写真:島塚 渓
地図を見る萩市のランドマーク的な存在として位置づけられるのが、この萩城。関ヶ原の合戦で敗れた西軍の総大将、毛利輝元が新たな拠点として江戸時代のはじめに整備したお城です。以来、幕末に藩庁が山口に移される文久3年(1863年)まで、約250年余りにわたって長州藩の拠点として活用されてきました。
写真:島塚 渓
地図を見る萩城は明治6年に発布された廃城令の影響により、櫓などの建物はすべて取り壊されてしまいました。かつて高さ14.5m、白亜5層の天守閣も、いまは礎石と台座を残すのみとなっています。
残念ながら現在ではもうその姿を見ることはできませんが、石垣や堀の一部は当時のまま残っており、本丸、二の丸、三の丸と壮大なスケールを誇った往時の様子を偲ぶことができます。
写真:島塚 渓
地図を見るまた、萩城は海に突き出た指月山(しづきやま)を利用し築城されているので、三方を海に囲まれた独特な地形の城となっています。そのため、すぐそばに雄大な日本海を望め、開放的な気分に浸れるのも特徴。さらに江戸時代には防御施設としても優れた性能を発揮した、実用的な城郭として機能していたのです。
写真:島塚 渓
地図を見る萩城の前に広がっている情緒豊かな町並みが堀内地区(ほりうちちく)。かつての萩城三の丸のほぼ全域に相当し、藩の諸役所や上級藩士の侍屋敷があった場所です。総延長約3.5kmにわたって、城下町の歴史的な景観がしっかりと残されており、1978年には重要伝統的建造物群保存地区に選定されている折り紙付きの観光スポットです。
写真:島塚 渓
地図を見るこの堀内地区の北東にある「北の総門」は、江戸時代に三の丸と城下を行き来する人が通らなければならない場所でした。移動の制限がかかっていた幕藩体制化では、常に門番が警備しており、人の往来を厳しく監視していたようです。特に夜の交通は制限されていて、特別な通行証を持った者以外は通ることができませんでした。
現在の北の総門は平成16年に復元されたものですが、柱間約6m、高さ7mという壮麗な姿はまさに圧巻!そばの土塁や船着場なども整備され、往時の様子が偲ばれるようになっています。
写真:島塚 渓
地図を見る堀之内地区のさらに外側に広がるのが、武士や町人が住んでいた萩城下町。上品な漆喰の壁が続く町並みのなかに、幕末のヒーローとして有名な高杉晋作や木戸孝允の旧宅が残されています。
写真:島塚 渓
地図を見る現在見学ができる「高杉晋作誕生地」は、のちに改築されたもので、もとの広さより狭くなっていますが、写真や書などのゆかりの品々が数多く展示されています。なかには産湯に使ったと伝わる井戸もあり、歴史ファンには必見の観光スポットとなっています。
<高杉晋作生誕地の基本情報>
住所:山口県萩市南古萩町23
電話番号:0838-22-3078
営業時間:9:00〜17:00
休日:不定休(要連絡)
料金:大人100円 中高生50円
写真:島塚 渓
地図を見る桂小五郎という名前でも知られる木戸孝允が、生まれてから20年近く過ごした家がコチラ!木造瓦葺の2階建てで12もの部屋があり、当時のままの姿をかなりとどめています。木戸孝允が幼いころに書いた文字を表装した掛け軸や写真などが展示してあり、ボランティアガイドが丁寧に説明してくれます。近代日本の礎を築いた人物の生い立ちを探ってみてください!
<高杉晋作生誕地の基本情報>
住所:山口県萩市呉服町2-37
電話番号:0838-25-3139 (萩市観光課)
営業時間:9:00〜17:00
休日:無休
料金:100円(小学生未満は無料)
住所:山口県萩市堀内1-1
電話番号:0838-25-1826(指月公園料金所)
営業時間:【4〜10月】8:00〜18:30、【11〜2月】8:30〜16:30、【3月】8:30〜18:00
休日:無休
料金:大人210円、小・中学生100円
2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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