写真:Hiroko Oji
地図を見るフランクフルトからルクセンブルグへ向かう列車は、ライン川に続いてモーゼル河畔の素晴らしい風景を楽しめる路線。葡萄畑が広がり、ゆったりと流れる川沿いの長閑な風景の中に、数々の素敵な町や村が点在しています。ベルンカステル・クースはその中心地的存在。この辺りで生産されるモーゼル・ワインは評判のワインで、世界各国へ輸出されるほどです。
モーゼル川を挟んで西にあるクースと、東側のベルンカステルという二つの地区を総称してベルンカステル・クースと呼ばれています。どちらも葡萄畑が広がる丘を背景に、木組み建築や伝統的な建物の素晴らしい町並みが広がります。
写真:Hiroko Oji
地図を見る特にベルンカステルには、石畳の情緒ある路地が縦横に延び、その両側に木枠組みが素敵にデザインされた家屋が建ち並びます。
中でも、マルクト広場を取り囲むのは、豪華な木組み建築ばかり!それぞれが個性あふれる美しいデザインで、どれを見てもため息が出るほど。これに加えて、1608年建築のルネッサンス様式の市庁舎。少し傾斜のある広場の片隅には、1606年の美しい聖ミヒャエルの噴水があり、歴史的な一角になっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る町外れへの山道を15分ほど登って行くと、丘の上に聳えるランツフート城にも行くことができます。このお城が、後に述べる伝説の主人公が滞在していたというお城です。町中から見上げるお城の眺めもいいのですが、このお城の展望台や塔、併設のレストランから見渡すモーゼル流域の風景は格別です。
写真:Hiroko Oji
地図を見るこのベルンカステル・クースを満喫するのにちょうど良いホテル・レストランがあります。その名も「ドクター ヴァインシュトューベン」!1668年創業という歴史あるホテルです。石畳の路地を進めば、すぐに情緒ある広場や通りに繋がり、町並み散策にもとても便利な立地です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る「ドクター ヴァインシュトューベン」は、川沿いの観光案内所脇の路地を入って行った所にあり、この写真の看板が目印です。
この名前の由来は次のような伝説があるからです。時は14世紀のこと。トリアー選帝侯・大司教ボーエムント2世が、ベルンカステル・クースのランツフート城に滞在中、深刻な病気に罹ってしまいました。どんな薬も効かず、手の施しようがないとされたのですが、この町のワイン醸造農家が謁見を許され、病気快癒を願って、小さいながらも自慢の葡萄畑で育てたブドウで作った、樽入りのワインを献上したそうです。そのワインを飲んだ数日後、彼の病状が回復し、「これぞ本物のドクトールじゃ!」と感心したというのです。それ以来、この葡萄畑は「ドクトール」と呼ばれるようになったとのこと。現在、町を取り囲む丘に広がっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るレストランの奥には石畳で覆われた小さな中庭があり、宿泊棟が続きます。この建物も木組みで構成され、上階からはランツフート城の姿を仰ぎ見れます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る三つ星ホテルの「ドクターヴァインシュトューベン」には28室の客室が用意されています。通りからは一棟分奥まったところにあるので、とても静かな滞在ができます。
程よい硬さの寝心地よいベッドが置かれ、一人旅でもダブルベッドのお部屋で、明るい照明にゆとりあるスペース。デスクセットも使いやすく、机上とベッドサイドにコンセントがあるので、充電もバッチリ!薄型のテレビ、電話、棚の多いクローゼットなども設置されていて、不自由ない滞在が楽しめます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るバスルームは、シャワーオンリーで、バスタブはありませんが、湯温や水圧もよく、使い勝手の良いものです。バスアメニティ、ドライヤー、ボックス入りのティッシュ、タオルヒーターなども用意されていて、気持ちよく利用できます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る朝食に利用されるレストランは、木彫り彫刻のある柱や梁はじめ、壁に飾られた桶・樽・紋章・装飾など、伝統を伝えるものばかりで興味惹かれる内装。もちろん、ランチやディナータイムには、宿泊者以外にも開放されており、人気のあるレストランです。階段を上がった2階もレストランになっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る壁の片隅には、伝説を表した、彩色レリーフが架かっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るレストランの横、宿泊棟への入り口にもなっている所の地下には、ワインセラーがあります。
伝統的な丸天井のセラーのゆったりした雰囲気の中で、魅力的な音楽と美味しいワインが楽しめ、リラックスできます。ただし、こちらは、金曜日と土曜日の午後8時〜午前2時のみ。また、冬期は3月25日まで閉鎖されていますので、ご注意ください。
写真:Hiroko Oji
地図を見る朝食は、7:30〜10:00。ビュッフェ形式で用意されており、素敵な民族衣装に身を包んだスタッフがお世話してくれます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る冷たいメニューには、数種類のハムやチーズ、キュウリやトマトにピクルス、ヨーグルト、ドライフルーツやナッツ類、シリアル類数種、カップ入りのヨーグルトも数種あります。カットフルーツの他に丸ごとのフルーツも。もちろんジュースやホットドリンクがあります。
写真:Hiroko Oji
地図を見る温かいメニューは、スクランブルエッグにベーコンと焼きソーセージ、ゆで卵など、結構満足できる内容です。
朝食をとっている時間がないという早朝出発の場合には、前日に伝えておけば、少し早めに用意してくれます。しかし、それでも間に合わなければ、前日の夜に朝食セットを作ってお部屋まで届けておいてくれるサービスもありますので、レセプションとコンタクトを取ってくださいね。
ベルンカステル・クースへは、ライン川とモーゼル川が合流するコブレンツからでも、列車とバスを乗り継ぐ必要はありますが、素晴らしい風景を楽しみながらの移動となります。この中心地にあるホテル「ドクター ヴァインシュトューベン」に滞在して、素晴らしい木組み家屋が建ち並ぶ町並みと、長閑な葡萄畑が広がる風景をたっぷり楽しんでくださいね。レストランでは、美味しいお料理にモーゼルワインが舌を堪能させてくれます。
2018年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/19更新)
- 広告 -