昭和記念公園への寄り道アート!「ファーレ立川」で謎の“マル”を探そう

昭和記念公園への寄り道アート!「ファーレ立川」で謎の“マル”を探そう

更新日:2018/03/25 19:46

Naoyuki 金井のプロフィール写真 Naoyuki 金井 神社・グルメナビゲーター
JR立川駅から国営昭和記念公園への道筋にある米軍基地跡地の再開発地区「ファーレ立川」。
そのエリアには109のパブリックアートが設置され注目を集めています。
数あるアートの中で、特に見ていただきたいのが丸と円の“マル”アート。「丸と円って一緒でしょう」と思われるかもしれませんが、実は違うのです。
公園への道すがら、謎のマルアートを楽しんでみてはいかがでしょう。

マルを楽しもう「入門編」

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写真:Naoyuki 金井

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JR立川駅に繋がるペデストリアンデッキに、ウェルカムボードが設置されています。
ピンク色のくるくるほっぺがチャームポイントの「くるりん」は、公募による立川市のオフィシャルキャラクターで、立川市在住のデザイナー鳥澤安寿さんの作品です。
一般的に丸とは球体を意味し、円とは平面を意味する違いがあります。その点からいうとくるりんは、両方のイメージを持ったアートと云えるでしょう。

マルを楽しもう「入門編」

写真:Naoyuki 金井

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このキャラは、「くるりんラベルシリーズ」として商品化されています。そのくるりんが手に持っているのは「ウド」。立川は都内でも生産量第1位の産地で、それだけに様々な食品が考案されています。
この「うどまんじゅう」は立川伊勢屋製菓の商品で、みそ餡にうどを加えたユニークなお菓子です。
どちらもマルのかわいらしさがにじみ出ていますね。

マルを楽しもう「初級編」

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写真:Naoyuki 金井

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タイトルは「オープンカフェテラス」。
立川高島屋のテラスに置かれた大きな赤い植木鉢は、ファーレ立川のシンボル的存在で待ち合わせや一休みのスポットです。かつて「四角い白いタイルだけの家という作品」に25年間も住んでいたフランスのジャン=ピエール・レイノー氏の作品。
自然の中のあるがまま、そんな意味合いが込められているかもしれません。

マルを楽しもう「初級編」

写真:Naoyuki 金井

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タイトルは「トンボヒコーキのメッセージ」。
樹木を保護するツリーサークルがアートになっています。トンボが徐々に飛行機に変わる様子が描かれている、ロス在住のアーティスト長澤伸氏の作品。
日本の異名の一つ“秋津島”(秋津はトンボの別名)と、ファーレ立川が米軍の航空基地のあった歴史を表現している立川らしい作品です。

マルを楽しもう「初級編」

写真:Naoyuki 金井

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タイトルは「ダブルベンチ」。
作品の中でも同一テーマの一番多いのがベンチで、そのなかでも人気なのがこれ。一見して硬くで冷たそうな感覚ですが、身体がスッポリ包み込まれ、バネにより実はとても座り心地がよいと評判のベンチです。
特にカップルに人気があるのも頷けます。

マルを楽しもう「中級編」

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写真:Naoyuki 金井

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ここではパリ在住の美術家、フェリーチェ・ヴァリーニ氏の作品にスポットを当てます。
最初の作品は「背中合わせの円」。平面のマルですが、一体どこにそのマルがあるのか分かりますか?
ちょっと位置をずらすと・・・。

マルを楽しもう「中級編」

写真:Naoyuki 金井

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この円は、ある特定の位置からしか見えないため、発見した時にはちょっとした感動が産まれます。
そして「背中合わせ…」とは、歩道橋の両側に円があることから名付けられました。
両方探してくださいね。

マルを楽しもう「中級編」

写真:Naoyuki 金井

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タイトルは「屋上の円」。
「背中合わせの円」との関係は、「視線の垂直移動と水平移動」と「赤と黒」という対をなしていることです。「背中合わせの円」は左右の視線ですから、屋上の円は文字通り上下の視線です。
上を向いて探してくださいね。

マルを楽しもう「休憩編」

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写真:Naoyuki 金井

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アートを見てちょっと疲れたらティータイム。ファーレ立川エリアと記念公園の間にあるのが「炭火焙煎珈琲・桜乃」。カウンターしかない店内ですが、和モダンの落ち着く空間です。

マルを楽しもう「休憩編」

写真:Naoyuki 金井

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この店の魅力的な所は、おいしさと共に好きな絵柄のカップが利用できることで、和洋のブランド銘柄の陶磁器でいただけます。写真の器は、イギリスの名器ウェッジウッドの代名詞と云われる「ジャスパー」でも珍しい色彩のモノ。ここではペーパードリップ体験教室もあるくらい、珈琲の入れ方にもこだわっており、器と珈琲で身も心も贅沢な気分になります。

マルを楽しもう「休憩編」

写真:Naoyuki 金井

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ウェッジウッドでいただく珈琲は、それだけで美味しさが倍増しますが、更に嬉しいのがサービスの生チョコ。生チョコの皿は、な、なんとデンマークの名器ロイヤルコペンハーゲンのイヤープレートプラケット!
こちらは1908年から毎年1枚ずつ生産されたイヤープレートのミニプレートですが、飾らずに惜しげもなく使用することにプチ感動です。
アートなマルカップでいただくティータイムはいかがですか。

<基本情報>
住所:東京都立川市曙町2-42-23
電話番号:042-521-7272
アクセス:JR立川駅、モノレール立川北駅から232m

マルを楽しもう「上級編」

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写真:Naoyuki 金井

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3本の木に取り付けられた金属の輪。
気が付かない方も多いのですが、実はコレ「関係−未来・2132年、関係−未来・ 2155年、関係−未来・2157年」という作品。河口龍夫氏の作品で、3本の桂の街路樹にそれぞれ直径の違った3つの銅の輪をはめたもの。この輪は。それぞれ2132年、2155年、2157年に、木の幹が輪の大きさになったら外すという悠久のアートですから、きっと私たちの子孫が見定めることでしょう。

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写真:Naoyuki 金井

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何処から見ても車止めとしか見えないアートですが、「人の球による空間ゲート」と云う箕原真氏の作品。何故球なのか不思議ですが、白いオブジェと路面に描かれた影から想像すると、なるほど見えない球体になっています。想像力を働かせれば見える丸です。

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写真:Naoyuki 金井

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ビルの換気塔に付けられたインジケーターは宮島達男氏の作品。
このインジケーターは、それぞれ1〜9までをカウントします。一体これのどこがマルなのかといえば、それはズバリ「Luna」と付けられたタイトル。

Lunaは「月」のことで、月の満ち欠けが時間を教えることをモチーフにしたものです。月を見て時間を感じる夜にはインジケーターが点灯しますので、夜観ると月をイメージできるかもしれませんね。

他にも沢山の作品がありますので、寄り道ではなくこれを見るだけでも十分訪れる価値がありますよ。

「ファーレ立川」の基本情報

住所:立川市錦町3-3-20 たましんRISURUホール(立川市市民会館)2階
ファーレ立川アート管理委員会事務局(立川市地域文化課)
電話番号:042-523-2111
アクセス:
東京駅から中央線で約45分、JR立川駅下車
JR立川駅北口、多摩モノレール立川北駅より歩行者デッキで直結
徒歩でJR立川駅北口から3分、立川北駅から2分

2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/02/03 訪問

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