写真:泉 よしか
地図を見る古民家という響きにはどこかノスタルジーを感じませんか?昨今は貸別荘として泊まれる古民家も増えてきましたが、その中でも今回オススメするのは雪深い米どころ、新潟県十日町市の「貸民家みらい」です。
ここは「(有)ワカイ測量」という測量会社を営む若井明夫さんが、「田舎の古い民家、一軒貸します」と始めたガチな貸古民家。現在、1号館、2号館(写真)、3号館、5号館と4棟が稼働しており、それぞれ十日町市の旧松代町エリアに点在しています。
特に1号館はなんと若井さんの生家。他の館にも共通することですが、昭和初期にタイムスリップして、昨日まで誰かが住んでいたような生活感が不思議な魅力になっています。
写真:泉 よしか
地図を見るまるまる一棟貸しなので、プライバシーも守れます。それどころか北越急行ほくほく線のまつだい駅から近く比較的町中にある3号館を除き、子どもが大声を出して走り回っても、夜中まで飲んで騒いでも、誰にも迷惑を掛けずにすむ環境が素晴らしい!
田舎のおばあちゃんちに来た感じ、田舎生活を始めた感じがたっぷり味わえます。
動画:泉 よしか
地図を見るそしてとにかく広い!部屋がいっぱいある!比較的こぢんまりとした5号館で1階に17畳と9畳、2階に4畳。20人まで泊まれる1号館や2号館なら7室、8室当たり前。1家族で泊まったら部屋が余りまくり。3〜4家族でも余裕です。
2号館を探検して、広さと部屋数さらに雰囲気や眺めなどを1分ほどの動画にまとめましたので、ぜひご覧ください。「えっ、こんなに広いの」と、きっと驚くはず!
写真:泉 よしか
地図を見る貸民家みらいの4棟は全て囲炉裏があります。もちろん飾りではなく自由に使えます。この他に、箪笥、竈、薬缶など棟によって設置されている家具・備品は異なりますが、各地の民俗資料館に大事に飾られているような古いものが普通に現役で、使えるようにポンとその辺に置いてあったりするところが驚きです。
一方で、シャワートイレ、暖房器具などはきちんと新しいものが備えてあり、この辺りも安心して利用できるポイント。
写真:泉 よしか
地図を見るさっそく囲炉裏で魚を焼いてみましょう!炭火で焼くと家庭のガスや電磁調理器で焼いたものとは味が違う!?
それに囲炉裏を囲んで飲んだり食べたりしていると、いつもより話が弾みます。ちょっと服が煙くさくなるかもしれませんので、古民家ではじゃぶじゃぶ洗える服装が適しています。キャンプ場と比較するなら、屋根や暖房があるところがイージーモードで雨や冬でもご安心。
なお、「貸民家みらい」の食事は自炊が基本。台所には各種調理器具もお皿類も揃っていますので、食材は持参するか来る途中に購入してきましょう。一応2名以上宿泊3日前までならば、食事付きプランの利用も可能なので必要な方はお問い合わせください。
写真:泉 よしか
地図を見る1号館なら今時は見ないようなこんな竈でご飯を炊くことも可能!あっ、安心してください。普通の炊飯器もちゃんとありますので、手軽に炊きたければそちらをどうぞ。
写真:泉 よしか
地図を見る貸民家みらいの周辺は山です。が、しかし大自然の山というよりも、人の手の入った里山、いわゆる日本の原風景と呼ばれるような景色。
写真:泉 よしか
地図を見る里山の景色を楽しむなら、1号館の露天風呂が最高です。露天風呂があるのは残念ながら1号館のみですが。
写真:泉 よしか
地図を見る露天風呂は1号館の玄関を出てすぐのところに別棟で建っています。桧の大きな樽風呂で、とても眺めが良いのです。そして他にお客さんはいませんから、どんなにはしゃいでもお湯を掛け合ってもOK。
しかしお湯を沸かすためには薪をくべなければなりません。この辺もガチですね。
写真:泉 よしか
地図を見る「貸民家みらい」に泊まったら、お土産には「どぶろく田楽」「甘酒」「みらい納豆」がオススメです。全部無添加で手作り。甘酒には白米を原料とするものと、玄米を原料とするものの2種類があります(写真は白米甘酒)。
自家栽培米を使ったどぶろくはとにかく濃厚、酒好きの方はぜひ一度お試しあれ。実は貸民家みらいを運営する若井さんは、国が定めた構造改革特別区域法を活用し、どぶろくの製造を始めた国内第1号の免許取得者。
また、噛むほどに味わい深いみらい納豆も、近隣の旅館のこだわり朝食に供され好評を博している一品。とても大粒なので、スーパーの小粒納豆を見慣れている人にはびっくりされるかも!
これらみらいで自家生産・加工・販売している食品は、貸民家の受付を行う(有)ワカイ測量で購入することができますが、数に限りがあるため事前に電話で問い合わせておくことをお勧めします。
写真:泉 よしか
地図を見る貸民家みらいは大勢でわいわい泊まるのも楽しいのですが、一家族で泊まってもそれほど割高ではありません。
広すぎる古民家の中を自在に走り回り、囲炉裏を燻し、家の周りの自然を楽しむ。夏は虫の声と草いきれ、冬は積もる雪と雪だるまにかまくら作り。ここは家族で田舎生活を体験するにはもってこいの環境です。
貸民家みらいでは、山菜採り、田植えなどの体験が可能です。また、玄関・土間までですがペットの入館も可能なので一緒に泊まれます。
子連れでの周辺観光なら、「越後松之山森の学校キョロロ」「新潟県立こども自然王国」「まつだいファミリースキー場」などをオススメします。
冬の注意点を一つだけ付け足しておきます。寝る前に湯たんぽで布団の足下を温めておくことを推奨。快適にぐっすり眠れることでしょう。ぜひあなたも貸民家みらいでガチな田舎生活を体験してみてください。
2018年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
泉 よしか
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