提供元:Tetsuji Sakakibara
https://flic.kr/p/MVpehP那覇から西へ約40km、東シナ海に浮かぶ大小20余りの島で構成される慶良間(けらま)諸島は、その抜群の海の透明度から「慶良間ブルー」と称され世界中のダイバーや観光客を魅了し続けています。
その海の美しさ、豊かなサンゴ礁、それらが育む多様な海の生態系の価値が評価され2005年にラムサール条約に登録。さらには、レストランの格付けで知られる仏ミシュランによる観光地版格付けガイド「ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン」において、座間味(ざまみ)島と座間味島にある古座間味ビーチが「寄り道する価値がある」二つ星に選ばれています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るそんな魅力的な海に囲まれた座間味島近海の冬の風物詩はホエールウォッチング。ザトウクジラは、夏は餌が豊富なアラスカ周辺などの北の海域で過ごし、冬は繁殖や子育てに適した温暖な南の海域で過ごす回遊性を持っています。その場所の一つが座間味島近海なのです。
提供元:Sylke Rohrlach
https://flic.kr/p/rkLnjj冬でも温暖で比較的波穏やかな海域をもつ座間味島近海。1月から4月上旬はクジラたちの繁殖期に当たり、温暖な海で安心して出産・子育てができる“ふるさと”の座間味に帰ってきます。そうして春を迎え、子クジラが海を渡り切れるほどに成長すると再び北の海へ旅立つのです。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る捕鯨などによる数の減少で一時は姿が見えなくなったクジラですが、1985年に再び目撃されて以来、1991年の座間味村ホエールウォッチング協会発足を契機に自主ルールを設け、クジラにやさしいホエールウォッチングに努めた結果、最近では200頭前後まで個体識別数が増えています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る沖縄のホエールウォッチングは那覇からの日帰りツアーも多く催行されていますが、クジラは座間味島近海を回遊しているため、出没ポイントへいち早くたどり着け、運が良いと港や展望台からでも見ることができる座間味島発がおすすめです。
また、当協会ではくじらの行動を熟知したスタッフが島にある二つの展望台から早朝よりクジラ観察を開始、リアルタイムでクジラの出没状況を船長らと連携しています。そのおかげでより高い遭遇率が確保されているのです。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るホエールウォッチングは午前の部(10時〜)と午後の部(12時半〜)の1日2回実施されます。当日の実施可否はその日の天候や海況、くじらの状況から朝8時には決定されます。やむをえず中止の場合は当協会からすぐに連絡が届くので、別の回に予約を振り替えるかキャンセルするか判断しましょう。
無事催行が決まれば、指定された集合時刻までに港にある当協会受付にて料金の支払いを済ませます。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る乗船前には、まずはザトウクジラの一般的な生態、座間味とクジラの歴史、ホエールウォッチングにおける注意事項などのガイダンスを受けます。それが終わるといよいよどの船に乗り込むか振り分けされます。
使用する船舶は5〜10トンクラスの小型ボート。そのため想像以上に揺れが強い場合もあるので酔い止めの服用を強くおすすめします。船酔いでクジラどころじゃなくなったら悲惨ですよ!
写真:Mayumi Kawai
地図を見るいよいよホエールウォッチングスタートです。船上では改めてガイドよりクジラの生態や諸ルールのガイダンスを受けます。
基本的にはガイドと船長がクジラを見つけたらすぐに教えてくれるますが、同乗者も一緒になって海を見張り見つけた瞬間に「1時の方向に出た!」「8時の方向!」などと声を掛け合い協力するのがルールです。
提供元:一般社団法人座間味村ホエールウォッチング協会
http://zwwa.okinawa/調子が良いとボート近くでダイナミックなジャンプ(ブリーチ)を披露してくれたり、何度もブロウ(潮吹き)したり、潜水のために尾びれ(テイル)を見せてくれたりと、水族館では決して味わえない自然界ならではの大迫力のクジラのショーが楽しめます。この感動体験は冬のこの時期にしか味わえません!
提供元:一般社団法人座間味村ホエールウォッチング協会
http://zwwa.okinawa/運が良いと、母子クジラの仲睦まじい光景や雌クジラを取り合う雄クジラ同士のバトルなどにも遭遇できますよ。
またくじらの尾びれはそれぞれに特徴があり個体識別の指標にもなっています。当協会では毎年訪れるクジラの個体数を調査しているため、もし尾びれのナイスショットが撮れたら画像提供に協力しましょうね。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るもし海の時化であいにく船が欠航したら、そんなときは村にあるクジラを探しに出かけてみてください。まずは座間味港の西側、緑地グラウンドに面した海上に浮かぶ2頭のクジラ。本物と見まごう精巧な作りで「宝クジラ」の名で親しまれています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るこちらは座間味港のホエールウォッチング協会外に設置された「花クジラ」。とてもきれいに飾られているのでインスタ映えしそうですね。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る最後は、地域特有のご当地マンホール。躍動感があってとてもおしゃれですね。
もちろんクジラや美しいビーチ以外にも、昭和の犬映画の名作「マリリンに逢いたい」のマリリンの像や隣の阿嘉島には主役のシロの像、さらに阿嘉島集落を徘徊する天然記念物のケラマジカや美しい阿嘉大橋など見どころ満載です。
冬こそ穴場の沖縄・座間味、クジラの勇姿と美しい島を味わいに是非訪れてみてください。
ホエールウォッチングに関する詳細やご質問は下記「一般社団法人 座間味村ホエールウォッチング協会」へお問い合わせください。
住所:沖縄県島尻郡座間味村座間味地先1
TEL/FAX:098-896-4141
受付時間:8:00〜17:00
受付期間:12月末から4月上旬まで
アクセス:那覇泊港より高速船(クイーンざまみ)で約1時間、定期船(フェリーざまみ)は約2時間。船舶の運航状況は座間味村ホームページで随時更新されています。
2018年2月の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認下さい。
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(2024/9/15更新)
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