写真:河合 理恵
地図を見る平成14年以降「落合楼」の経営を引き継いだ村上さんご夫妻。趣のある玄関は、館内にある7つの登録有形文化財の一つです。
写真:河合 理恵
地図を見る暖炉がありレトロな雰囲気の広々としたラウンジ「スワン」。こちらでウェルカムドリンクをいただきながらチェックインをします。17時までは茶房としてコーヒーや生ビールを、20:30〜22:00は酒房としてビールやウイスキーなどを提供してくれます。
写真:河合 理恵
地図を見るラウンジでは、焙煎にこだわったコーヒーが特におすすめです。女将がハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れてくれます。
写真:河合 理恵
地図を見る睦月の夕食の一例。「前菜」は、海鼠ぽん酢、慈姑(くわい)かすてら、熨斗鳥、金柑蜜煮、菜花磯辺揚、萵苣唐(ちしゃとう)味噌漬け、伊佐木南蛮漬け、子持ち昆布パン粉揚げ、小鯛手毬寿司、松笠銀杏、網笠柚子。「御椀」は、“箱根西麓”細井人参寄せ、日の出餅、花びら、増島農園白あわび茸、つまみ菜。
一品ずつ出来立ての状態で提供されます。彩りがよく、季節感がある盛り付けがされるなどこだわりが感じられ、食べるのが楽しみになる美食の数々が並びます。
写真:河合 理恵
地図を見る最近ではなかなか手に入れることができない、コロサメの皮を使ったわさび専用おろし板。夕飯では仲居さんがわさびを擦ってくれるので、擦りたての香り高いわさびを使ったわさび飯も食べられます。ふっくらたかれたご飯に、自家製のおじゃこ、擦りたてのわさびの相性は抜群。温泉旅館ならではの贅沢な一杯です。
写真:河合 理恵
地図を見る朝食の一例。常時2種類から選べるメインは、なんといってもアジの開きがおすすめ。
そのほか、ブロック状にカットされたかわいらしいサラダには、ニンジンとトウモロコシで作った自家製のドレッシングが添えられています。感動すること間違いなしなのが、お味噌汁。アジの出汁のみで作ったお味噌汁には、具材はありません。出汁のおいしさをじっくりと楽しんでほしいからこその一品です。風味を変えられるように魚粉が添えられていますが、魚粉なしでもしっかりと出汁の旨味が感じられます。
写真:河合 理恵
地図を見る「落合楼村上」に宿泊したらぜひ参加してほしいのが、毎朝10時から開催されるご主人による館内ツアー。宿泊者は無料で参加でき、宿泊者以外でもコーヒー・ワンドリンク付きで1,080円で参加することができます。ご主人のたのしい説明を聞きながら、館内7つの有形文化財をはじめ、歴史ある建物の説明を聞くことができます。
こちらは、紫檀の巨木を床柱に用いた大広間。一階部分から継ぎ目なく繋がった巨木の迫力に圧倒されます。柱の凹凸は、わざわざ紫檀に細工を施したもの。また、床の間の天井をよく見てみると、組み木の間に細い竹を組み合わせているなど、気づきにくいところにも細工が施されていてなんとも贅沢です。
写真:河合 理恵
地図を見るダイニングルームの欄間には、珍しい蜘蛛の巣の欄間があります。こちらの蜘蛛の巣には2匹の蜘蛛がいて、それぞれの目にはダイヤモンドが入っていたとかいないとか。見る角度によってキラキラと輝く様子をぜひ確認してみて。
写真:河合 理恵
地図を見るダイニングルームの精緻な組子細工には、職人の技術の高さがうかがえます。ひとつひとつことなるデザインになっているので、見ていて楽しいですよ。
写真:河合 理恵
地図を見る天城天狗が湯浴みに訪れたという伝説がある露天風呂「天狗の湯」。広々としていて開放感がある露天風呂です。すぐ横を狩野川が流れていて、心地よい水音をBGMにのんびりと湯浴みをすることができます。
写真:河合 理恵
地図を見る天狗の湯露天風呂の内風呂は「洞窟風呂」。高い位置から源泉がだくだくと流れ落ちる湯滝は圧巻です。湯量が豊富で源泉かけ流しになっています。
写真:河合 理恵
地図を見る一度に10人が入ってもまだまだゆとりがある貸切風呂。予約をすれば無料で入れるのがうれしいです。利用時間は40分。昼間の明るい時間帯に入るのもいいですが、夜はより一層風情がありリラックスできます。
写真:河合 理恵
地図を見る泉質は、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉。弱アルカリ性で肌あたりがやわらかな美人の湯です。落合楼村上の温泉は、湯ヶ島温泉の共同源泉と自家源泉を混合しています。体感ではあまり差を感じないのですが、それぞれの温泉で微妙な配合の違いがあります。
動画:河合 理恵
地図を見る大浴場は「天狗の湯・洞窟風呂」と「モダンタイル風呂・ひさごの湯」とが夜19時で入れ替わります。それぞれに趣が異なるので、ぜひすべてのお湯を堪能してください。
写真:河合 理恵
地図を見る伝統ある温泉旅館「落合楼村上」ですが、なんと有形文化財の客室に自転車を持ち込める部屋が作られました。2020年開催の東京五輪大会の自転車競技の会場が伊豆市になったことにより、サイクリストからの人気が上がりつつある伊豆エリア。街中にもスポーツバイク用バイクスタンドが設置されている光景をよく目にするようになりました。そんな時代の流れを汲み、サイクリストが気持ちよく滞在できるようにと考えられた部屋なのです。他の登録有形文化財ではまず考えられない、「落合楼村上」ならではの体験ですね。
木造部分は9割以上が文化財に指定を受けているという歴史ある建物は、重厚感がありつつも、来訪者を温かく迎えてくれます。古き良きものは維持し守りながら、時代に合わせて新しいことも取り入れる柔軟さがある。「落合楼村上」はそんな進化を続しけている温泉旅館。
特別な記念日や自分へのご褒美など、大切な日におすすめのお宿です。
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この記事を書いたナビゲーター
河合 理恵
トラベルフォトライター/インスタグラマー。旅とグルメと絶景が好きで、国内旅行は年間20回から30回ほど。宇都宮生まれ宇都宮育ちで、栃木県を拠点に全国を旅しています。写真に定評があり、旅先でカメラを預け…
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