「粋酔日」は美観地区から県道22号線を挟んだ対面に位置し、バルながらもどこか入りやすい雰囲気のお店です。お店の名前にピッタリな香港映画を彷彿とするような、シルエットキャラクターがお店の目印。
店内は細長い造りとなっており、カウンター席とテーブル席があります。メインとなるのはカウンター席。席についてカウンター奥のショーケースに目をやると、豊富な備中の地酒にまずは目を奪われる事でしょう。
席についてお品書きをご覧頂くとわかりますが、備中の地酒は銘柄も豊富です。中には周辺飲食店でお目にかかれないような銘柄も。
日本酒といえば東北や新潟が代表的で、岡山の日本酒生産量は全国シェアの0.6%程。しかし瀬戸内海性気候に属する岡山は、晴れの国と呼ばれる程に日照時間が長く、良質米が栽培されています。
また、自然環境も恵まれている事から僅かなシェアながら美味しいお酒の生産地でもあるのです。
お品書きには酒蔵三光正宗の貴重なにごり原酒等も。口に含むとまずにごり特有の甘みが巡り、後から日本酒の辛みがやってくるというにごり酒といった印象。日本酒が少し苦手という方も、一度味わってみると地酒の奥深さを知る機会になるかもしれません。
そんな備中の地酒にこだわる店主中原さんは「備中地酒は口当たりがふんわり、日本酒デビューしてみたいと思っている方にも親しみやすい味かと思います。また、お米の旨味が直で感じられるのが備中地酒の魅力です」と語ります。
中原さんの楽しく興味深いお話は、備中の地酒を楽しむ上で、より地酒を美味しくしてくれるでしょう。
美味しい地酒があれば、美味しい料理も恋しくなりますね。フードメニューも地酒に合う瀬戸内の味覚が揃っていますが、ぜひ味わって頂きたいのが最初に出てくる店主手作りの付きだし(お通し)です。
写真の付だしは塩ブリ入り揚げ出し餅。見た目の鮮やかもさることながら、 地酒に合う優しい味付けで、ついついお酒が進んでしまいます。付けだしは週変わり、あまりの美味しさに付きだしをおかわりされる方も珍しくないとか。
地酒を頂く際にあわせて楽しんで頂きたいのが、掲載している写真のような個性あふれる素敵なお猪口。
このかわいらしいお猪口達も、岡山県倉敷市内の「ぐらすたTOMO」という工房で作られた代物です。底がキラキラと輝き、まるで銀河の星雲を眺めているような印象。女性のみならず、男性も魅了されてしまうかもしれません。あくまで岡山の産物を使って楽しませるという、店主のこだわりが伝わってきます。
「粋酔日」は、日本酒が好きな方のみならず、デビューしてみたいという方にもおすすめ出来るお店です。
もし、日本酒に対するこだわりがあれば、どのような味のお酒が好みかを店主に相談して みるのもありでしょう。自称見た目はおっさん、中身は小3のお話上手なマスターに備中の地酒について教えてもらったり、地元のお客さんもよく来店しているので、仲良くなって一緒に乾杯する事もあったりするかもしれません。
ただ町並みを見て歩くだけではなく、締めくくりに魅力的な地酒を楽しみながらの倉敷美観地区観光も、きっと価値ある旅になる事でしょう。
住所:岡山県倉敷市中央1丁目13-3 池田ビル1階
電話番号:086-434-3142
アクセス:倉敷美観地区から徒歩約2分
営業時間:17:00~23:00 月曜定休
2018年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/20更新)
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