住宅街の温泉露天風呂!神奈川県鶴見区「冨士の湯」は超穴場

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住宅街の温泉露天風呂!神奈川県鶴見区「冨士の湯」は超穴場

住宅街の温泉露天風呂!神奈川県鶴見区「冨士の湯」は超穴場

更新日:2018/02/27 10:01

毎川 直也のプロフィール写真 毎川 直也 風呂デューサー

関東南部には都市部でも黒湯という温泉が湧いており、銭湯でも温泉に触れることができます。ただ、そのほとんどは屋内の湯船。露天風呂はごく限られた銭湯にしかありません。
JR南武線の矢向駅は川崎駅から2駅と都内からもアクセスしやすい静かな住宅街。駅から徒歩5分の「冨士の湯」では黒湯の露天風呂を備え、最近の銭湯では見かけない、貴重な設備まで併設されています。穴場の温泉銭湯、冨士の湯の魅力をご紹介します。

「街のオアシス」は一見銭湯らしくない

「街のオアシス」は一見銭湯らしくない

写真:毎川 直也

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JR南武線の矢向駅から徒歩5分、矢向駅前の商店街から住宅街にはいったところで、温泉銭湯「冨士の湯」は営業しています。看板には「街のオアシス」。地域のかたに手軽に温泉を楽しんでほしいという願いがこめられています。一見銭湯には見えない外観ですが、脇にまわると燃料である薪が積まれ、銭湯らしい風景があります。
ちなみになぜ富士の湯ではなく冨士の湯なのか、店主に話を聞くと、「先代が名づけたものの理由を聞く前に亡くなってしまい、いまでは知ることができない」とのことです。

「街のオアシス」は一見銭湯らしくない

写真:毎川 直也

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左手に男湯、右手に女湯の暖簾がかかっていますが、浴室は毎日入れ替わります。左手の浴室には歩行浴、右手の浴室は露天風呂と、設備の違いの他、背景画も異なるものが描かれています。浴室に備え付けのボディーソープ等はありません。必要なものはフロントで購入しましょう。

「街のオアシス」は一見銭湯らしくない

写真:毎川 直也

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ロビーはもともと軽食を提供していたこともあり、10人以上を収容できる広さ。飲み物も幅広く揃っています。風呂あがりの一杯は酒がいいというかたにも対応し、おつまみも販売しており、数人で飲むような使い方も可能です。もちろん待ち合わせとしても使用でき、時間を潰すための漫画も用意してあります。

石川県と山梨県がコラボ

石川県と山梨県がコラボ

写真:毎川 直也

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こちらは歩行浴側の浴室。湯船は左側から水風呂、座湯・バイブラ・電気風呂・歩行浴の複合湯船、温泉の湯船の3つとなっています。湯船の温度は42度と、少し熱めに設定されています(季節によって変動あり)。背景画はタイル一枚一枚に色を付けて焼いたタイル絵。繊細なところまで描きこまれており、ぜひ間近でご覧いただきたい逸品です。

石川県と山梨県がコラボ

写真:毎川 直也

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背景画には小島が描かれています。これは石川県能登半島の先端部分、九十九湾にある蓬莱島。実在する島で、丸みのある形が忠実に再現されています。この風景を選んだ理由は、店主の父親の実家が能登半島にあるから、とのこと。

石川県と山梨県がコラボ

写真:毎川 直也

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一方で露天風呂側浴室に描かれているのは大きな富士山。湖面に反射した富士山の影、山頂部分の印影と、蓬莱島同様、細かく描かれています。冨士の湯では山梨県、本栖湖から望む富士山と、石川県、九十九湾の蓬莱島と、日本が誇る自然景観を日替わりで見ることができるのです。

現在滅多に見られない貴重な設備も

現在滅多に見られない貴重な設備も

写真:毎川 直也

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冨士の湯では通常の湯船にジェットのついた座湯、初心者でも入りやすいパワーの電気風呂が設置してあります。写真の装置は今となっては見かけることがほとんどなくなった「ショルダーマッサージ」。筒状の器具からお湯が勢いよく出て、肩のコリをほぐします。噴出口の周りにカーテンのようにチェーンを垂らしているのが見えるでしょうか。これは肩に勢いよく湯を当てると飛び散ってしまう飛沫を防止するための工夫です。

現在滅多に見られない貴重な設備も

写真:毎川 直也

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四角く囲われた部分が歩行浴。スイッチを押すと時計回りに水流が発生し、歩行をサポートしてくれます。地面には石の突起があり、足ツボを刺激できるようになっています。温泉というと観光の一要素と見られがちですが、銭湯は本来、地元のかたが利用する地域のお風呂。お年寄りの健全な脚を支える湯船、という認識でぐるっと歩いてみると、銭湯の存在意義を感じられるはずです。

現在滅多に見られない貴重な設備も

写真:毎川 直也

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冨士の湯の温泉は都内にも多く湧出している黒湯という褐色の温泉です。ナトリウム−炭酸水素塩泉という泉質が多いですが、ここはナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉という、塩気も多く含まれる泉質。体がよく温まり、湯冷めしにくいのが特徴です。浸かってみるとすぐに身体が芯まで温まる、力強さのある温泉です。

一番の絶景はサウナ後の水風呂にあり

一番の絶景はサウナ後の水風呂にあり

写真:毎川 直也

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冨士の湯にはサウナがあります。入浴料金に加え220円を支払い、その際に渡される専用のバスタオルを持って入室しましょう。そのバスタオルがサウナ料金支払い済みの証明になります。なんとも味のあるサウナはもともとミストサウナとして利用されていましたが、平成9年に乾式サウナに変更。温度設定は85度、万人に受け入れられやすい温度となっています。

一番の絶景はサウナ後の水風呂にあり

写真:毎川 直也

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水風呂は最も背景画を引きで見られる、オススメビュースポット。サウナでボーッとした頭のままこの景色を見ると、まるで湯船と背景画がつながって、自分自身も海にいるかのようです。冨士の湯は関東で日本海、九十九湾を疑似体験できる銭湯でもあるのです。

住宅街であることを忘れる、黒湯の露天風呂

住宅街であることを忘れる、黒湯の露天風呂

写真:毎川 直也

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東京都、神奈川県で黒湯の温泉がある銭湯はそれなりにあります。しかし露天風呂に黒湯を利用しているところとなるとかなり限られています。冨士の湯は数少ない黒湯の露天風呂を持っており、多くの人がこれを目当てに冨士の湯を訪れます。岩で囲った湯船にはほんのりと温泉の成分で色が付き、温泉の力を感じられます。

住宅街であることを忘れる、黒湯の露天風呂

写真:毎川 直也

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露天風呂には非常に珍しい、温泉の打たせ湯があります。温泉地の施設では見かけますが、都市部の銭湯で露天風呂に打たせ湯があるのは大変貴重です。体の様々な部分に当てると気になるのが、他のお客さんへの飛沫。冨士の湯では仕切りを設けているので、どんな体勢で湯を浴びても、飛沫によるトラブルの心配はありません。

住宅街であることを忘れる、黒湯の露天風呂

写真:毎川 直也

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上を見ると吹き抜けになっています。都内では周囲に高い建物がある関係で、露天風呂であっても屋根をつけざるを得ないところが多いです。刻々と空が暗くなる夕暮れや、タイミングがよければ月や星も見ることができます。いっぽうで空を遮る電柱を見ると、いつのまにか都会にいることを忘れ、温泉地気分に浸っていたことに気づかされます。

よく温まる温泉で満たされた露天風呂。矢向という街には観光の要素はほとんどありませんが、それだけに穴場です。定休日は第一火曜か第三火曜と不定休なため、男湯女湯どちらが露天風呂なのかも含め、訪れる前に問い合わせると確実です。

冨士の湯の基本情報

住所:神奈川県横浜市鶴見区矢向3-28-12
電話番号:045-581-0333
営業時間:14:00〜24:00
定休日:不定休(月1回)
アクセス:JR南武線矢向駅から徒歩5分
※浴室の撮影は許可を得て、営業時間外におこなっております。営業中の撮影は厳禁です。

2018年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/01/28 訪問

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