ(すなわち尾根の奥へ)辿るに従って徐々に高所となり、視界が開けていきます。梅林の中を抜けて歩きながら、ときどき振り返ってみましょう。進んでゆくにつれて眺望が開けていきます。楽しいですよ。
写真:沢原 馨
地図を見る「田浦梅の里」の最も奥まったところには広場が設けられ、さらに展望塔も設置されています。展望塔からの眺望はまさに絶景! 眼下に尾根の上の広場を見下ろし、周囲には視界が開けて目の前に東京湾が広がっています。ぜひこの展望塔に上って、雄大な眺めを楽しみましょう。
写真:沢原 馨
地図を見る展望塔からの眺めを楽しんでいると、時の経つのを忘れてしまいます。東の方角、東京湾の向こうに見える対岸はもちろん房総半島、富津市辺りでしょうか。北に眼を凝らせば横浜のランドマークタワーやベイブリッジの姿を見つけることもできます。素晴らしい眺望です。この眺望を楽しむことを目的に「田浦梅の里」を訪れても後悔しないと言っていいでしょう。
写真:沢原 馨
地図を見る「田浦梅の里」の北側の丘裾を京急本線が通っています。あの、赤い電車ですね。その姿は大六天神社脇からも見ることができて、梅の花と赤い電車のコラボを楽しむこともできます。鉄道写真趣味の方なら写真を撮ってみたいのでは?
写真:沢原 馨
地図を見る京急の電車と梅の花との競演は、「田浦梅の里」北側の田浦の町からも見ることができます。町の方からなら、丘の斜面に咲き誇る梅を背景に京急線の電車が走る姿を見ることができて、なかなか“絵になる”風景ですよ。これも鉄道好きの方々にはお勧めです。
写真:沢原 馨
地図を見る「田浦梅の里」の南へ奥まったところの広場には、フィールドアスレチック風の複合遊具をいくつか設けた一角がありますから、お子さん連れで出かけても大丈夫! 観梅を楽しんだら、大人は爽快な眺めでリフレッシュ、子どもたちはアスレチックで思う存分遊びましょう。お弁当を持って早春のピクニック感覚で訪れるにも最適なところなのですよ。
写真:沢原 馨
地図を見る「田浦梅の里」の梅の見頃は、例年、2月中旬から3月上旬にかけて。見頃の時期には「梅林まつり」も開催されて賑わいます。そろそろ春の気配を感じる頃、家族や友だち同士で「田浦梅の里」を訪ねてみてはいかがですか。近くに飲食店はほとんどありませんので、お弁当持参がお勧めです。素敵な早春の休日を過ごすことができますよ。
住所:神奈川県横須賀市田浦泉町〜田浦大作町
電話番号:046-861-5945(管理事務所)
アクセス:JR横須賀線田浦駅から徒歩約20分、駐車場無し
2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/7更新)
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