ご紹介する「田んぼをつかった花畑」は伊豆半島の南西部、松崎町を流れる那賀川沿いにある農閑期の田んぼで開催されます。東京ドームを超える広大な面積の田んぼに、アフリカキンセンカ・矢車草・ひなげしなど6種類の花が咲き乱れる花畑に、その噂のかかしがお目見えするのです。
田んぼをつかった花畑では、イベントに付き物の露店が出店。沢山の人々でにぎわいを見せています。と思いきや、実はこれらは人間そっくりのかかしなんです。
近づいてみると、たこ焼きを焼く仕草や隣でペロペロキャンディーを売るお店の人。売っているたこ焼きや鉄板、飴に至る細かい所まで、本当に巧みに出来ていて本物そっくり! かかしだとは知らずに近づいてくる人は「えっ、お店じゃないんだ」と騙されるくらいです。
ここには、老若男女を等身大にした約30体のかかしを展示。露店の前では、座って楽しそうに飲食する家族連れがいます。美味しそうにたこ焼きを頬張る子供。お母さんが子供に焼きそばを食べさせる様子など、実にリアルです。
お父さんがビールを飲む瞬間、お母さんの耳にアクセサリーのピアスや子供の頭に乗った桜の花びらなど、思わず見落としてしまうようなところまで見事に表現されているから驚き!
かかしは、木材で骨組みを作り、新聞紙で肉付け。その上に古着を着せて出来上がり。農作業の途中で休憩しているかと思いきや、田んぼの片隅で座っているこちらのおばあさんもかかし。かかしのイメージを覆す演出に度肝を抜かれます。
そして、田んぼでは牛を放牧しています。美味しそうに草を食べているかと思いきや、何と!こちらもかかしなのです。かかしは、人の姿をしたものだけでなく、牛などの動物もいます。寄り添うようにいる可愛い子牛など本物さながら。牛の毛並みは麻布で表現されています。
黒色の牛は体長3m・高さ約1.7mの巨大な牛で、下から覗くとこのド迫力! この創作かかしは、2015年から始まったイベント。写真は2017年のテーマ「ちょっとレトロな花畑」での演出です。その年によってテーマが変わるので、どんなかかしが見られるのかは、その年によってお楽しみに。
かかしが展示される田んぼの近くを流れる那賀川沿いでは、4月上旬になると、約4kmに渡って約1200本植えられいる桜並木の桜が一斉に開花します。花畑と一緒に春爛漫な眺めも見逃せません。
ここで見られるかかしは、とっても表現が豊かで斬新なものばかり。あまりの可愛さで、かかしの連れ去り事件が発生したほどの出来栄え。見た人すべてをあっと言わせるリアルなかかしなので、ぜひご覧になって下さいね。人形フリークやマニアの人は、きっと心を虜にするようなかかしに出会えることでしょう。
花畑では、期間限定で源泉かけ流しの足湯もあるので、足湯しながら花畑やかかしを鑑賞されてみても良いですね。
会場:静岡県賀茂郡松崎町那賀地区
電話番号:0558-42-0745(松崎町観光協会)
駐車場・入場料:無料
(駐車場は、桜田より道売店横の臨時駐車場を利用)
2018年2月現在の情報です。最新の情報は、公式サイトなどでご確認ください。
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