ハロン湾はハノイから東に約160キロのところにあり、1994年に世界遺産に登録されています。石灰岩でできた約2000もの奇岩・島から成る、ハノイを訪れる外国人観光客のほとんどが訪れるという有名な観光地です。
ハロン湾は片道4時間(休憩時間含む)と移動に時間がかかり、丸一日つぶれてしまうのが欠点でしたが、2018年にハノイとハロン湾をつなぐ高速道路が開通予定です。開通すると1時間半〜2時間くらいで、ハロン湾まで行くことができ、非常に便利になります。
午前中にハロン湾につけば、午後にハノイまで戻ってくることも可能になります。休暇が短い日本人旅行者にとってはうれしい限りですね。
ハロン湾クルーズのパターンは何通りかあり、所要時間3時間のコース、5〜6時間のコース、いくつかの鍾乳洞とボートやカヤック体験などを組み合わせた、宿泊設備のある船内に1泊か2泊するロングコースなどがあります。
所要時間3時間程度の、ハノイからのツアーでよく使われるコースの場合は、船内でシーフードの食事をしてから、島や奇岩、水上生活者の集落などを船上から見て、途中で島に上陸し、鍾乳洞などを観光した後、帰港するというのが一般的です。
ハロン湾は台風が来なければ、揺れも少なく、穏やかなクルーズを楽しめます。海の上なので、季節によっては寒い思いをすることも。
ハロン湾には大小さまざまな形をした岩や島が点在しています。20万ドン札に印刷された香炉岩や、2羽の鶏が顔をつき合わせて闘っているかのような闘鶏岩、ゴリラ岩などがあります。
お隣の中国には漓江を下りながら、水墨画さながらの風光明媚な景色を楽しむという桂林という観光地がありますが、ハロン湾は「海の桂林」といわれており、こちらも桂林のように、切り立った島や奇岩など、水墨画のような湾内の景色が楽しめます。
コースには鍾乳洞の見学も含まれています。写真はティエンクン洞で「天宮」という意味です。下船した後、急な階段を登りきった山の中腹にあり、入口の狭さに反して中は最大20メートルの高さがある鍾乳洞です。
高さがあり、ライトアップされた内部は幻想的で壮麗な、宮殿のような洞窟です。
洞窟内は入り口と出口が別々の一方通行になっています。ティエンクン洞は、島に上陸した漁師がたまたま見つけた小さな裂け目がきっかけとなって発見されました。小さな裂け目の下には広大な鍾乳洞が眠っていたというわけです。
日本の鍾乳洞は夏でも比較的涼しいですが、ここティエンクン洞の中の気温は割合に高く、季節によっては蒸し暑くなります。
ハロン湾は風光明媚な世界遺産ですが、静かな湾に島が点在する独特の風景は、アメリカ・ハリウッドの映画関係者の目にもとまり、同じく世界遺産のチャンアンやタムコックとともに、2017年公開のハリウッドの大作映画「キングコング 髑髏島の巨神」のロケ地として使用されました。
「キングコング 髑髏島の巨神」はオーストラリア・ベトナム・ハワイでロケをしましたが、映画ではベトナムの景色が多用されており、ハロン湾は南太平洋の孤島・髑髏島という設定になっています。
映画の序盤、嵐の中をヘリコプターでくぐり抜けた先にある静かな風景がここハロン湾で、気を付けて見ているとハロン湾に浮かぶ、いくつかの特徴的な岩などが確認できます。映画の終盤、キングコングが飛び跳ねるシーンでも髑髏島の外観としてハロン湾の景色が使われています。
ハロン湾は海の上なので、季節やお天気によってはかなり寒くなることがあります。
ハロン湾に行くには路線バスを使うこともできますが、ツアーで行くのがラクで一般的です。高速道路が開通すればますますラクに移動できるようになります。時間短縮されるのを機に世界遺産・ハロン湾で絶景を堪能してみませんか?
2018年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索