王宮礼拝堂で聴く「天使の歌声」ウィーン少年合唱団

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王宮礼拝堂で聴く「天使の歌声」ウィーン少年合唱団

王宮礼拝堂で聴く「天使の歌声」ウィーン少年合唱団

更新日:2018/02/08 13:34

ゐさ よりこのプロフィール写真 ゐさ よりこ ライター、舞台芸術愛好家

ウィーンの象徴、ウィーンの音楽大使として、世界中の人の心にその美しい歌声を響かせる「天使の歌声」ことウィーン少年合唱団。普段は、ウィーン歴史地区にある王宮礼拝堂の少年聖歌隊として、日曜礼拝の場で歌っています。この礼拝(ミサ)には、観光客も参加できます。ミサに参加して、本物の「天使の歌声」を聴いてみましょう。

王宮礼拝堂が奏でるウィーンの無形文化遺産

王宮礼拝堂が奏でるウィーンの無形文化遺産

写真:ゐさ よりこ

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音楽の都・ウィーンの象徴、音楽大使として、世界各地でその清らかな歌声を響かせる、ウィーン少年合唱団。ウィーンと聞いて何を思い浮かべる?と聞かれると、多くの人がこの名を挙げるのではないでしょうか。
偉大な指揮者として名を残す巨匠・トスカニーニが「天使の歌声」と評した合唱団。2017年にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。

世界各地で歌う合唱団は、約100名の団員すべてが参加しているのではありません。4グループに分かれたうちの一部が年間9〜11週間の公演ツアーを巡回しています。

「天使」は王宮礼拝堂の楽団員

「天使」は王宮礼拝堂の楽団員

写真:ゐさ よりこ

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では、世界を巡回せずにウィーンに残っているグループは、というと……その団員こそが、合唱団の「使命」とされる任務に従事しています。

ウィーン少年合唱団は、本来はウィーン歴史地区の中心である王宮(Hofburg)の中に造られた王宮礼拝堂(Hofburgkapelle)付の聖歌隊です。
中世の時代に、ときの皇帝により6名の少年を集めて宮廷音楽隊が結成されたときから今に至るまで、ウィーン少年合唱団の「使命」は、ツアーで世界を巡ることではなく、この礼拝堂で行われるミサで歌うことなのです。

王宮礼拝堂は、王宮の奥にあります。茶色のエントランスが目印です。

「天使」は王宮礼拝堂の楽団員

写真:ゐさ よりこ

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ミサは、毎週日曜日の朝9時15分から始まり、おおよそ1時間半くらいで終了します。
席は全席指定。朝8時30分から当日券の販売が開始されますが、並ぶことが多いので、事前に予約しておくのが無難です。

王宮礼拝堂の公式HP(英語を選択できます)で、希望の日時と席を指定して、自宅のプリンターでバーコードの入っている画面(PDFファイルで出てきます)を印刷すれば、それがチケットになります。礼拝堂に来たら、入口で印刷した紙を見せればOK。

教会の内部は、お城の一部だけあって絢爛豪華。階段を上がったり下がったり、曲がったり直進したり、素直な道のりではありませんが、ところどころに案内役の少年が立っているので、迷うことはありません。通路の途中には、礼拝堂で使われていた古楽器が展示されていたり、歴代の司祭の絵があったりと、多くはありませんが歴史資料館のようにもなっています。

「天使」は王宮礼拝堂の楽団員

写真:ゐさ よりこ

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チケットを見せると、当日のプログラムがもらえます。プログラムはすべてドイツ語で書かれています。

席は1階から4階まであり、階層・位置によって料金も変わります。
ミサに参加する人は(純粋に日曜礼拝に参加する信者も勿論いるのですが)少年合唱団の歌が目的なので、席も当然、良い席から埋まっていきます。その「良い席」とは?普通なら「1階の最前列」ですが、このミサに限っては、実はそうでもないのです。

礼拝堂で少年合唱団を聴くコツとお作法

礼拝堂で少年合唱団を聴くコツとお作法

写真:ゐさ よりこ

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礼拝堂は4層構造になっていますが、司祭が祈りを捧げる祭壇は1階にあります。
礼拝の主役は、あくまで司祭(と神様)。ここでは、少年合唱団は脇役に徹します。そのため、合唱団と、合唱に合わせて演奏する楽団(オペラ座付の楽団、つまりウィーンフィルのメンバーが担当します!)は、祭壇から離れた専用席で司祭の祈りに合わせて演奏します。
その専用席は、4階(現地で「3.stock」または「3rd floor」)にあるのです。

合唱団が実際に歌っている姿を見たければ、1階ではなく、4階または3階の最前列に席を取るのが正解(早いうちに埋まってしまいますけどね)。

礼拝堂で少年合唱団を聴くコツとお作法

写真:ゐさ よりこ

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ミサが始まる10分くらい前になると、お馴染みの制服を着た少年たちが席へ入ってきます。ミサが始まるまでは写真撮影も可。海外ツアーで歌うときとは違い、ミサが始まるまではちょっとくだけた表情も見せています。

プログラムと同じく、礼拝もすべてドイツ語で進行します。そのときの内容によって変わりますが、概ね、司祭の祈りの後に信者が起立または着席のままで祈り、その後に聖歌(=ウィーン少年合唱団の歌)が入って、また司祭の祈り……と数回繰り返した後、信者同士で挨拶し、再び司祭の祈りと信者の祈り、聖歌が入って、終了、という流れです。
あくまでもお祈りの場なので、歌い終わって拍手が起こるようなことはありません。静かに聴いていましょう。

ドイツ語が分からないと、司祭が信者に向けて発するメッセージが聞き取れないので、どうすればいいのか困るかもしれませんが、周囲の人の動きを見て、それに合わせていれば困ることなし。
途中に入る「信者同士で挨拶」は、「隣人を愛せよ」という司祭の言葉に従って、自分の周囲にいる人と、笑顔で握手をする時間です。握手が嫌いだからと自分だけ手を引っ込めたり、無表情で手を握ったりすることのないように。にこやかに周囲の人と握手しましょう。

ミサ終了時に、観客へのサービスで、合唱団が1階まで下りて歌います。上階に席が取れなかった人は、このときがシャッターチャンス。

礼拝堂で少年合唱団を聴くコツとお作法

写真:ゐさ よりこ

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終了後は、チケットを見せた入口から出ます。
受付では、合唱団のCDを販売しています。日本では買えないレーベルもあるので、お土産に買ってもいいでしょう。天使の歌声を、帰国してからCDで再現すれば、ウィーンの旅の思い出があの美しい響きとともに蘇りそうです。

500年以上の歴史を持ち、偉大な指揮者をして「天使の歌声」と言わしめた、ウィーンの音楽大使ことウィーン少年合唱団。彼らの永遠の使命は、誕生の地・ウィーンの王宮で祈りの歌を歌うこと。教会は信者以外にも開かれています。
ウィーン観光の折に、澄んだあの声を礼拝堂で聴き、神様のために歌う音楽の都の天使を耳と目で感じてみませんか。

王宮礼拝堂の基本情報

住所:Hofburg-Schweizerhof,1010 Wien
電話番号:+43-1-533-99-27
アクセス:地下鉄U1・2・4カールスプラッツ駅から徒歩3分

2018年2月現在の現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2017/10/15 訪問

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